読書メーター KADOKAWA Group

ルールの科学: 方法を評価するための社会学

感想・レビュー
4

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ぷほは
新着
筒井『社会学』や北田『実況中継』と似た問題関心で書かれながら、より独特な順序で思考されており、にもかかわらず従来培われてきた議論を広く深くカバーしており、粘り強い思索の継続に脱帽させられる。心的相互作用論や現象学的社会学、言語ゲーム論などの発想が随所に見られつつ、規範理論や機能主義や構築主義、エスノメソドロジーといった諸派が統合的にまとめられていく。東『訂正する力』は訂正の可能性に重きが置かれていたが、本書は訂正過程の方法の多様性と、その事後的な評価基準をどのように設定するかが重視されているとも読める。
0255文字
スピノザ
新着
スラスラと読み進められるものではなく しっかりと自分なりに解釈して時間をかけて対峙する本 構築主義、現状の追認、暗黙の肯定的評価などハッとする考えが出てきてとても面白い
0255文字
鴨長石
新着
社会学という学問は、研究対象に研究主体が含まれるという点で自然科学と決定的に異なる。よって決して自然科学と同様の方法論をとるべきではない、というのが出発点である。自然科学では「法則」を「発見」するのに対して社会学は「ルール」を「評価」する学問であるとする。ここでのルールとは、人々の言動を(言語)ゲームとみなしたとき、その志向性を達成するための方法の共有であり、また共有のための方法でもある。初めて接する考え方で、業界的にも斬新のようだが、かなり明快で相当な可能性を感じる。この理論が成熟していくのを期待する。
0255文字
全4件中 1-4 件を表示

この本を登録した読書家

loading...
ルールの科学: 方法を評価するための社会学評価67感想・レビュー4