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分断されないフェミニズム: ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる

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doji
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たしかに周囲にmetoo運動に乗り切れない女性もいて、連帯やallyといったことばでひと括りにできないことを、文献から丁寧に整理して論理を積み上げていく筆致がなんだか頼もしかった。ロクサーヌ・ゲイが自身をフェミニストとして”bad”であることを語ったとこを受けて、フェミニストと性の向き合い方の多様さについて語りにも納得がいく。サブタイトルにあるように、ほどほどのつながりをつくるためには、個人としての輪郭をはっきりさせる必要があって、違いを認めた上でエンパシーを身につけるためのヒントがたくさん詰まっていた。
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katoyann
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女性を分断する家父長制的な社会構造に抗うためのフェミニズムに対する思い入れを綴りながら、他方で自らの自由を制約する考え方がフェミニズムには混ざってあり、それをフェミニズムの呪いとして分析している。アカデミズムに回収されてしまうことのないフェミニズムの魅力を女性学研究会での経験や酒場での体験などをもとに分析している。研究者による本のため平易とは言えないが、主観を文体に反映させることで女性学の魅力を伝えようとする筆致が新鮮だった。
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ネギっ子gen
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【女性にかけられた呪い:現代社会では、なぜか○○という属性が理由で、こうなるのが普通、こうしないと幸せにならない、世の中こういうもの、と「呪い」かけられた様々な事象が存在する】分断させられている女同士の関係性を、フェミニズムの現場での活動と思索に基づき再考した書。<女同士はいがみあう、とはもちろん一種の偏見である。それは、女性はヒステリック、自己中心的、社会関係を築く能力に欠けている、というような女性をさげすむ視線とつながっている。しかし同時に、実際に女性同士をつながりにくくする社会の仕組みがある>と。⇒
うに

うちの子、「女の敵は女」みたいな言い草にめちゃ腹立ててて、「虎に翼」で女同士の助け合いがちゃんと描かれてるってすごく喜んでたっけ。私も「女は…」と、きっと男たちが考えたいろんな言説を女自身が言うのを聞くたび「ゲゲッ、マジかよ。あんたはそうなのかよ。道連れにするなよ」とか思ってた。でも、その言葉が当たっちゃうような現実もあるのかなぁ。。社会の仕組み?って、genさんの感想読んで、もしかしてそうなのか?そうなかも?って思っちゃいましたね。認めたくないソレを認めることから出発?

06/11 20:06
ネギっ子gen

さすが、うにさんのお子様ですね、良い感性していらっしゃいます。<その言葉が当たっちゃうような現実もある>ですが、そのような「現実」を“仕組んだ”のは誰か?って話ですよね。「虎に翼」で言えば、選択的夫婦別姓の導入に「家族の一体感が損なわれる」と反対するような勢力が、「女の敵は女」みたいな言説を広めてきた、とわたしは認識しています。

06/11 20:45
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サム
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タイトルとテーマから興味を持って手に取ったけど、見た目のやさしい感じと中身の文体のかたさに少し戸惑いながら、なんとか読破。これは学術論文・・・?著者自身の日本女性学研究会の活動に参加するなかでの経験と参加者の声などを取り上げながら、難しいとされる、違う立場の女性たちが繋がることの可能性を探る感じ。ふわっと知っていた女性学の歴史のおさらいのようにもなっていて改めて勉強になった。運動に関わるのって体力要るよな・・・皆すごいな・・・
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こむぎ
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図書館で借りた。改めて言葉にするって感じで初学者向け。
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ネタバレ2023年の本。
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