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映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書 2)

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kumabook
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ジブリや「國民の創生」についての箇所など、疑問に思うことも多々あった。だが、「触覚的経験としての映像」についてや、トム・ガニングの「狂った機械」から古典的ハリウッド映画の「物語」に至る流れなど、興味深い箇所も多くあった。 「映画的快楽は、一度忘却したものをもう一度思い出すという観客の認識的営みから生じている。」という印象的な一文には、だからこそ映画を語ることは楽しく、辞められないという言葉が続くのではないかと個人的に思う。
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ジャン
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物語映画は観客を文化的な視覚へと馴致するが、リュミエール映画の観客はカメラ的視覚との同一化による自由を享受していた。チャップリン、キートンや山中貞雄の映画は、機械と戯れる身体や編集の機械的リズムによって観客の身体をテクノロジーのリズムへと開かせることで、文化的拘束からの解放をもたらす。前半は面白く読んだが、蓮實を批判しつつ小津の映画を運動イメージから時間イメージの移行として雑駁に論じたり、『國民の創生』に対する黒人差別の視点からの批判をフィクションのフィクション性を看過しているとする点には同意できない。
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shiryo
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あとがきより、「できるだけ、映画とは何かがわからないまま、映画を見るという経験は人類にとってどんな意味をもつのか、宇宙人の人類学者のように探ろうとした」!!!
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hana_tin3
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色々な取っ掛かりを見つけられる一冊です。ここから枝葉に別れていくでしょう。私の場合は根幹に触れたかったので、多少消化不良です。
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乙郎さん
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★★★★★ 映画を観るということを「経験」としてとらえた新しい切り口の論著。私たちが映画を観る際に無意識に前提としてしまっていることを改めて問い直すことにより、果たして映画にとっての面白さとは何かということを考えさせるつくりになっていてよかった。良著です。
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mittsko
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生涯11冊目の映画本 面白くて、2度読んだ 「理想の観客」(加藤幹郎)ではなく、一般大衆の観客層に寄りそうようにして映画を考察するというアプローチ(本書)が、僕の関心の多くを占めるんだな、ということに気づかされた 映画理論と映画史のクロスオーバーであり、それ自体は興味をひくが、どうしても論述構成がゆらぐかもという感想 また、論文集であり、しかもいくつかの論文で本論部が極端に短い(問題の再提起が異様に長い)ため、もっと論じつくしてほしいなと欲求不満 長谷先生のお仕事、ちょっと集中的に読んでみよう
mittsko

【付記】そして、「経験」という概念、とくに「テクノロジー」という物理性と連接する「経験」―― こうした視覚から映画を論じる立場にも、大いに啓発されました

04/03 06:37
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