同人音楽とその周辺: 新世紀の振源をめぐる技術・制度・概念

同人音楽とその周辺: 新世紀の振源をめぐる技術・制度・概念の感想・レビュー(42)

今まで学術的にほとんど語られてこなかった同人音楽を学問的枠組みに押し上げて今後の文化考察の架橋として書かれた本で、それだけでも十分価値があると思います。同人音楽をなんとか捉えようとして苦心されているのが伝わってきました。踏み込んだ議論はされていませんが、純愛者たれというアマチュアに対する現代的なイデアが危険性を孕んでいるという指摘は興味深いです。また、同人音楽は誰にも妨げられない自由で解放されたものである一方、適当に放り出したり、完成を先延ばしにしたりするあり方を問うていて耳が痛いです。
- コメント(0) - 2016年10月10日

「音系」即売会『M3』の成立から東方アレンジ・ボカロ曲の擡頭といった現象を、筆者の体験と渦中の人物へのインタヴューを踏まえて分析し、「同人音楽とは何か」を勝手に定義するのではなく、同人音楽を「語る」可能性を追求した論考。章ごとに初出が異なるため、一貫したテーマが若干見えにくくなっている気もするが、スポーツと音楽を「アマチュア」で架橋する展開など、現象の当事者が持つ「肌で感じているがうまく論理化できない」主観を客体化するいくつかの実践は、当該ジャンルに限らず新興の分野を論じようとする上で参考になるだろう。
★1 - コメント(0) - 2014年11月27日

学者らしい客観的な内容。ルポルタージュではない。紀要っぽい感じだがやはり紀要が初出ばかり。手つかずのテーマをここまでアウトラインまとめるのは結構大変だったはず。「アウトラインだけ」「内側の細かい話がない」とか言ってやりなさんな。
★1 - コメント(0) - 2014年6月8日

同人音楽に対する「学術論文」の体をもっている唯一の書物。考察が浅いところもあるが、新興ジャンルとしての同人音楽を論じている点だけで評価モノ。アニメソングのように学術論文が増えるといいけども。中身自体は非常に読みやすく、文体も適切。
- コメント(0) - 2012年10月13日

同人音楽に関する先行研究がほとんどない中で、位置づけやら何やらにきっと苦労したんだな、という印象。アマチュアに関して語る部分でスポーツの話と結びつけるあたりとか。しかし、同人音楽について何も知らない自分には興味深い一冊でした。
- コメント(0) - 2012年9月4日

この分野はまだまだ体系化すらなされていないので、安易に流行りの批評に走らず地盤固めのような論調はむしろ好感を覚えた。多分同人音楽にハマっている人なら既存の内容だが面白かった。
★1 - コメント(0) - 2012年7月13日

 ボーカロイド関連書籍なので読んでみました。タイトル通り論文的考察でちょっと堅苦しく、同人音楽の魅力を知りたかった自分とはミスマッチでした。
★2 - コメント(0) - 2012年6月17日

表紙とは対照的なお堅いタイトルどおり、現代の同人音楽について学問的に論じた論文集。とはいえ内容は割とライトで読みやすく、事例紹介や当事者のインタビューも豊富で面白い。ただ、「周辺」の方に議論が集中するばかりに、肝心の「同人音楽」がいったい何ものであり、今後どう発展して歴史上に位置付けられていくのかという一番の本筋の議論については、肩透かし感がなくもない。
- コメント(0) - 2012年5月5日

タイトルからメロンやとらで扱ってる非インディーズ音楽についての物だと思って手に取ったが、それだけでなくニコニコ動画やアマチュアと言う単語についてなども語られ「プロではないが、音楽活動をしている人々と彼らを取り巻く人々」についての本と言うのが一番近いだろうか。『組曲『ニコニコ動画』台湾返礼』で主要な役割を果たしたあてっくす氏へのインタビューもあり、ニコニコ動画についての研究をするなら一読するとよいかも。
- コメント(0) - 2012年5月1日

同人音楽を社会学的な観点から論じているような論じていないような本。同人音楽という文化がいかなる物か、改めて確認出来ます。同人音楽について色々考えてみたい人には良いかもしれません。ただ同人音楽が好きという理由だけでこの本を手に取ると辛いかも。
★2 - コメント(0) - 2012年4月26日

初出が大学の論集であるためか、同人音楽ファンにとっては既知の説明に結構な部分が割かれている。論点整理には役立つか。既存の音楽批評と結び付けるところが新機軸か。M3立ち上げの関係者2人のインタビューは興味深く読めた。音楽ではなく音系であること、DTM以前の創作物について、インディーズとの違いなど
- コメント(0) - 2012年4月17日

強引な論調で馴染めず。論文形式だが文体や構成はエッセイめいてコケオドシ。もっとユーモラスで読みやすい編集のほうが、本書には似合ってると思う。評論とは言い難い。
- コメント(0) - 2012年3月18日

同人音楽文化のバイブル的良書。
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