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シャーロック・ホームズ、チベットへ行く

感想・レビュー
4

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Jun  Shino
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いわゆる大空白時代もの。えーっという設定もあるが、それなりに練られている。1891年に死亡とされたホームズは聖典によれば2年間チベットを旅行し、ラサを訪れ、ダライ・ラマと数日間を過ごしたことになっている。この本は、チベット潜入から滞在、そして去るまでの2年間を綴ったものである。当時のチベットの状況がよく調べられており、まだ少年のダライ・ラマとホームズの話が興味深い。ホームズは政治的に不穏なものも絡む事件を次々と解決する。ラストにかけての暗殺阻止からイエティ探し(笑)の仕掛けはちょっとえーとなった。
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tk__books
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「シャーロック・ホームズ」シリーズ
0255文字
アルクシ・ガイ
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「シャーロック・ホームズ、日本へ行く」だったら、興味津々で読めたんだろうけど。
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ぽま
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短編連作形式、いわゆるオムニバス形式のパスティーシュ。ホームズの大空白時代、特にチベット滞在を主眼に置いた作品。地の文はワトスンの手記だが、それは極端に少なく、物語の大半はホームズの語りによって進んでいく。チベットでも、ほぼ片っ端から初対面の人間の人物像を推理しまくるホームズのキャラクターは、やや正典よりもしつこさが残るが、許容範囲内。端々に日本の話題が出てくるのは、日本人シャーロキアンならでは…ではなく、ホームズの広範な知識ならでは。
0255文字
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