形式:単行本
出版社:青弓社
伊藤龍平のコラムが印象的。「二〇一五年の水木しげるの死は、一つのエポックだった。今後、この巨人とどう向き合っていくかが重要なテーマになる」(148頁)。水木パラダイムの「妖怪」像があまりにもスタンダードな存在として定着した結果、研究者でさえその影響力から逃れられない。よろずの偉大なものは、本人の思惑とは別の次元で権威化せざるを得ないのだろう。その意味でも、清水さんにはもっと水木しげるを論じてもらいたかった。
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伊藤龍平のコラムが印象的。「二〇一五年の水木しげるの死は、一つのエポックだった。今後、この巨人とどう向き合っていくかが重要なテーマになる」(148頁)。水木パラダイムの「妖怪」像があまりにもスタンダードな存在として定着した結果、研究者でさえその影響力から逃れられない。よろずの偉大なものは、本人の思惑とは別の次元で権威化せざるを得ないのだろう。その意味でも、清水さんにはもっと水木しげるを論じてもらいたかった。