都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌―

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都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌―の感想・レビュー(32)

マチンガや卸売商の行動原理をゲーム理論的に表したらどうなるかなぁ、と考えながら読んだ。意外と情緒的な部分が少ないので、ハマりそうに思う。商行動や社会・経済の繋がりかたとしても興味深い。清濁ないまぜの存在であることで、社会の弾力性や調整弁的役割を有するということの一例。
- コメント(0) - 3月10日

アフリカで自然発生的に始まった古着の委託販売方式、マリ・カウリ取引を実地に調査して取りまとめた解説書。体としては完全に学術書なのだけど、描かれている零細商人たちの姿を読んでいると、ノンフィクションめいた身に迫る面白さがある。何かの本で紹介されていて知った一冊だが、出会えてよかった。
- コメント(0) - 2016年10月24日

よく、フィールドでお神輿を引くとかはよく聴くが、実際に異国の地で行商人を実践するというのはたいへんなことだし、その分現場が生き生きと伝わってくる。ウジャンジャ(狡知と訳していた)というのを聞いて、自分の周りにもウジャンジャな奴がいるなあと思い、南半球のアフリカの話がとても身近に聞こえた。ウジャンジャというのはただ単にお金をごまかしたりするだけでなく、工夫ということも含まれるので、アメ横とかの商人やテレビショッピングでもウジャンジャな人がいるのである。
★1 - コメント(0) - 2016年3月10日

ウジャンジャ、マリ・カウリ、リジキとか謎めいた言葉を覚えてしまう。社会全体が混とんとして、何事も予想が立たない状態である時には、このような投機的な生き方の方が適切なのだろう。ロバート君をドイツとか日本に連れて行って商売させたらどうなるだろう。ウジャンジャを駆使して、何とかやっていけるだろうか。プロ倫的な「計画して節約してお金をためて」という方向と全く違う、このようなウジャンジャ的ライフスタイルを生み出す社会環境の差について考える。
- コメント(0) - 2015年12月31日

これは良く書けてる。レビューとデータと民族誌と分析の配分が絶妙なうえに、描写が生き生きとしていて飽きさせない。飛び道具的な目新しさがないのは寂しいといえば寂しいけれども、お手本的な博論出版。サントリー学芸賞も納得。私も頑張らねば。
- コメント(0) - 2014年5月3日

ゼミの文献。読みやすくそこそこ面白かった。
★3 - コメント(0) - 2013年10月2日

NN
適切な言葉が出ない。アフリカの路上商人たち。彼らの「ストリート」にこんなにも奥深い世界が拡がっていたとは。そして遂には、何かと安定/制度化を図ろうとする我々の価値観自体にガツンとヒビを入れられる。自身も研究のため、タンザニアで路上商人を経験までした著者。ここまで実体験と研究を高いレベルで融合させた本を僕は他に知らない。「フォーマルなビジネス」だけがビジネスの辿り着く場所では決してないことを、この本はつくづく教えてくれる。だからこの大陸はいつでも楽しい。それは「発展途上」なのではなく、別の成熟のカタチなのだ
- コメント(0) - 2013年6月23日

タンザニアで広く行われている路上小売商は、商品の仕入れ先である卸売商ときっちりした雇用契約を結ぶ事を好まないという。卸売商と顧客の間をウジャンジャな(狡知な、ずる賢い)知恵でやり取りし、もっと大きな成果を上げる事に懸けている。それは、その時のそれぞれの状態を慮る裁量に長けた自由度のある取引でもある。西洋的な目で見ると「貧者の抵抗」「弾圧される人々」と見えがちな商人たちの実態の中に、都会を自分の才覚で渡り歩く事に誇りを持っている人々の魅力が描かれていて、長くて大変だったけど予想以上に面白く読めた。
★9 - コメント(0) - 2012年11月26日

タンザニア路上小売商人を参与観察した記録。マリ・カウリといわれる特殊な信用取引の形態。小売商と卸売商人が互いに利他的に利己的に全体のバランスの中で生きているシステムが面白かった、明らかに資本主義経済とはまったく異なる形で、近江商人的な三方良しって感じかな。また、最後のくくり方もよく、商売の場で交わされるズル賢さを持つことで、様々な問題に場当たり的に対処していく知恵の有効性について考察しているところがよい。いい本でした。
★2 - コメント(2) - 2012年10月14日

京大大学院の博士論文を本にしたものなので読みやすくはないけど実情報告部分が結構面白くてそれなりに楽しめた…わざわざタンザニアまで行かなくても東大阪とか荒川周辺でも似たような経験が出来そうな気はする…もしもここの市長が橋下だったら路上商人なんかあっという間に一掃されてギスギスした雰囲気だけが残るのだろうか…参考文献:あり…索引:あり…第1刷発行:2011年2月28日…本体5200円
- コメント(0) - 2012年6月27日

ウジャンジャ。。。。。。 日本人に一番欠けているものかもしれない。 狡知。ネガティブな言葉のようで、生き残り、成功を収めるために必要な智慧。ハングリー精神と、精神論で語らずに、生き抜く力を分析するとこうなるのかな。
★10 - コメント(0) - 2012年5月12日

知識人ではない読書人としては、学術書ではなく、うら若き、さややかの奮闘記を読みたい。喜んだこと、悲しんだこと、だます、騙されたり。その時々の彼女の心の動きを知りたい。
★1 - コメント(0) - 2012年4月24日

地理学出身としては文化人類学者なるものが得体の知れない者だった。本書は「グローバル資本主義システムの末端で...マチンガ(の)...商慣習を...明らかにすること。」。そのため、さやかさんはタンザニアで古着商を実践する。「安定した関係を...理想とし(た)」彼女にとってウジャンジャ(=狡知)・エコノミーは「人間相互のかかわりあいに賭けつづける人びと」の商世界だった。平和ボケしてしまった私に痛烈なメッセージを投げつけた本書は今年のベスト1です。そして、人間の強さにもう一度「賭け」てみようと思う出発の本です。
★1 - コメント(0) - 2012年4月23日

騙し騙され助けあう。友人ではなく仲間。タンザニアには宝石のイメージしか無かったけど、アフリカの都市生活への理解が深まる本。
★1 - コメント(0) - 2011年5月4日

学術論文の体をなしてはいるが、ルポのように登場人物に血が通っており、いい意味での軽さがあって読みやすい。思い切ってターゲットの裾野を広げて体験記とか漫画原作にしても面白い。アフリカについて広く知ってもらうきっかけになると思う。
★2 - コメント(0) - 2011年4月25日

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