日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点

日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
あらすじ・内容
「偽装国家・日本」を心理学者が鋭く分析!
日本人は「人を見たら泥棒と思え」と考え、アメリカ人は「渡る世間に鬼はなし」と思って生きている!? 心と文化をめぐる常識を次々と覆していくラジカルな日本社会論、ついに登場!!

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日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点の感想・レビュー(178)

日本人らしさは、安心社会で生きる術から生まれたもの。つまり、閉じられた世界で協調しないものを村八分にする社会。一方、世界に開かれる信頼社会。日本は、安心社会が崩壊し、信頼社会に移行出来ず、安心社会と信頼社会の合いの子という腐敗した状況にある、とする。正直者が損をしない制度を作っていかなければならない。帰属の基本的エラー。臨界質量。レモン市場。
★6 - コメント(1) - 2月5日

メンターの上田先生にお薦めされて読んでみたのですが特に6,9章が経済学におけるゲーム理論における囚人のジレンマやオークションにおけるレモン化問題を損得で人を動かすという現実に即した観点から論じてて非常に面白かったです。道徳教育やいじめ問題の構造なども参考になる点が多い。
- コメント(0) - 2016年7月3日

集団主義と思われる日本人は案外実は利己主義的であり、集団主義的であるように見せる戦略を採用しているだけであること、そうした安心社会に対して個人の相互利益による信頼社会がアメリカ型であり、信頼社会への転換がなければならないと主張する著者は武士道ではなく商人道による倫理の定着を主張する。流れとしては分かりやすいが、果たしてそう単純に言いきって良いものかは怪しいところがある。心理学実験の結果の部分は手堅いが、文化論のところは大雑把である印象を与える上に個人の感覚差個体差や先天的要因の部分を無視している。
★3 - コメント(0) - 2016年6月25日

結論、また供される諸概念はそれぞれ興味深かった。いわゆる規範的な日本人らしさを相対化し、より現状に即して開かれた可能性のある社会に適応するための仕組みとしての倫理についてが言われている。ただ精神性としての倫理と、規範の集合体としての倫理はそのあり方が異なるのではないか、とは思った。倫理の精神的価値的側面と規範的側面。
★1 - コメント(0) - 2016年6月25日

使われている言葉が難しくなく、専門用語もなく、おもしろく読める。
★24 - コメント(0) - 2016年6月23日

2008年に出版された本だが描かれる日本は今そのもの。『モラルの混用が「救いがたい腐敗」をもたらす(p245)』状況は変わらない。ただ、グローバリゼーション、新自由主義が何らか倫理や〜道に基づくとは納得しがたく、そこは、どこかキツネに騙されたような気分にさせられる。
★3 - コメント(2) - 2016年5月14日

タイトルでは全く響かなかったが、良書。国民性が大きく異なることは、事実だが、それを決めているのは社会の仕組みであり、中に暮らす人々の損得感情であり、民族差ではないのだ。 目から鱗だったのは、世界のモラル体系を、商人道と武士道に二分する考え方。そして筆者である社会心理学者が、日本の転換を悲観的に見るのに共感する。深い。
- コメント(0) - 2016年3月11日

読み応えがあった。安心社会と信頼社会の定義。社会的ジレンマを解決するための臨界質量という考え方。ジェイコブスが指摘する統治の倫理と市場の倫理という2大モラル体系の混用による腐敗の話。どれも考えさせられる内容だった。
★3 - コメント(0) - 2016年3月3日

これは良書。そしてボクが好きな内容の本。「日本人らしさ」、特に昔はあったんだけど、今は失ってしまった…かのように言われる「美しく品格がある日本人らしさ」は幻想だと一蹴する。日本人はこの集団主義者と言われるけど、本当にそうかと疑問を投げかけ、本当は個人主義者なんだけど、日本の社会における保身のために集団主義者を演じているという実験結果を導き出しているのが秀逸。地球上には「安心社会」と「信頼社会」があり、個人が積極的にリスクをとる「信頼社会」に日本はシフトしていかないといけないが、「安心社会」の心がけのような
★3 - コメント(0) - 2016年1月31日

日本人のすばらしさなるものを訴えることの愚かさを考えさせられる。
★1 - コメント(0) - 2015年12月29日

書き置き:日本人の自己卑下傾向は日本の社会にうまく適応していくための「戦略」にすぎないという見方に賛成です/日本人は自分たち日本人のことを集団主義的な傾向があると考えているが、ただし、『自分だけは例外』と考えている集団/集団主義とは本来、信頼をあまり必要としない社会である/集団主義に生きている人たちにとっては、信頼性検知能力より関係性検知能力が求められるであろう
★3 - コメント(0) - 2015年9月25日

集団主義には、信頼がいらない。 自分が、今まで日本の社会で感じて来た違和感の正体を言語化されて、すごく、すっきりとした。 地域の共同体や終身雇用というシステム、依存できる集団が崩壊した今の日本の社会では、信頼こそが重要になる。 しかし、それは、道徳的な事では無く、まわりまわって、自分が得をするのだという事。 システムとして、信頼を取り入れない限り、日本には、明るい未来は無い。 ただ、それは、誰でも信頼すればいいのでは無く、信頼できる相手を見極めた上で、信頼するのが重要だが、それが、一番難しい事だと言える。
★2 - コメント(0) - 2015年9月5日

「安心社会」と「信頼社会」というキーワードを中心にして実に斬新な発想の本だった。 この著者の本をもっと読みたいと思った。 石門心学についても勉強しようと思う。
★7 - コメント(0) - 2015年7月7日

安心の集団主義社会と信頼の資本主義社会の違いから社会構造の変化までを分析した内容。人は損得勘定で動くので抜け穴のある社会主義ではうまくいかなった点、いじめは傍観者の比率を測ることが重要で、その変換点には「みんなで渡れば怖くない」一定の臨界質量があること、アメとムチは使いようで、臨界質量を実現するところまでは熱血指導との併用も使えるということ。信頼性を担保するために法律というルールがあり、評判・口コミや市場の倫理があること。結局高信頼・低信頼者を見分けるためのリテラシーを育てる評価システムが重要なのかも。
★6 - コメント(0) - 2015年2月12日

信頼の担保をどこに置くのかという社会構造の違いに焦点を当てて論ずる。 日本の古い農村の習慣をもとにした社会の性質は、同じ土地で同じ物を利用するという利害が共有している元での無言の信頼があった。 だが同時にそれは、利害が異なる集団に対しての攻撃性が高まると言うことでもある。内輪で揉めるというのはその現れの1つ。 現代は集団から個人が主になることで、共有する利害がなくなり、従来の無言の信頼が成り立たなくなっている。信頼性を担保する法、商人的な契約という客観性を持たせた信頼を作り出すことがすでに重要になっている
★7 - コメント(0) - 2014年6月25日

昔の日本は良かったとかすぐ言いたがる私ら世代の人間は読むべきかも。かつての日本は集団主義。監視し合う社会。安心は保証される、でも信頼は育めない。過去の日本人らしさで子育てや教育するのは危険。監視し合う雰囲気はもう壊れかけている。そんな中で本当に信頼しあえる社会を創り上げるには、これが正しいという価値観をおしつけるのではなく、正直で真面目に努力した方が得という社会を作ることが先。だから、昭和育ちの私たちは甘ったれて育ってるってことだな。そう思うよ。思うけど、昭和が懐かしいんだな-。悲しいな-。
★8 - コメント(0) - 2014年6月24日

信頼の構造と内容は重なるが、ずいぶんわかりやすい。 一般向けに書かれている。 こちらを先に読めばよかったかな
★2 - コメント(0) - 2014年6月21日

評判の力が信頼社会を作るという話が面白い。岡田斗司夫の評価経済社会につながるなーと思った。
★6 - コメント(0) - 2014年5月16日

日本社会についての分析。日本の社会の基本は「安心社会」江戸時代の農村のようにだれもがお互い知っている社会。全員が内輪で相手が信頼できるかどうか心配する必要がない。集団のルールに従わない人はいじめることで排除。ところが安心社会は世界的に見れば特異な社会。グローバル化とともに安心社会が崩壊。相手が信頼できるのかどうかよくわからない社会。これからの日本はどんどん信頼社会になり安心社会のつもりで簡単に相手を信頼したら騙される。リスクを理解し新しい相手を探していく商人的なセンスが必要になってくると感じる一冊。
★17 - コメント(0) - 2014年4月14日

社会心理学の基礎理論を基に、社会問題きりこんでゆく。
★1 - コメント(0) - 2014年3月13日

あとがきにある通り読者に理解しやすいように随分砕けたスタイルになっている。延々仮説と検証を繰り返し丁寧に議論を組み立てていく山岸先生のスタイルに馴染んでいる読者はちょっとぎょっとするだろう。いい本です。
★3 - コメント(0) - 2013年10月16日

昨今のご時勢に感じていたもやもやが紐解けた気がする。安心社会から信頼社会への転換という大きな議題の要点だけ抽出して、深くまで言及されてない感じだけどとても勉強になりました。
★1 - コメント(0) - 2013年10月4日

元官僚の古賀さんの官僚の話、猪瀬知事の「昭和16年夏の敗戦」で書かれている話、脳を研究する池谷裕二さんの話に繋がっている。この本は自分の性格が嫌いだという人が読んだら、嫌いにならなくなるかもしれない。なぜなら、この本は日本の社会について書かれているはずだが、多くは人間とはどういうものなのかについて述べている。つまり、社会を語るために人間について語られている。本書を読めば、自分の嫌なところが、実はすべての人間の持つ性質であることがわかってくるからだ。人間を理解することで、社会と自分を理解することになる。
★2 - コメント(0) - 2013年8月21日

衆議院では自民党が圧倒的多数の議席を持ち、参議院でも第一党になるだろうと言われている今、必読の書です。
★2 - コメント(0) - 2013年7月7日

この本のおかげで、本日のバカ息子に冷静に対処できたー。 簡易な育児本より実際に自分の行動に影響を与えてくれた良書。 プラスして、学校に電話かける前にベンキョーだ!と息巻いて読んだ「3000人のユダヤ人にyesと言わせた技術」これのおかげで、感情的にならないようにとメモを作っておいたのがまたよかった。 プレゼン終了&成功?まぁ、今日のところは、だけどw
★2 - コメント(0) - 2013年5月30日

ネットオークションを例にしてのレモン市場の考え方と評判での対抗策、終盤でのこのまとめで、日本のこれからの社会の転換モデルとして市場の論理をあげ、決して経済学のそれとは違う角度からの提案をされていた。よって、副題の≪社会心理学から見た現代日本の問題点≫に到達した。
★1 - コメント(0) - 2013年5月10日

山岸先生の本は、いつももやもやしていることを、スッキリと晴らしてくれる。また、読みたい本でした。
★2 - コメント(0) - 2013年3月27日

グローバル化に対して必要とされるのは「統治の倫理(武士道)」ではなく、「市場の倫理(商人道)」というのには納得。 さらに、その2つの倫理が混合されると腐敗が始まるという内容には目から鱗。 いわゆる「日本人の美徳」とされる感覚を復興させようとご執心な人に是非読んでもらいたい1冊。
★2 - コメント(0) - 2012年12月26日

面白かった。漫然となんとなく信じている自分の思い込みがやさしく覆される気持ち良さを感じる内容だった。丁寧で易しい語り口で、現代の日本社会が引っかかっている罠の仕組みを説明してくれる。それは常識とは少しずれていて、だからこそこの内容を認めたくない人もいると思うのだけど、それに対してもちゃんとしたエビデンスを提出することで答えとしている。「正直者がトクをする社会」がいいですね。
★6 - コメント(0) - 2012年9月25日

【そうなのか】「日本人らしさ」の多くが、均質な相互監視社会にいるために「無意識にそう演じている」のではないか、ということを、様々な実験・調査結果を用いて、暴いていく。「日本人的なムラ社会」がなぜ「安心」だが、「他人を信用」しないか、がよくわかった。
★1 - コメント(0) - 2012年7月6日

途中まで読んでいたものを継読。「人を疑うより信頼する人の方が人をよく見ている」「世の中は善人ばかりでも悪人ばかりでもない」「正直者が損をしない社会システムを作るのが先決」
★4 - コメント(0) - 2012年5月7日

日本人は意外にも「人間はみんな信用できない」と考える低信頼者が多いのだという。その理由は顔見知りだけと付き合い「知らない人は泥棒と思え」と思う事によってリスクを回避してきた「安心社会」で暮らしてきたからだという。それに比して「信頼社会」では、とりあえず相手を信頼して他者との協力関係を築く事にリスク以上の意義があると考えている。信頼に足る人間を見分ける方法は経験を積み重ね検知能力を磨くしかない。「多少の失敗は気にせず前向きに他人と協力関係を結んでいく努力をする事」がこれからは大事だという事に納得した。
★7 - コメント(0) - 2012年4月25日

帯に、ほぼ日の糸井さんの推薦の文字に手に取る。なるほど、現在の日本社会が集団主義的な社会から、西洋の信頼社会という新しい価値観が押し寄せ、あっぷあっぷしている様が伺える。いわば、統治者の論理と、商人の論理だ。両者の社会は、両立するのではなくいずれかでしか、存立し得ない。この社会構造の知見を唱えた学者は説く。と考えれば、日本はまたかつてのような周囲からの監視とよそ者意識で、他人を信頼できない一匹狼人間ばかりの国になるべきなのか。この本で著者は問うーー。
★2 - コメント(0) - 2012年4月5日

本当に面白い。若干内容に比して、分量が多いが、言っている事は自分がぼんやりと問題に感じていた部分ばかりで非常に納得感があった。 日本人は「周囲の人は大多数が集団主義で、自分だけは個人主義だと思っている集団」であり、「みんなが集団主義だから、自分も大多数に合わせましょう」とみんなが思っている。この記述の納得感が高すぎる。
★2 - コメント(0) - 2012年3月25日

なぜ少年犯罪の件数が減少しているのに厳罰化が叫ばれたのか、過去を振り返ると同じような事件が起きているのにもかかわらず過大に問題視されるのか。それが分かりやすく解説されているようなもの。目から鱗。アッパレ。
★4 - コメント(0) - 2012年3月19日

「武士道」から「商人道」へという著者の結論部分を是とするかは私的に留保するところだが、社会心理学的な見地を無視した「日本人論」のくだらなさに関しては共感できる。それと、現在就活とかでこれから社会に関わっていく学生あたりにはぜひ読んでもらいたい
★1 - コメント(0) - 2012年3月8日

安心社会から信頼社会へ…。武士道よりも商人道を…。主張の柱である部分はイマイチだったが、いじめにおける“臨界質量”の話と、Amazonの評価の話は勉強になった。社会心理学について、もっといい本があれば読んでみよう。
★3 - コメント(0) - 2011年6月14日

市場の倫理と統治の倫理の2つがあり、混用は危険であるというジェイコブスの指摘が印象に残った。社会環境に応じ、倫理=デフォルト戦略を意識的に切り替えられると強いのかもしれないと思った。 また、臨界質量という考え方は、たいていの人があまり強い考えをもっていないことに対する集団の意思決定プロセスと考えられると思い、興味深かった。
★3 - コメント(0) - 2011年5月17日

山岸さんのは論文も著作も読んでいるので、内容の8割に既視感あり。一般向けということでかなりわかりやすくかかれている。その分実験の方法や結果・分析は簡略化されている。後半は実践編になっているのだが、理論編と比較すると主張に強度が内容に思えた。決して悪くはないけれど。面白かったのはネットオークションの話。Amazonとか価格.comのように一般の人の評価がレビューやランキングになるようなシステムは信頼社会そのものだと思った。
- コメント(0) - 2011年4月21日

日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点の 評価:80 感想・レビュー:72
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