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父・バルトーク 〜息子による大作曲家の思い出

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松本直哉
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虫や星や石など自然への深い関心と人工的な添加物への強い嫌悪、人間の生の声への愛着とラジオや再生装置の忌避…息子が父への深い尊敬をもって描く作曲家の肖像からは一貫した明確な個性が浮かび上がる。「カンタータ・プロファーナ」に登場する鹿のように、野生の、ナマの、始原のものへの憧れと、それを破壊しようとするものへの潔癖な拒否感をつねに持ち続けた音楽家。五線譜では表現しきれない音の綾や肌理への鋭い感覚は、無名の庶民の歌う民族音楽への傾聴によって鍛えられ、それが自らの作曲する、あの唯一無二の音の世界に結実していく。
松本直哉

『バルトーク晩年の悲劇』の著者アガサ・ファセットのこともこの本に出てきて、彼女とバルトーク夫妻のスリーショットもありました。晩年の作曲家の身近にいてその生活を見守った人のようですね。

03/25 11:45
ほんままこと

そうですか、ますます読みたくなりました。有難うございました!

03/25 17:45
4件のコメントを全て見る
0255文字
Bartleby
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バルトークの弦楽四重奏ばかり聴きながら読んだ(ベートーヴェンのそれに勝るとも劣らないと勝手に思っている)。ときおり聞こえてくる土着的なメロディは、合衆国におけるハンガリーだったのかも。息子ペーテルから見た父バルトークの伝記。学術的でないところがいい。巻末には2人の手紙の優しいやりとりも収録されている。彼によると、父は芸術家であるとともに家族想いであり、自然を愛し、節約家であり、いくらか母への執着があり、反ナチスであり、そして誠実な人間だった。
ヴェネツィア

私はバルトークの弦楽四重奏全集を何セットも持っていますが、何時聴いても、どの四重奏団の演奏で聴いても難解です。

12/04 16:55
Bartleby

あれはなかなか取っ付きにくいですよね。いわゆる楽理でも(少なくとも私は)正直分析しきれないです。だからか向きになって聴いてしまう笑 私はジミヘンみたいなロックの延長として爆音で聴いてます。あと、ムジカーシュ&マールタ・シェベスチェーンの演奏するルーマニア民謡を聴いてから、バルトークの聴き方がちょっとわかった気がします。

12/04 20:10
0255文字
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