最後のプルチネッラ (Style‐F)

最後のプルチネッラの感想・レビュー(160)

最後のプルチネッラはこれで終わりではなく、これからもたくさんの人の間で生き続ける。「おいらは決して忘れない。だからみんな、安心して忘れていいんだ」
- コメント(0) - 2015年11月12日

転生を繰り返す道化のおいらの話と、プルチネッラを目指す2人の話が交互に書かれ、混ざり合っていくのが面白く、読みやすかった。コロンビーナの「彼が忘れても、あたしがおぼえているから」「大事なのは、今この瞬間に生きているってことなんだから」が好き。悲しみを抱えていても太陽の光を浴び、笑って生きていくナポリの人々や、いつも笑っている人には優しくしてしまう、の一文だっけかな、こうやって生きていけたらいいなあ
★1 - コメント(0) - 2015年9月22日

三浦しをんさんが、「窓を開けて愛をさけびたくなる」と、本の中で紹介していたので気になって読みました。ナポリの混沌とした雰囲気に情熱が渦巻いて、グッと心を鷲掴みにされました。初めての作家さんですが、他の作品も読んでみたくなりました。
★8 - コメント(0) - 2015年7月29日

小島作品2冊目。一つは転生を繰り返す道化の物語。二つ目は『最後のプルチネッラ』を目指し、競い合う2人の少年ー、ルカは演劇一門の貴公子、ジェンナーロは、大道芸で日銭を稼ぐ貧しい少年。ナポリの街の過去と現代が、時空を超えて、 見事に重なり合い、描かれる即興喜劇の終幕は、心に響くものがあります!! ナポリ・・・いつか旅行してみたいなぁ~。憧れの地です!すごくィ ィ ネ ...φ(´ω`●)
★3 - コメント(0) - 2015年3月4日

イタリアなんてうつくしい。
- コメント(0) - 2015年1月30日

小島てるみさん2冊目。ディオニュソスも良かったが、こちらのほうがより好きだった。道化プルチネッラの「おいら」語りがいとおしい。どんなに残酷なことしても憎めない感じで、他人を知ることでどんどん人間に近づいて違和感なく「人生」を過ごしているのがなんだか泣ける。彼が最後にしたかったことは、からだがなければ出来ないこと。ルカとジェンナーロが演じたプルチネッラも伝説になるだろうな。この作家さんもっと読まれて欲しい!
★4 - コメント(0) - 2015年1月9日

転生する道化と、「最後のプルチネッラ」を目指す二人の少年たちの物語が交互に語られる。二人の少年、ルカとジェンナーロはまさに亜弓さんとマヤ。だけど、本当の主人公はナポリという街ではないかと思う。火山の側の、さまざまな国に翻弄される人々。いつも腹ぺこの貧民たち、ごろつきたち。転生する道化が、火山のような自他の命の重みがわからない無慈悲な存在から、一つの命を生ききる存在になっていくのが良かった。ちょっと最後が急いだ感じで残念だった。
★5 - コメント(0) - 2014年11月27日

何かで読んだ本の中で強力にお勧めされててすぐ購入したのに私にとっての小説の常でなかなか手に取らないまま一年近く経ち、昨日ようやく読み始めたらあっという間に読了。原語を翻訳したんじゃなく、日本人作家によるしかもデビュー作。帯の「ファンタジー」の言葉に苦手分野だと思ってましたが杞憂。黒い道化師とルカの言葉が深く入り込んで来たのは視点がジェンナーロだったからみたい。「ぼくも悪魔だ、心配するな、ちび」読んで泣きそうになった台詞を最後に。Amazon高騰中が残念。もう一冊のデビュー作は図書館にあるので予約しなきゃ。
★10 - コメント(0) - 2014年10月9日

昨日の「ヘルマフロディテの体温」に引き続き。またも舞台が同じで物語の中に物語という構成。しかも同一人物が出て来たりはするが全く別のお話。「ガラスの仮面」の少年版のような。与えられた「役柄」というものを通して自分を見つめ、自分自身を探す少年二人。この答えがありそうで無さそうな命題を掲げて、どうするのこれ?!と心配になるけど、上手く昇華していくところがとても好き。とっても面白かった!
★9 - コメント(0) - 2014年9月6日

「プルチネッラとは悲しみを抱きしめて、それでも生きて笑うことを選び続けたすべてのナポリ人、ナポリの魂なんだよ」・・・某詩人で歌手の方が『ヘルマフロディテの体温』を薦めていてそちらが大変良かったのでこちらも。一人の道化と道化を目指す二人の少年の人生が描かれているのだけれど、それだけじゃなくてその三人の目を通してナポリでしたたかに笑い飛ばして生きてきた人々の連綿と受け継がれる精神を描くことがテーマなのだと思う。作品の内容の濃さに対して知名度が低すぎると思う。この本はたくさんの人に読まれてほしいなぁ・・・。
- コメント(0) - 2014年8月15日

イタリア・ナポリで二千年もの間転生を繰り返す道化の話も、現代のナポリで「最後のプルチネッラ」を目指すふたりの少年の話も興味深く面白く読んだ。そして、そのふたつの話が繋がって、見えてくるもの…。悲しみや苦しみを抱きしめて、それでも生きて笑うこと。イタリア・ナポリの人たちの喜劇、笑いに対する思いは、日本人のわたしには理解出来ていないことも多いのだろうと思うけれど、それでも胸に残るものがあった。いろいろな時代を転生した道化からナポリとナポリの歴史の一端に触れ、その世界を楽しむことができた。
★24 - コメント(1) - 2014年7月2日

「見ているか?」最も嫌いな男の声だった。
- コメント(0) - 2014年4月27日

不思議な感覚で読み進めてて、気付けば物語に染まってた、という感じ。本筋は現代が舞台なんだろうけど最初から最後までファンタジーな気持ちで読んでた。道化が転生を繰り返すごとに人間らしくなってて、どんどん現代に近づいていって繋がっていく過程が秀逸。2人のプルチネッラがどうなるかと思ってたけど一番ハッピーな展開になってよかった。
- コメント(0) - 2014年4月27日

三浦しをんさんの著書で、興味をひかれた。運命に導かれ、プルチネッラを志す2人の少年の物語。スケールの大きな時代のうねりの中に、わたしも漂ったかんじ。
★2 - コメント(2) - 2014年2月3日

人生は舞台、人間は毎回ちがう仮面をつけて精一杯生きている。プルチネッラの哀しみを抱いて笑う姿が静かにきらきらして見えるような気がしました。二人の少年ルカとジェンナーロ が自分と向き合って成長していく様子、道化が繰り返す転生の人生も苦痛、悲しさ、愛しさが満ちている。ナポリの街の喧騒とともにとても楽しめました。
★1 - コメント(0) - 2014年1月10日

すごく面白かった!苦しい、悲しい、厳しい中で人々を笑わせること、笑って生きていくこと、すごく力強いお話だったと思う。ナポリに行ってみたくなった。
★3 - コメント(0) - 2013年12月22日

この本好きだな~。図書館で借りたけど購入したくなった。正反対の少年が反目しながら最後認め合うまでの流れが好き。章毎に表示されているプルチネッラのスタンプもかわいい。
- コメント(0) - 2013年9月15日

プルチネッラを目指す二人の少年と、輪廻転生を繰り返すプルチネッラ。演じることは自分を失う事なのか。何度も繰り返すことのできるものは、その一つ一つを大事にすることはできないのか。人生をどう生きるのか。「好きです」の言葉が印象的だった。
★14 - コメント(0) - 2013年9月12日

ナポリの歴史を体現する道化と、それを演じる2人のライバル。演じることとは。家族とは。考えさせらせる内容。 BL的に美味しい場面も…!
- コメント(0) - 2013年8月31日

とても面白かったです。知識があればもっとおもしろいんだろうなあ。手元に置いておきたい本です。
- コメント(0) - 2013年8月9日

誰の中にも悪魔はいること。それすらもひっくるめて笑って生きること。ルカがジェンナーロに「僕も悪魔だ」と言う場面が優しくて、切なかったです。
★2 - コメント(0) - 2013年6月11日

天衣無縫な精はご主人様を笑わせることができなかった。そしてご主人様を笑わせるために彼は記憶を持って転生し続けることになる。そして2人の「最後のプルチネッラ」を目指す少年が出逢った時、一つの凝縮された人生の幕が上がった。貧しいながら明るくても自分の悪魔を殺して自我を保っていたジェンナーロ、「自分は自分」と言い切り、無生物の模倣が得意なルカが仮面を抱きしめ、助けを求める場面は胸がきゅっと痛くなります。不安で哀しくて孤独に打ちひしがれそうになってもなぜ、人を笑わせられるのか?それでも生きているのは無限なのである
★34 - コメント(1) - 2013年6月4日

神を笑わせるまで、道化は転生し続ける。なぜ道化プルチネッラは苦しみを堪えた悪魔のような顔をしているのか。なぜ生きるのか、なぜ人生を大事にするのか―貧民街に住むジェンナーロと演劇一族出のエリートであるルカは、美貌の「黒の道化師」が開くワークショップを通じてプルチネッラとは何者かを探っていく。少年たちの成長物語としても、生の螺旋と世界の広がりを感じさせる物語としても爽快。生まれ変わり続けた道化と、道化になりたい少年たちの運命のロマンティックな交錯。
★11 - コメント(0) - 2013年5月21日

ナポリが舞台の話ということで読みました。道化とは、最高の喜劇役者なのかぁ。闇の多いナポリだから、最高の道化が生まれたのか。行ってみたいナポリを少しだけでも垣間みれた気分です。そして、人は何度生まれ変わっても、その人生は1度だけってことで、納得。
★2 - コメント(0) - 2013年2月24日

三浦しをんさんの書評から。時代や視点がポンポンと異動するので最初は入り込みにくいが、<おいら>とルカとジェンナーロにゆっくり同調して行った。皆どこかに悲しみを抱えて生きているけれど、悲しみを知るからこそ誰かを笑わせようとする事ができる。ルカとジェンナーロ、対照的な境遇のふたりが哀しくて愛しい。 神の道化の人生では結合双生児の愛情と哀しさ、裕福な生活を捨てて路上演奏者となった令嬢の幸福が特に心に残った。
★2 - コメント(0) - 2013年1月8日

妹に薦められて読んだ。 ヘルマフロディテと同様に、ナポリを舞台に「からだ」をテーマにした小説。 「からだ」を使って演技することにより「こころ」の本質に迫っていく。 演技を通して人生を見つめ直している主人公たちをみて、僕も演劇部とか劇団に入って演技をやってみたいとすら思った。 ページ数に比して重厚で満足いく読後感。この人の小説をもっと読みたい。
★1 - コメント(0) - 2013年1月6日

なぜこれほどまで素晴らしい作品が絶版になってしまっているのか。信じられません。内容の薄い小説が世に氾濫している中、この作品ほど人に読んでもらいたい、勧めたいものはそうそう出会えないでしょうね。
★3 - コメント(0) - 2012年11月9日

すごく心に響いたのに、すごく感想が描きにくい。たくさんの愛・哀・逢を感じました。
★8 - コメント(0) - 2012年8月17日

「ぼくは知りたいんだ。悲しみをのりこえて、人を笑わせる方法、道化になれる方法を」ナポリでプルチネッラ(道化師)を目指す少年達の物語。悲しみを今すぐのりこえるのではなく、抱きながら生きる。人生を味わいつくす。人生は舞台に過ぎない。与えられた役柄を楽しめ、満喫せよ。今度は貧乏人、金持ち、孤独な人、与えられた状況を生き抜く、廻る輪っかの輪廻。この作家さんは、創作で書いてるというより、体当たりで掴んだ何かを伝えたいという強い気持ちを感じられて、すごく余韻が残ります。読友さんありがとう。
★10 - コメント(0) - 2012年8月4日

物凄い本だ、という感動がすごくて感想がかけない。ただ言えるのは、この本の登場人物がみんな好きだということ。主人公二人は勿論のこと、神様からピザ屋のおかみさんやら、何から何まで全部好きだ。この本は私の中にずっとあり続けるのだろうなぁ。小島さんはたくさんあるであろう伝えたいことを、直接的ではなく間接的に、そして一瞬ではなく身体に刻み込むように伝えるのが本当に上手い。ヘルマフロディテも含め、小島さんの本を読むことができて本当に幸福でした。そういえば私はルカがジェンナに言った「僕も悪魔だ」というシーンが1番感動し
★3 - コメント(1) - 2011年11月24日

いろいろなことがありすぎて、感想に何を書こうか迷ってしまう。前作を読んだ時も感じたのですが、この筆者、一冊を読み終えた、という充足感が非常に強い。苦渋や孤独、苦しみから喜びと愛情まで、全ての要素が見事に織り込んであるからでしょうか。笑うことの強さと、もたらされる癒しのあたたかさが沁みました。そして物語全体を貫く筆者の哲学、こちらも心地いい。ナポリで役を競う二人の少年と転生を繰り返す神の道化、ふたつの物語が一気に合流する様は圧巻。筆者のHPで公開されていますが、ぜひ手元に置きたい一冊になりました。
★9 - コメント(0) - 2011年10月17日

道化とは滑稽。笑いは愉快。でも、その究極は苦渋に顔がゆがみ、悲壮に打ちひしがれた経験からなおも生きて笑うことを選んだものだけが称される「最後のプルチネッラ」。過酷な修行の末に得るものはたんなる名声などではなくすべてのものを包み込むほほ笑み。悪魔のようなおそろしい仮面からのぞく優しい笑顔だった。縦横無尽の浪漫作品◎
★10 - コメント(0) - 2011年9月30日

濃い内容。作者が翻訳者だったわりに、文章自体はあまり上手く感じないが、内容はとにかく濃く、ナポリの人々の猥雑な熱気がよく描かれている。読んでいると、やりたいことを沢山持っているというのが伝わって来て、もっと書いていけば化ける人な気がする。
★1 - コメント(0) - 2011年9月15日

ページが少なくなることがこんなに辛い読書は久しぶりでした。一章読み終わる毎に本の厚さを確かめ、読み終わりたくないという気持ちで、でもページをめくる手が止められなかった。残酷さと哀しさと孤独を描写しながら、圧倒的な愛と優しさと希望がある。この作品には最後のプルチネッラ同様すべてがある。読み終わった今、どのページを開いても胸には心地よい痛み、鼻の奥には幸せなのに涙が出そうな痛みが甦ります。そして私はやっぱり双子ものに弱い。フラ・ディアボラのお話が最高に好き。漫画ガラスの仮面もこんな風に終われば良いのに。
★13 - コメント(1) - 2011年9月3日

最高の道化、喜劇役者「プルチネッラ」とは?その謎を解き明かす物語が、現代編と転生編を織り交ぜながら進行していく。ラストはとても感動でした!辛くても生きて笑うことを選び続けた「神様の道化」、彼がようやく神様から祝福を受けた時、人生はいつでも楽しかった!、と言うシーンがとてもとても・・・。ただ、『ヘルマフロディテ』の方もそうだったけど、論文的な感じがしてしまう。堅すぎるわけでは全然ないけど。。
★5 - コメント(0) - 2011年8月23日

「笑う」というのは、なんて幸せな行為なんだろう。二人の少年が少しずつ認め合って垣根を越えてゆくのが、とても愛おしくなった。時おり記される何気ない言葉に深い意味をみたり、何度読んでもその度に違う発見があるんだろうと思った。
★5 - コメント(0) - 2011年8月10日

途轍もない哲学を内包しながら、それを前面に押し出すような小難しい講釈を垂れることをよしとせず、笑いの体現によって演者=観客を癒そうと努める著者の試みが素晴らしい。対照的な二人の少年が最高の道化を目指して互いに競い合い、友情を育んでゆく過程は、清々しい物語として完結する。また、幕間に演じられる《転生する道化》奇談の面白いこと!冗漫な文章に悩まされる心配はなく、ただストーリーの潮流に身を任せればいい。読書することの幸福感に浸った。最後に、道化の転生をもう少し見守っていたいという名残り惜しい気持ちが生まれた。
★10 - コメント(0) - 2011年5月6日

ファンタジーと思って購入したら、普通に童話だった。ちょっと、登場人物たちの語りに終始してて、世界観の厚さが足りないかな?
- コメント(0) - 2011年2月25日

guu
何故プルチネッラという道化が誕生したのか。その鍵を解くことで見えてくる数奇な歴史上にある現ナポリの光と影。この物語は格差対極にある二人の少年が最高のプルチネッラを目指し習得する日々と、途方もない年月を記憶を残したまま転生し続けたプルチネッラ自身の語りとによって、生きることの価値その本質が鮮やかに描き出されいます。感銘を受けた『ヘルマフロディテの体温』もそうでしたが、壮大な歴史との対比によって影の部分を浮き彫りにし崇高なるものへと昇華させる手腕は流石。次はどんなナポリを見れるのでしょうか。とても楽しみです。
★11 - コメント(0) - 2010年12月22日

最後のプルチネッラの 評価:90 感想・レビュー:68
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