猫の地球儀〈その2〉幽の章 (電撃文庫)

猫の地球儀〈その2〉幽の章の感想・レビュー(1128)

プロローグとエピローグの構成にすっかりやられてしまった。表紙では主役級の扱いだが、本編ではわりと目立たない人型ロボットのクリスマス。彼女のことが詳細に語られるのは、最初と最後のこの部分だけ。それなのに、この存在感の大きさはなんだろう。膨大な時の流れのなかで、ひたすらに来るかも分からぬものを待ち続けるその孤独さは、いくらロボットと言えども何かしらの感慨を読者に与える。長々と語ってしまったが、これも本作が秘めた多大な魅力のほんの一部分である。ある猫の今際の夢の溢れんばかりの切なさが、心にやきついて離れない。
★8 - コメント(0) - 3月19日

いやー凄いもん読んじゃった! 少年の心を忘れていない大人が書いた小説。幽が出立するところから神がかった筆致が炸裂しっぱなし。力技だ。
★2 - コメント(0) - 3月6日

何度読んでも楽がいなくなるシーンは心を削られる。中学生の頃に読んで以来、自分の一番のお気に入りではないが心を来るものがある。秋山瑞人はこれくらいのサイクルで話を終えてくれれば良いのだけれど。
- コメント(0) - 2月23日

いやあ、これは熱いです。一気に読めました。基本的におもしろおかしかったり、SFぽかったりエンターテイメントとして書かれていますが、本題は絶対に譲れないことを書いている。熱いです。しかもそれが、読者をたっぷりもやもやさせてうえで、最後の最後で貫くように登場人物たちの後ろ姿で伝えてくる。まさに作家です。 「自分の話」かあ。
★2 - コメント(0) - 1月5日

とても良い。
- コメント(0) - 2016年11月7日

「やっぱりね、 楽はね、ダイブに一生懸命な焔が好き。楽のことなんか見ない焔が好き」「地球儀に流れ落ちていく光は何の光だ。楽の魂は、いま、どこで、どうしてる」―― 夢を一生懸命追うことの功罪。猫が主人公なのに、その感情が目に沁みる。最後、幽が地球儀で楽に魔法の粉を渡せたことを切に祈る。
★3 - コメント(0) - 2016年10月23日

会うはずのなかった3者(猫)が集まった結末。猫坊主の説教が結構グサリと刺さる。2巻なのに読み応えあったわ。あと、この作者の物語には強者は居てもヒーローは居ないんだな。
★1 - コメント(0) - 2016年9月11日

楽の地球儀突入ごっこ、シャボン玉のシーンからの悲劇はずるいよなぁ。そっからはノンストップで読んじゃいましたね。その後の震電が楽を探すシーンは心に刺さります…。
- コメント(0) - 2016年9月4日

再読。ニャンコSF物語の後半戦。幽と焔、楽、三匹の猫達を描いた話。何度読んでも色あせませんなぁ。メルヘンチックな表紙とイラストとは裏腹に、中身はガッツリとしたSFであり、ガリガリと精神を削る展開で三匹の猫たちの心理と生きざまを描いた最高にハードで読みごたえもある満足感の高い物語ですよね。幽、焔、楽の三匹がどこまでも一生懸命だったからこそ、悲しみに溢れた物語の中で光る美しさみたいなものがあったように思います。イリヤも好きやけど、個人的にはこっちの方がお気に入りなんだよね。是非読んでもらいたい。
★30 - コメント(0) - 2016年7月17日

FFF
4(2)
- コメント(0) - 2016年7月3日

猫は夢をみる。まわりの世界や他の猫に自分の価値観を押しつけて迷惑をかけて、挙句の果てに命まで奪って、それをなんとも思わないふりで、でもほんとうは悩んで、悩んで。その姿はどうしようもないくらい滑稽だ、醜い、モノローグがえんえん茶化さざるを得ないくらい悲しい、けれど、どこまでも純粋で、限りなくきれいだ。だからこそ楽は焔に、焔は幽に、幽は焔に夢をみたし、ぼくはこの物語にひきつけられたんだろう。このグロテスクな耽美さはいかにもSF。ライトノベルたった2冊でここまでできるのか。
★2 - コメント(0) - 2016年6月25日

はれるでしょう。/読み終えると同時に、深い息が口から零れました。それは読了したという満足感からくるものでもあったし、けれど喪失感からくるものでもあったと思う。すごい、物語だと思いました。一言で言うなら。トルクに住む猫、その猫たちの、それぞれの生き方が、生き様が、たった二巻にこれでもかってぐらい詰め込まれている。近いうちに再読したいと思います。猫が好き、SFが好き、ガッツリした物語が好き――どれかひとつでも当てはまるのなら、この本を是非読んでみてほしいです。ただのライトノベルじゃないですよ……!
★3 - コメント(0) - 2016年3月20日

面白かった!面白かったけどかわいい表紙とは裏腹にメンタルをゴリゴリ削っていく展開でした。何だかんだ少しずつ距離を詰めていく3匹が微笑ましかったぶんダメージが大きかった。155ページの問題にぞっとしたし、「苦しまなかったはずである。」の一文の衝撃には震えた。あとクソ坊主の言葉が凄く深くて考えさせられる。焔が螺旋階段で幽の事を待っているシーンが好きでした。それぞれが自分の選択を貫き通す姿が格好良かったです。
★5 - コメント(0) - 2016年3月12日

それぞれの価値観が綺麗に描きだされていますね。楽の悲劇の後、焔が幽に問い質す場面は印象的。泣けるシーンもありますが、それでもなお暗い空気が漂い続けているのが良いですね。
★6 - コメント(0) - 2015年12月30日

焔の章も十分面白かったが、この幽の章はお見事というしかない。話の流れが抜群だ。幽、焔、楽の生き様や心情と、トルクを覆う不穏な雰囲気がすれ違い交じり合いぶつかり合い見事な模様のタペストリーとなっている。こんな悲しく切ない夢があったんだね。イラストは古臭いと見る向きもあるかもしれないが、その古臭さは逆に普遍性の証であり内容と絶妙にマッチしている。読後、夜空を見上げたくなる。クリスマスの夜は尚更だろう。星空に語り継がれる夢物語。
★15 - コメント(0) - 2015年12月16日

この本が、思春期の自分に与えた影響は計り知れない。今読み返しても、輝きのあせない名作。この輝きを忘れられないからこそ、最後のデストロイを瑞っ子は待ってるんですよ、秋山先生~!!!あと、真剣に誰かアニメ化してやくれまいか…動いてるくりすますとか焔が見たいんだよ~!
★4 - コメント(0) - 2015年10月1日

レーベルがレーベルだからこういう表紙になるのだと思うが、内容はシリアスでハードである。もちろん斬り合っている場面も非常に楽しめたのだが、それ以上に作品に通底している無慈悲が大変よいと感じた。ハッピーエンドにすべき作品ではないと思うし。「イリヤの空~」もよかったがこれはそちらを凌ぐ作品であった。
★2 - コメント(0) - 2015年8月10日

上巻に続いて再読。印象に残るセリフが昔と違った。もちろん「海が、    」というところはグッとくる場面ですが、改めて読むとそれぞれのロボットもとかく人間的な感情を持ち合わせてるんですね。ただの道具なんかでは決してなく、本当の意味でそれぞれパートナーとしての役割を担っていたんですね。各ロボットの主人を気遣うちょっとした仕草が良いですよね。幽とクリスマスの別れのシーンが切なかったです。幽、焔、楽、僧正、このどの登場人物も誰一人として間違った価値観の人はいないんだろうなぁと思いました。(↓続き
★1 - コメント(1) - 2015年7月18日

本年のUFOの日記念そのに。ほんと、全体的には熱血ファイトだったりハードボイルドっぽかったりで暑苦しい話なのに、このセンチメンタルなリリシズムはどっから沸いてでてくるんだろうな。
★3 - コメント(1) - 2015年6月27日

『楽はね、強くてかっこよくて、戦う焔が好きなの。っとね、焔はあんまり楽のことかまってくれないけど、でもたまに遊んでくれたりするし、それでいいの。』『やっぱりね、 楽はね、ダイブに一生懸命な焔が好き。楽のことなんか見ない焔が好き』/『だって、ぼくは、』『夢を果たそうとしただけ、か? ここまでの迷惑をかけてまだ飽きたりんか。あの子の死はぬしのとばっちりであろうが』『では聞くがな!ぬしのロケットは夢やロマンを噴射して飛ぶのか!?』
★4 - コメント(0) - 2015年6月25日

秋山さぁん
- コメント(0) - 2015年6月24日

下巻を読んだら、可愛い装丁に騙されたよこれは…って思いました。どいつも必死に生きてる。せつない。
★2 - コメント(0) - 2015年6月23日

読んでよかった前巻読了後の感想は確か微妙の一言に尽きるようなものだった気がするその微妙があっさりと覆る、いい作品です
★1 - コメント(0) - 2015年6月4日

段落が変わった時の最初の一行『掴み』の上手さよ。例:「言っちゃあなんたがクソ坊主である。」
★1 - コメント(0) - 2015年5月25日

再読。存在自体が霊的な、奇跡を体現する小説。20世紀最後の年、電撃文庫がまだ冒険していた時代だからこそ見切り発車で出版された、底なしのハードボイルド・サイエンス・猫・バトル・エンターテイメント。同時に、作者秋山瑞人のその後からは考えられない筆の輝き具合。椎名優のイラストも柔剛自在で、本作をより魔物たらしめている。2015年の「必死な」小説界のヒット理論では何一つ到達できない本作は、スカイウォーカーが後に託したダンボール箱として、日本の小説史の夜を時速1センチで漂い続ける。「ひろってください」。
★6 - コメント(1) - 2015年4月14日

2004-0414-082.
- コメント(0) - 2015年4月3日

苦しまなかったはずである。
★1 - コメント(0) - 2015年4月1日

いろいろなことをこねくり回して言える作品だと思うのですが、とりあえずはただただ面白かった。それくらいにしておきます。
★1 - コメント(0) - 2015年3月8日

★★★☆☆
★1 - コメント(0) - 2015年2月17日

カメラワークが素晴らしい作品です。文章を読んで想像される景色という景色が、ごく自然に、美しく見えるアングルや色彩、光を導き、魅せてくれました。
★2 - コメント(1) - 2015年2月14日

★★★☆☆ 楽……(涙)。
★1 - コメント(0) - 2015年2月13日

うーん。面白かったんだけど、うーん。なんだかもやっと。
★2 - コメント(0) - 2015年2月10日

今あるモノを害するほどの夢とかエゴとか。「個々人の持つ話」という名前の「物事の捉え方」とか。
- コメント(0) - 2015年2月2日

幽、焔、それぞれの夢がぶつかり合い、すれ違い不幸な結果を残してしまった。しかし、それでも夢を諦めない。最悪な出会いをした二匹が最高の終わりを迎えることを願うばかりである。
★1 - コメント(0) - 2015年1月9日

面白かった。ずっと夢を追う事の素晴らしさを書いていたのに、最後にひっくり返す。夢を追うものは自分に酔っているけれど、被害を被るのは周りだと。周りに迷惑をかけて、取り返しのつかない間違いを犯して、夢はそんなに素晴らしいものではない。それでも焔は螺旋階段で幽を待ち、幽は地球儀に向かう。
★1 - コメント(1) - 2014年12月29日

たまらんわー。
- コメント(0) - 2014年12月29日

深くてアツい、そして読み終わることが寂しくなる小説でした。前後編とはいえ各キャラクターをとことん掘り下げているので各々の言葉がすごく心に響きます。そういう現実離れした世界観とアイテムを媒体に人の心を描き切っているこの作品は間違いなくSFです。しかも名作。運命を切り替えられたまま取り残された彼らはどんな道を歩んで行くのでしょうか。解釈が読者に委ねられるラストでしたが、希望が残されていることを祈ることでとりあえず読了としたいです。せめて信じてみたいじゃないですか、「はれるでしょう」って
★3 - コメント(0) - 2014年12月5日

夢を抱く猫達は留まるところを知らない。そんな夢も欲しいな。
- コメント(0) - 2014年12月4日

晴れるでしょーーーーーーー!
- コメント(0) - 2014年12月3日

幽が一番印象に残ったというか、周りに何が起こっても、何を犠牲にしても、他の生き方を垣間見てしまっても、それでも夢を追いかける執念にただただ脱帽でございます。最後に見えた景色は幽にとってどんな意味を持つんだろうなぁ。最初に読んだのは二年少しくらい前だったはずなんですけどもその頃とはまた印象が違ってきますね。
- コメント(0) - 2014年12月2日

猫の地球儀〈その2〉幽の章の 評価:48 感想・レビュー:273
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