世界神秘郷 (ミステリ珍本全集05)

世界神秘郷の感想・レビュー(12)

戦前に一時期流行った異郷幻想小説。異国の文化や風習を取り込んだ流麗な文章で、本の中に未だ見た事のない世界を幻視させる。イースター島や北極なんて、よくこの時代に取り入れられたものだ。『孤島の瞳人』の瞳人が出てくると気の瑞々しさ、『氷人創生記』の氷に捕われた女の冷厳、『怪船「人魚号」』の人魚への狂気的であるがゆえの耽美、幻想のロマンティシズムが溢れている。モチーフとして繰り返される、異人に魅入られる男と元の世界に留まる女の悲恋に終わる物語に作者の恋愛観がはっきり表れているな。
★27 - コメント(0) - 2016年10月12日

アウトレットで購入。幻想小説のジャンルになるのかな~。怪奇な部分もかなり強いけど。作者によるあとがきやまえがきに時代を感じる。戦前の作品なので外国というのが今よりもまったく分からない場所で色んな想像力が発揮されてる。読みながら小栗虫太郎の『人外魔境』を思い出した。
★20 - コメント(0) - 2016年5月22日

2016年1月12日:酒井貞道
2015年3月29日:半殻肝
2015年2月11日:NOB@つんどく
2015年2月9日:ヤーチャイカ
高橋鐵の『世界神秘郷』『南方夢幻郷』の2冊に、未収録短篇を加えた作品集。作品自体は割と似たような傾向(特に男女のロマンスはほぼ破綻して終わる)があるが、そのプロセスに科学小説やミステリ、幻想と怪奇といった要素を絡めて処理しているところが特徴か。「幻奇小説」と称されたこともあったようだが、たしかにその呼称は作品のイメージをうまく表している。私的ベストは「氷人創世記」と「太古の血」。後者は昨年出版された『北の想像力』に収録されていてもおかしくない佳品。
★3 - コメント(0) - 2015年1月5日

2014年12月13日:ほらふきん
2014年11月22日:nora
解説で書かれている通り、世界神秘郷以外は読むことすら難しいので出版されただけで高い価値がある。ただし全体的には時代背景を考慮しないと単純に楽しめない作品が多いように思う。当時としては異国の見知らぬ風景だけで一種の幻想性を演出できたのだろうが、今読むとその辺りは相当に弱くなっている。そんなこともあり個人的には一部の作品を除いてやや期待外れで、単行本未収録作品の方が想像力を発揮した作品が多く感じられ楽しめた。大河内常平が後回しになったのは残念だけど、次の橘外男は大好きなので楽しみ。
★2 - コメント(0) - 2014年11月18日

まとめて高橋鐡を読むのは初めてだが、橘外男、小栗虫太郎と遜色ない面白さ。ところで本書では小栗蟲太郎と表記されていたが、戦前でも小栗の場合は、虫を蟲と表記するのは誤りだよねぇ。
- コメント(0) - 2014年11月17日

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