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バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る【CD付】 (Booksウト)

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trazom
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ビルスマ先生を初めて聴いたとき、正直言って全くいいと思わなかった。音楽は「歌うこと」と教えられてきたのに、こんな「語る」音楽の何が美しいのかと。でも今なら、先生の仰ることが理解できる。アンナ・マグダレーナ筆写本を徹底的に分析し、ボウイングにここまで拘ってバッハにアプローチされる姿に頭が下がる。「第1番のプレリュードをアラ・ブレーヴェの拍子で演奏するのに何度も出会うが、全く見当違いな解釈だから即刻止めるように」「バッハでは2回連続のアップボウやダウンボウをしてはいけない」…ギクッ!全部自分のやってることだ。
trazom

kaho様 ご紹介いただき、ありがとうございました。響きの深い音での悠揚たるト長調プレリュードは圧巻でした。全曲、ゆっくりと聴いてみます。 ビルスマ先生は、バッハの無伴奏チェロ組曲を「聴衆の頭の中で完成する音楽」と書いておられますが、むしろ、聴衆無しで一人で弾いて充実感の味わえる音楽のような気がします。下手くそな私には、5番、6番は叶いませんから、無伴奏チェロ組曲は4曲ということになりますが、仰るように「一生の親友」でいたいものです。

09/04 19:38
あやの

無伴奏チェロ組曲!弾いてることに頭が下がりますm(_ _)mかつて、1番のプレリュードの1ページで断念しました(^_^;)バッハは奥が深すぎます。私は聴衆の立場で音楽を完成させたいと思います。

09/04 20:36
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0255文字
kaho
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チェンバロ奏者渡邊順生によるインタビューのまとめ本。ありとあらゆる意味でいい本…「いい」:良い/好い/佳い/善い を書きあぐね。最近ソフトカバーで新装版が出るらしいが、この本に出てくる彼のCDは11枚組3千円という値で買える時代…何だかなぁ、、、と思うが、ありがたい。せめてスマホのスピーカーではなく、まともな再生機器で聴きたい。そうしたら、彼がここで書いている口調のままの音が、そこから奏でられていることを体感できるだろうと…。軽やかだが、徹底している。優しいが、シリアスだ。チェロの音には誠実さが必須だ。
ガラスの文鎮(文鎮城)

そこそこいい楽器もオーディオも値段は天井知らずですからねえ。お値段は聞かぬが花ですね。

06/11 20:29
kaho

えぇ ほんとに…(笑)

06/11 21:30
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ひろみ
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具体的な演奏のことから、様々なエピソードまで時に声を上げて笑いながら、本当に楽しく読みました。これまでもバッハでフレージングに迷うと、まず手に取るのは必ずビルスマでした。私の手元の音源は1回目の録音で、彼がアンナ・マクダレーナの写譜を研究した後の録音はないことを今回知って、本当に本当に残念に思いました。昔のフランスとイタリアのボーイングの違いなど、聞いたことのない話が沢山あって、音楽をやってるたくさんの人に読んでみてもらいたいと思いました。そんな人達とアンサンブルしたら楽しそうだなぁ。
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Mochizuki
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チェロを歌う楽器と認識しているが、ビルスマに言わせるとチェロは語る楽器。古楽に通暁したビルスマは、モダン奏法な対して冷ややかな視線を送るが、なぜビルスマがバロックの奏法に拘るのかをよく理解できる。 無伴奏チェロ組曲の奏法についての解説は、実際の演奏する上で、非常に裨益する。バッハの意図していないであろうスラーなどのアーティキュレーションを勝手に変更する私たち現代の演奏に対してビルスマは諭すように語りかけてくる。本書を読むうちにビルスマからレッスンを受けているような気持ちになった。
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Hana
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「音楽は愛」…アンナー・ビルスマ氏の言葉にはそれだけの説得力がある。その人柄が溢れており、楽しく、読み出したら止まらない!彼が音楽をいかに捉え、どの様に向き合ってきたか。また指導者としてどうあったか。曲をいかに分析追求していたか。正面から音楽や人に愛を込めて向き合ってきたからこそ、あの演奏が可能であり、あそこまで音楽を追求出来たのだと思うと、その凄さに涙した。古楽の素晴らしさ…バッハは勿論、ボッケリーニの音楽の素晴らしさについての対話がとても嬉しい!再読しよう!
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うたういぬ
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この本を読んでいる途中、さっそくビルスマ演奏の無伴奏チェロ組曲を買った。なるほど確かに雄弁に語るバッハ。チェロに限らず、楽器をやっているとバッハの存在は避けて通れない。避けようと思えば避けれるけど、バッハの魅力には勝てない。この作曲家の作品を演奏するための音へのアプローチを丁寧にユーモアたっぷりに解釈してくれていて、とても参考になった。歌うのではなく語る音楽、という言葉にほとんどすべてが込められている、のではないかなと思う。巻末の付録?のCDも素晴らしいです。
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Wataru Hoshii
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ビルスマが難病を患い、もうチェロを弾けなくなっていることを初めて知った(手足の随意筋の障害のため、命に別状はないとのこと)。古楽鍵盤奏者の渡邊順生さん(ビルスマの長年の友人でもある)が、アムステルダムのビルスマの家を訪れ、彼の人生と音楽についてインタビューした本。チェロを弾く人はもちろん、クラシック音楽を愛する人ならば、あまりの面白さに一気に読み終えてしまうだろう。バッハの「無伴奏チェロ組曲」のボウイング研究も興味深い内容。この研究成果を反映したビルスマの演奏を聴くことができないことを、非常に残念に思う。
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