残虐行為展覧会

残虐行為展覧会はこんな本です

残虐行為展覧会はこんな本です

残虐行為展覧会の感想・レビュー(30)

断片化された文章を論理や物語として認識するのは困難だ。が、身体的に感じることは出来る。異様なスピード感と遠近感の消失。政治家・映画スターの写真はスクリーンや広告の上で巨大化され、自動車事故と太ももが性的欲望で結びつく。シュルレアリズムとポップアートが言葉の上で衝突したような本作を読んでいるときの感覚は、詩を読んだり絵画を鑑賞したりする経験以上に、ダンスミュージックを聴いて踊っているときのそれに近い。共通しているのは反復の快楽だ。本作の題名がJoy Divisionの曲名に引用されているのは偶然ではない。
★7 - コメント(1) - 2016年11月14日

同じような風景が繰り返し断続的に挿入される、何だか時計仕掛けのオレンジの被験者のような気分になりました。13章は読み飛ばしましたwデュシャンにエルンストにベルメール懐かしいな。
★6 - コメント(0) - 2016年5月29日

ブレないところが一番すごいところだと思う。
★16 - コメント(0) - 2015年9月15日

コラージュのように切り貼りされた性と暴力の光景。そこにはエルンスト、ジャリ、デュシャン、ルーセルなどの作家も組み込まれる。それと同時にアメリカにおける暴力の歴史が反映されている。それらを結び付ける妄執の強い力にはただ圧倒されるばかりである。
★2 - コメント(0) - 2014年4月2日

空間と人体の間に見出された幾何学的接合を筆頭にさまざまな要素の集合から特定の人間が浮かび上がる、その仕草そのものに見出されたポルノ性やセクシャリティの探求を通してある人間や出来事を再演する試みが繰り返される。そうやってバラードは科学技術や映像を通した現代的な人間への眼差しを模倣しつつ、現実を眺める別のパースペクティブ、そして別の現実そのものをつくり上げる。そんなこの小説が先鋭化させていく視線よって眺められたとき、人間はその視線自身の持つ遠近法によって描かれた作品を再演する残虐行為展覧会へと変貌するだろう。
★2 - コメント(1) - 2012年4月8日

表題作を含む、全15篇を収録したまさにニュー・ウェーヴとしかいいようがない短篇集。作品のほとんどは多くのモザイクで出来ており、そこには現代人の病んだ心理が投影されたような描写が、バラード独自の技法で綴られている。さすがにこれだけの数のイメージを見せられると、クラクラさせられる。「アメリカの世代」は、筒井康隆「バブリング創世記」のバラード版か、と言いたくなる作品。ひたすら「AがBを撃った。BはCを撃った」と続いていく怪作。
★5 - コメント(0) - 2011年7月11日

わかるわからない以前に頭に入らないところが多くてはっきり言ってかなりきつい読書体験だったが、それでも一度この作品を経験してしまってからはバラードに求めるものがより濃くなるというか、まともにストーリーのある作品では満足できなくなりそう。つまり凄くカッコイイ小説だということ。
★3 - コメント(0) - 2010年9月5日

執筆された時代の退廃主義が色濃い、J・G・バラードによるSF短編集。ギラギラとしたネオンサインの閃光、悪夢のような戦場の残像、無機質な鉄とテクノロジーのスクラップ。暴力的なイメージの断片をかき集めたジグソーパズルの世界は、ひたすら難解で、強迫観念にかられたような描写に、強烈なライトを浴びせられた時のような眩暈を憶える。
★4 - コメント(0) - 2010年4月7日

Nadjaさんの目次を補完。--------のか / 15章 下り坂自動車レースとみなしたJ・F・ケネディの暗殺 / 対談 鉱物的風景の告示▼J・G・バラード/松岡正剛(同時通訳=村田恵子。1977年10月27日、ロンドン郊外のバラード宅にて収録。『メディテーション』誌1978年冬季号掲載記事に未発表部分を加筆。)
★2 - コメント(0) - 2009年5月24日

目次見つけたのでコピペ。-----1章 残虐行為展覧会 / 2章 死の大学 / 3章 暗殺凶器 / 4章 あなた、コーマ、マリリン・モンロー / 5章 ある精神衰弱のための覚え書 / 6章 巨大なアメリカのヌード / 7章 夏の人食い人種たち / 8章 人間の顔の耐久性 / 9章 あなたとわたしと連続体 / 10章 ジャクリーン・ケネディ暗殺計画 / 11章 愛とナパーム弾/アメリカ輸出品 / 12章 衝突! / 13章 アメリカの世代 / 14章 どうしてわたしはロナルド・レーガンをファックしたい
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バラード自身が濃縮小説と名付けた一連の実験小説を集めた連作短編集。全て共通のテーマを扱っており、登場人物も(若干名前が違っていても)殆ど同じ。起承転結のある物語ではなく、全体で一つの絵が浮かび上がってくるような本。プログレッシブ・ロックのアルバムを聴くような感じで読んだ。読みようによっては同じテーマを扱った「クラッシュ」よりこちらの方が理解しやすいかもしれない。
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