さよならトロイメライ (Holly NOVELS)

さよならトロイメライの感想・レビュー(57)

壊れていたのだ、ちゃんとーー 15だった弓削と鉄真を襲った、あまりにも過酷な出来事。彼らの中で芽吹いていた美しく清らかなものは、その姿を別のものに変えてしまった。弓削の儚く美しい姿の中に満たされた、鉄真への歪んだ執着。吐気がするほど醜悪なのに、幼気な子供を見ているような辛さを感じる。何故?何故こんな運命を彼らに?と思わずにはいられない。耽美で物悲しく、とても理不尽な物語だと思った。「執事など、大なり小なりどこか正気の欠けたもの」と言った黒田こそが、この物語の中で一番歪み、欠けた者だと、私は思う。
★22 - コメント(0) - 1月16日

楽しみに待っていた新刊です!!尾上先生らしいお話だったと思います。お互いを想っているのに、想いが重ならない苦しさを堪能させて頂きました。宗方家の力を使えば、二人を捜すことはそんなに難しいことではないでしょうが、そうしないのは、何よりも二人の幸せを願っていたからだと思います。
★2 - コメント(0) - 1月16日

eco
尾上さん初読み。笠井さんの挿絵だったので飛びつきましたwTwitterに流れてくるいろんな方のレビューをチラ見して:(´◦ω◦`):ガクブルしてたのですが…。あれ?思ってたより…。私の感受性の無さですかね?普通に読了。伸し上がってる最中の商家に翻弄されてる2人といった感じ?受の健気で一途な想いが強すぎて狂気地味てます。壊れちゃえば楽なのに壊れ損ねた人はなんて可哀想なのでしょう。黒田さんがいろいろ頑張っていれば回避出来たような?そういう体制でなかったのはわかりますが…薬は駄目よ!(^_^;)
★7 - コメント(1) - 1月15日

凄かった。弓削と鉄真の壮絶すぎる運命に只々圧倒された‥。弓削を自由にしてやりたい鉄真と、鉄真の側を離れたくない弓削のスレ違う思いが、せつないどころかあまりに痛々しく、正直読んでいてしんどさも感じた。台湾行きの場面は鉄真に対して、何故!?と思わずにいられなかったけれど、その後の決断には胸を打たれた。ラストシーンと見開きの笠井さんの挿絵が秀逸。
★22 - コメント(0) - 1月15日

個人的カテゴリHollyNOVELSっぽさにううむと唸る。不遇というにはあまりにもな内容。でも嫌いじゃないのよねぇ。ラストはこれがベストだと思う。ペーパーはオウムが弓削の名前を覚えてしまうくだり。慌てる鉄真が可愛い。
★11 - コメント(0) - 1月14日

メロドラマだろうし切ないしドラマチックだとは思うけど、好みかどうかと言えば言葉に詰まる。不遇話はいくらドラマチックでも好きでは無いな。健気貧乏受けのシンデレラストーリーなら好きだけど。ペーパーと小冊子も読みました。同人誌で完成形となるのかと思ったけど、そうまでして読まなくていいやという気持ち。
★8 - コメント(0) - 1月13日

胸が苦しい。読み終っても暫くは放心状態。目に浮かぶ描写は美しいのになんでこんなに悲しいのでしょう。最初から辛いシーンが続き、何度も本を閉じてしまいました。阿片中毒からは脱したけれど、まるで鉄真中毒になってしまったような弓削。事件後もヒリヒリした状態のまま話が進み、一瞬ホッとしたもののJuneな結末を迎えてしまいました。でもこの話の結末はこれでいいのかな……。 台湾マフィアのくだりがちょっと浮いているように感じました。
★12 - コメント(0) - 1月12日

表紙は綺麗なのに...なんでこんな悲しいお話なんだろう。執事見習いの弓削がある時不幸でも、また更なる不幸が迫っている気がして読んでいる間中落ち着きませんでした。弓削と鉄真の明るい未来が見えそうな場面が幾度かあったのに、ここまでことごとく潰されるとな。その中で、鉄真の弟・一誠が読んでいる間中心の支えでした。尾上さんて、こんな作品も書かれるんだと驚きました。胸がぐらぐら揺さぶられた激しい作品を久しぶりに読みました。読み返すことができるかな。
★29 - コメント(0) - 1月12日

積本崩し。レーター狙い。う~~~ぬ、こういうお話はなかなかきつくて、個人的に受け付けない部類に入るな。楽しめず残念。(なぜこうなったのだ???)絵師・笠井あゆみさんのイラストが眼福ですが。
★15 - コメント(0) - 1月11日

凄絶なほどの執着であり、ただただ一途な純愛の物語だった。宗方という家に居る以上罪人と断罪人という関係でしかいられない二人がようやく手に入れた解放ではあったけど、やっと幸福な日々を手に入れたんだなと安堵すると共にああいう状態になってからしか素直に愛し合うことが出来なかったことが切なく読了後もずっと胸苦しさを引き摺っている。どんなカタチであれあれが二人にとってはハッピーエンドではあるんだろうが、それまでがひたすら痛々しく苦しかったかっただけに先を思うとなんとも遣り切れなさが残る、→
★14 - コメント(1) - 1月11日

(2017年1月11日4504)このお話は嫌だった。大正時代、弓削は宗方家の執事見習いになった。宗方家の子どもの鉄真と一誠は弓削に優しかった。弓削は鉄真に惹かれていたけれど、そんな折の宗方家の当主は…。色々な事件をもみ消し、それでも弓削を使用人として宗方家に置くのであれば、弓削は執事なのに我儘だし、鉄真は弓削を思っての事だとしても暴力的だし、家令の黒田さんは冷酷。最後で綺麗に纏めてあるけれど、六青さんなみの凌辱や暴力シーンが切ないよりも残酷。一誠の「お兄さま」から「兄貴」呼びに変わったのは残念。
★23 - コメント(0) - 1月11日

本編及び同人誌まで読了しました。圧倒的な物語世界が映画のよう。「花のように、夢のように」去る二人の姿が強烈に心に刻まれました。また、本編を読んだ方は、哲真が弓削と過ごす最後の時間、そして弓削が命を燃やし尽くすまでを見届けてほしい。彼が「オルゴールに戻ってゆく」という表現の美しさと切なさ。「「物語」に飢えている方に、ぜひおすすめしたいです。
★20 - コメント(0) - 1月9日

ヒリヒリするほど切なく哀しいけれど、とてつもなく美しい作品。情景描写は秀逸。大正時代、急速な産業の発展を支えたのは女工哀史に代表される最下層民の労働力で、デモクラシーが叫ばれても未だ使用人は牛馬の如く使い捨てられた時代に、与えられた辛酸な境遇を呪うことなく受け入れ、ただひたすらに主人鉄真への愛を貫いた弓削のその強さ・健気さを、その短い生涯を、とても尊く感じた。「子供の情景」の「トロイメライ」は音色の美しさ、タイトルの意味共に弓削が純真だった少年時代の夢を想い続けるオルゴールの曲に何と相応しいことか。→
★26 - コメント(3) - 1月9日

尾上さんが好きだ、執着ものも主従もの大正浪漫も大好きだ。でもこのご本は苦手になってしまった。途中で六青さんを読んでいるのかと勘違いするほとご無体な展開が続き、弓削の鉄真に対する狂気じみた執着も、実はそれを上回って弓削を手放せない鉄真の心情も、あまりにひりついてしんどい。読んでいる間中、気が休まらなかった。オルゴールや庭を彩る四季の花々、極彩色のオウムの言葉に涙型の真珠と、小物遣いは相変わらず上手い。大正の雰囲気もばっちり。ストーリーも淀みなく波乱万丈。でも私にこのお話は辛すぎる。一誠が唯一の救いだった。
★25 - コメント(3) - 1月9日

初読み作家さま。ひっくり返るくらい面白かったです!二人の闇と対比するような、花と色の鮮やかな描写の美しさが却って苦しく狂おしかったです。(血の色さえも美しかった!)ふたりの立場、時代背景ゆえのままならなさに本当に心奪われました。弟・一誠くんはこの物語の灯台ではないかと感じました。 弓削の帰還は二人の恋の絶望と希望を運んできたのではと感じました。(こういう相反する状況・設定、どんな話でもすごく好きなんです!)嵐のようなふたりの人生、穏やかに慈しみあって二人の思う幸福の中で過ごしていたならと思います。
★3 - コメント(0) - 1月8日

貿易商の宗方家に執事見習いとして雇われた弓削。嫡男鉄真と岬に灯台を建てるという夢を一緒に叶えたいと願い、互いに淡い想いを抱き忙しくも幸せな時を過ごす2人だったが、当主が阿片に堕ち全てが崩れて行く…自らは犯され、息子達に手をあげる当主を弓削は彼らを守る為殺してしまう。愛しく思っているのに親の仇と憎まなければならない鉄真。何度追い出されても毒を自ら食らって迄も戻ってくる弓削。海外へ遣いに出され鉄真を一心に想いボロボロになって戻ってきた挙句待っていた弓削の辛い現実。互いに深い愛で繋がる2人なのに切な過ぎました。
★16 - コメント(0) - 1月8日

尾上さんは凄く好きな人だけど、これはちょっと辛かった。299頁からどうやって二人を生きて添い遂げさせるのか、というのが真のBLじゃないのかなあ、と思ってしまう。ドラえもんばりの禁じ手使っても、二人を生きてこっそり八十まで幸せに沿わせてあげたかった。
★5 - コメント(0) - 1月8日

凄絶な導入と、それに見合った挿絵に震えた。執着愛はこれくらいしないと成り立たない。このお話しにこの絵師さんをもってこれた幸せ。一緒に買った同人誌をすかさずよむよむ
★6 - コメント(0) - 1月6日

貿易商人の息子×執事見習い。表紙とタイトルから勝手に主攻を亡くした受が甘美な追憶に囚われる話かと思っていたら全然そんなことは無く、痛さも含めてJUNE系耽美に振り切れた内容だった。以下孤独な感想ということで。冒頭には惹きこまれたもののさりげない描写に切なさを覚える質としては、その後の二人の妄執的な執着の演出が客観的に読めてしまい、のめり込むまでには至らなかったのが残念。御家のためなら顔色一つ変えずにどんなダークなことにも手を染めそうな家令の黒田が印象的。
★11 - コメント(0) - 1月3日

覚悟を決めて読みましたが、この、読み終えた時にずしっとくる感じは、尾上さんです。『痛々しくて』『切なくて』『執着』なんて言葉だけでは言い表せない。しかも、ラストが…もう弓削をどれだけ苦しめたらすむのか…同人誌を読んで、やっと二人が幸せだった時がどれくらいあったのか。やるせない気持ちでいっぱい。口づけできた時は感無量でした。「宗方家」大事の執事黒田が、一番、許せなかった。ペーパー読みたさに紙本を購入したけれど、先生のリクエストとはいえ、イラストは私にはあいませんでした。表紙はまだ素敵なんですが…
★12 - コメント(0) - 1月1日

一度目読了。耽美という言葉がしっくりくる。
★7 - コメント(4) - 2016年12月31日

切なかった…。尾上先生の著作にしては笠井先生効果か視覚的なエロさがすごい。狂おしいほど受け攻め二人の愛を感じて夢中で読みました。一体この執着をどう片づけるんだろうと思っていたら一応はハッピーエンドでよかったです。本当の意味で幸せになってほしかったけど尾上先生だから仕方ないか。おもしろかったです。
- コメント(0) - 2016年12月31日

P
受けが執事見習いにきた家の長男×執事見習い。相変わらず凄まじい筆力と、読みながら何度もハッとさせられる、印象深い一文を生み出すセンスは半端なくて時間も忘れて一気読みさせられました。攻めと受けの絡み合った心情描写があまりに複雑過ぎて、多分お互い処理しきれてない中、日々が流れていってるんだろうなぁと思わせる本編中盤の展開はもう少し整えられた気もするんだけど、先生の描きたかったのは「追い出し」と「帰郷」の繰り返しによって見せる2人の「情念」だと思うし、なんか私のこの感想も論点ズレてそうで難しい。コメ欄へ続く
★27 - コメント(1) - 2016年12月31日

★★★★★
★1 - コメント(0) - 2016年12月30日

★★★★☆
- コメント(0) - 2016年12月29日

主従ものです。薄幸の執事と主人。耽美で淫靡だけれど純愛。惨い、悲しい、切ない、けれど幸せ・・・?な話でした。尾上さんを読むたびに毎回言ってるけど、毎回感服する文章の美しさ。むごい描写すら美しく官能的になってしまう。笠井さんのイラスト、口絵にはびっくりしたけれどそれも尾上さんのリクエストだそうで。中の挿絵は本当に美しかったです。★★★★★
★15 - コメント(0) - 2016年12月28日

大正主従もの。表紙の儚げな印象とは裏腹に主のそばにいるためなら何の犠牲も厭わない執事の弓削が危うい色気と健気さにとても惹かれた。両想いなのに上手くいかない切なさ。最後は怒涛の展開で一気に読みました。ペーパーのインコネタに癒された。時代背景の描写も丁寧でこの時代設定と燕尾服が好きならおススメです。
★2 - コメント(0) - 2016年12月28日

kei
絶望の中に残された僅かな希望のかけらに縋る弓削の傷ましさに心が震える。狂気と正気の狭間を漂うように揺れる弓削の心。15のあの日庭で過ごした時間、嵐の夜の約束。命綱の様にその思い出を『夢想』する弓削が痛ましくも愛おしい。 今回も物語の中で大きな意味を持つ印象的なアイテムのオルゴールが登場するがその描写を思い描き弓削と、そして一誠と共に涙する。 作品の中の『絶望と愛』は何処までも彼らと共にあり、それでも最後の2人は美しく瞼に映像が流れる様だった。読了後笠井さんが絵師だった意味に納得。美しく儚げな弓削の姿が良い
★18 - コメント(2) - 2016年12月27日

作家買い。今回もしっかりとした描写とストーリーで読み応えがあった。一使用人の弓削に心を砕いて接する兄弟がとても優しくて仕え甲斐がある。弓削の誕生日に大切なオルゴールと花弁で祝うなんて素敵だ。さらにオルゴールをくれるとは。鉄真を好きにならないわけがない。なのに当主に手ひどく抱かれてしまう弓削がかわいそうだった。読んでいて辛い。鉄真を思う弓削が切ない。健気だ。自ら罪をかぶった弓削と、彼を守ろうとする鉄真。どちらも優しすぎて危うい。鉄真のそばにいたい一心で毒をあおる弓削の執着がこわかった。→
★3 - コメント(1) - 2016年12月26日

痛い。心の奥の方が痛くなる。
★8 - コメント(0) - 2016年12月26日

尾上さんは泣かせる天才だと思う。華族制度があった時代の日本。大商家長男の宗方鉄真×美しい執事見習い弓削。惹かれ合う二人なのに怒涛の運命に翻弄され、何度(愛故に)鉄真から手離されそうになっても壊れた様に取り乱し鉄真にすがる弓削が健気かつ痛ましい。「執着とは諦められないこと」深い。「あなたがくださったオルゴールいっぱいの花びらを、私が贖えることは、一生ありません」…また泣ける。想像出来うる悲しい結末描写はなくフェイドアウト。でも二人の笑顔しか浮かばない★表紙と終盤の見開き絵(特に鉄真の表情)が素晴らしい
★49 - コメント(2) - 2016年12月25日

お話に入り込むのに1ページもいらなかった。とにかく夢中で読みました。一瞬と字は瞬きと書きますが 鉄真と弓削の幸せだと思える日々が人生の中でたとえ一瞬だとしても 巡り会えて手と手を取り合い心と心が通じあえた事は 2人の中に永遠のなるよね。初回限定ペーパーやその他のペーパーを読むとポタポタ泣けてくる。
★16 - コメント(0) - 2016年12月25日

壮大な映画を観終わった感じ。色とりどり咲き乱れる花や極彩色の鸚鵡の側で、白い肌に黒髪、執事服を纏った弓削だけがモノクロ。その様が彼の美しさや内に秘めた狂気に似た愛情を際立たせているよう。親の仇であり、自分の命の恩人でもある弓削を思う鉄真の執着もまた深い。何度も弓削を自由にと外に出そうとするが、その度弓削が騒ぎを起こし戻ってくるのを待っているよう。まるで試すように感じた。波乱を乗り越えようやく穏やかな日がと思ったが…幸せな日々は長くなかったろうと思うが最期は弓削が心から笑えていたらいいなぁ。
★24 - コメント(1) - 2016年12月25日

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