読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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やすらぎ
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複雑な感情の対比が描かれている。私たちはここにいるけど、誰も居なければ自然体に戻る。乾燥の大地では風が吹くたびに砂が舞い、呼吸さえも苦しくなってしまうけど、潤いと肥沃の大地のあるここは、植物にあふれて若葉が埋め尽くしていく。家主は子を育て、森の恵みを管理し、辺りを芝生にして手入れする。その子は森とともに生き、その恵みを受け入れる。守るもの、旅立つもの、各々の立場がなぜか切ない。空になった家は朽ちていくはずなのに、雨にも風にも負けずに木々に支えられ、離ればなれになっても大切な記憶として守られて再生していく。
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四不人
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今まで読んだクラッセンの画風とは少し違うような気がしたが、これはこれでイイ。 全てがヒトがいないとこで起こるのがいいなあ。
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yuppi
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絵を描いているのはジョン・クラッセン。これまで読んだ『そらから おちてきてん』『みつけてん』『どこいったん』『ちがうねん』の絵本作家。四角い敷地にぽつんあった家の周囲には、かつて木々が一杯あった。人間の都合で見る影もなくなり残ったのはその家だけ。少し離れた場所には野生の木が生えた林があり、子供たちの格好な遊び場にもなっていた。時の流れと共に人だけではなく周囲の景色も少しずつ変化する。誰もいなくなった家は朽ちて行く。その家を木々が押し上げて行く。自然の力強さに感嘆するばかり。読み友さんのアップで知った絵本。
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しみよ
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コレがリアルなんだ。 空き家のリアル。 淡々とした文が心に響く。
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芭茶
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94
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tokkun1002
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ネタバレ2012年。イラスト:ジョンクラッセン。定規みたいな道具使って描いてます感つよっ。他の絵本にもあったけれども一部外国の家は基礎から外して移動出来たりするんだ。だから極自然にあるある目線でこの結果も受け入れられるんだと思う。出オチだけど。
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カイ
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図書館から借り。自然の強さ。父親が手入れをする芝生。子供たちが遊んだ雑木林。時は過ぎ、子供たちは巣立ち、父親も家を手放す。地味に種を蒔き続けた林の草花は、自分たちの土地を取り戻す。ツリーハウスといえば聞こえはいいけど、この場合のそれは何だか怖い。
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なつ
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セピアではないけれど掠れたような枯れたような雰囲気の表紙に心魅かれ、少し下から見上げた感じで描かれた独特な構図も興味を惹かれたので図書館での一期一会本として借りてみることに。水彩画?木版画?でも私にとっては陶芸の『粉引』だ。茶色のお陰で引き立つ白さ。やさしくやわらかいアイボリー、生成り色は目にも心にも静かに寄り添ってくれる。父と息子と娘、三人が暮らす家と林。遠くから近くから上から下から描かれるそれらは一体誰の視点で捉えられたものなのか。時の流れは人間と家と樹々、それぞれに違うということが何だか切なかった。
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フブキノ
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少し寂しげな、物静かな雰囲気の素敵な絵に惹かれて手に取りました。 題名だけ見るとファンタジーな話かと思いましたが、どちらかというと写実的な内容でした。 家の様子は動いていない時も様々な角度から描かれていて、その視点の変化が面白い絵本です。 文章は自然をよく観察されているもので、時間の経過を家と一緒に体感できます。細やかな描写が綺麗で読むのが楽しかったです。 訳者あとがきでは、自分では見落としてしまっていた部分について書かれており、大変興味深かったです。
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ヒラP@ehon.gohon
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夢のような話を想像していただけに、うら寂しい現実感に少し気持ちが沈みました。 高齢者が増えていく私の家の近辺にも、人が住まなくなった空き家がチラホラあることを知っています。 新しい住人が家を建て替えたり、手入れをしなければ、庭木や草がのび放題になっています。 さすがに家が持ち上がっている家は見たことがないのですが、いく十年間か過ぎていくと、この絵本のようになるのかと想像すると、自然のたくましさと人間の儚さを感じます。
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是瓜
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営みの絵本。林や木々のイラストが素敵です。
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choco
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絵は『どこいったん』の人。これは本当にあったことなのでしょうか?
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いっちゃん
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ジョン グラッセンさんの絵が大好き。家が持ち上げられたところ、うわぁ!ってなった。
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クドアンヌ
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ネタバレ家が木に持ち上げられていく過程に「おぉ…」となる。父親は完璧な芝生を求めて木の芽を摘み取り続けたけど、年を取ってやめてしまったのはなんでだろう。そんなに子どもと夕飯を食べたかったのだろうか。面倒くさくなったのだろうか。家に子どもたちが居たときからほとんど一人きりのような生活をしていたのに、急に寂しくなったりするのかな。
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シャムネコさん
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父親はなぜそんなに木が嫌いだったのか。神経質で頑固なイメージを受ける。全編を通して父親の孤独がじんわりと伝わってくる。
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seacalf
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柴田さん翻訳の絵本という事と、ツリーハウスのように木に持ち上げられた家の表紙につられて手に取った作品。冒険心をくすぐるストーリーかと思いきや、さすが柴田セレクト、想像とは全然違った内容。日本でもバブル時代に栄えて今はさびれてしまった観光地なんかに行くと、自然の生命力に呑み込まれた人工物をしばしば見かけるけれど、こうやってぐーんと宙に持ち上げられる発想はないなあ。読み手によって様々なものを喚起させるけれど、ワクワクを求めてしまった自分にとっては少々肩透かし。近々ツリーハウス絡みの本を何か見つけて読もうっと。
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マリリン
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絵もストーリーも素敵な絵本。自然の自然たる包容力と存在、その中に生きる人間の営み。...絵本だからこそ多角的に読める愉しさを味わった。物語の最後は表題通り。持ち上げられた家は再び土に還るのだろうか。人間が一生をかけて大切にしてきたもの...それすらも。伝わってくるのは寂しさや哀しさではなく暖かさだった。再読したら他の感覚を持つかもしれない。思わず手元に置きたくなる図書館本。
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kaho
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読み友さんのレビューから 自分の以前の実家の姿を思い出して、迷わず手にした。西洋的諸行無常の表現、埴生の宿の物語、といったふうか。ページにはその家の過去が、淡々と事実事象としてだけ説き描かれるが、筆の隅々にあるほんの小さな事象の提示が 読む側の感性にスッと情緒を流してくる。人の営みの小ささ、儚さ、それに対する自然のさりげなさ、力強さ…けれども、それらのバランスはそんな単語の羅列では結局説明しきれない処にあって、うまく言えないそれを一冊の絵本に イマジネーションの記憶のように閉じ込めてある。とても素敵だ。
yuppi

おはよう。やっと相互貸借で読むことが出来ました。自然からパワーをもらった様なとてもいい絵本でした。ありがとう(*^^*)

07/30 09:33
kaho

yuppiさ~ん♪こんにちは! おお…あれから4年経つけど この家の絵の印象は、今もすごく強いよ。テキストの方の記憶は朧なんだけども。 確かに なにか、不思議なパワーのある絵本でしたね!

07/30 13:24
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アキ
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柴田元幸訳の、アメリカの詩人テッド・クーザーが物語にジョン・クラッセンが絵を書いた絵本。四角い敷地にぽつんと建つ家には、父親と男の子と女の子が住んでいた。家の周りの芝生は父親がきちんと管理していたが、子供たちも大人になり、家を出て行き、父親も歳をとれ庭仕事も重荷になってきた。とうとう家を売り、庭にFOR SALEの看板を出した。そのうち屋根が傷み、家が崩れ、木々がだんだん大きくなってきた。木々は家を持ち上げ、さらに持ち上げた。ツリーハウスのように、木々に持ち上げられた家を僕は見たことがある。そんな物語。
アキ

kahoさん、わざわざコメント頂き、かたじけないです。kahoさんのスペインシリーズ楽しみにしています。いつも刺激を頂いております。(^^♪

07/21 14:50
kaho

く~…こちらこそお恥ずかしい((▽\*)≡ スペインもの…頑張ります~(笑)

07/21 14:58
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river1031
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「このいえも むかしは」を思い出すが、 ジョン クラッセンの哀愁漂う絵も好きだ。子どもの頃近所にちょっと裕福そうな家庭があった。駅から近い地元の一等地に誰もが憧れる白い家。父親は休日に車を洗車し、家からもこどものピアノが聞こえてくる。ある日突然その家族は引っ越しなぜか家は空き家のままだった。 そのうちツタが生えてきて、なぜ売れないのだろうと不思議に思っていた。最近やっと更地になって他の建物になったが、そんな記憶と重なり余計切なさが増す絵本だった。
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springday
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ネタバレ印象的なタイトルとジョン・クラッセンの絵に惹かれて読むと、そこには片田舎に暮らす家族がいた。時が過ぎ、いつしか住民のいなくなった家が、木々に持ち上げられていく様は、ちょっと感動的、
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しずく
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森を開拓して建てた一軒家の芝生を刈り込み続ける持ち主やがて空き家になり木に囲まれて… 自然のたくましさを感じたし、人間なんて家を建ててから所詮50年くらい?のもの木や森は何百倍も何千倍も生きているんだなぁ… 行き過ぎた開発に対する批判にも感じた。
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柊
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図書館本/これぞ完璧なツリーハウス。家はこうしてひとつの役割を終え、時の経過と共に自然に還って行くのか。失われていくものの寂しさと、返り見られることのない虚しさ、けれど自然と言う大きな流れの中に取り込まれて行く事に、安堵の想いがじんわりと心に宿る。
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gtn
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最後は自然の生命力には対峙できないと見るべきか、役割を終え、大自然と一体となった幸福と見るべきか。
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 
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表紙の絵の状態になるまでの過程を描いています。1軒の家と樹々に時の流れと、いのちの逞しさを感じます。
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中山りの
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図書館本。絵の視点、アングルが多角的でおもしろい。ラストがタイトルで、それまでの過程が描かれているのだが、時間の流れを味わえる作品。
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空猫
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挿し絵がジョン・クラッセンだったので。人物に関しての詳細な説明がないのは自然の、木の脅威を語ったからなのだろうか。ずっと昔からここに居たのは我々、木の方だから。木は、人間が何代と変わっても変わらずそこに居るのだから。こういう風景画も素敵でした。
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TAGO
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静かに時の流れを感じさせる絵本だった。 子育ての終わりが見えてきた人、 子育て終了した人には沁み入るような絵本。
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Yuu I
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山場がない。タイトルに、ちょっと期待感を持ってしまった。作者は詩人だが、詩的なニュアンスもなく、淡々と物語る。描のジョン・クラッセン氏は、「どこいったんねん⌋でも知られる、シュールな画家。絵を見るだけでもよいかも…。
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yanae
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ジョン・クラッセンの名前があったので、こちらの本も手に取ってみました。今作は絵のみの参加。アメリカの有名な詩人の方が書いた内容とのこと。どうしても、ジョン・クラッセンの絵本=長谷川さんの関西弁翻訳が印象に残っているので、今回は面白いというよりも、素敵な絵と詩に浸る…といった感じ。うたわれている「過ぎていく時間の愛おしさ」「自然の圧倒的な不思議さ力強さ」まさにそんな感じ。ジョン・クラッセン、こういう絵も描くんだなぁ、と新たな発見でした。
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balloon
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「家」と「木」の対比が印象的でした。家族のために建てられた家に対して刈り取られる植物。家族が去った後に傷み始める家に対して逞しい生命力で繁殖していく植物。やがて傷んだ家は周辺の木々に支えられ、木の成長と共に持ち上げられていく。その姿は木に守られているようにも、木の意のままにされているようにも見えます。いずれにしても圧倒的な自然の力に畏怖を感じました。芝刈りに懸命な父親の心中も気になるけれど、自然のサイクルの中ではそれもちっぽけな事なのでしょうね。
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春ドーナツ
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テッドさんはアメリカの高名な詩人だそうである。即物的な文章で、とてもとても静かである。ジョンさんの絵は毎回アングルに工夫がある。撮影監督じゃないけれど「この場面はこのカットで行くんだ」という気概が感じられる。スティーヴン・キング氏の「シャイニング」のように建物が主人公だ。ホテルの邪悪な意思はそっとしておきたいが、本書の家は長い長い年月の間いったい何を考えていたのだろう。空想の翼が羽ばたいて雲の中に消えるのを見つめ続けた。
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みさどん
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絵はあのジョンクラッセンさん。これはいったい何を伝えたいのか?芝生にこだわった父さんが歳を取ると、手入れをするものもなく、自然の中の一軒家は朽ち果てていく。そうして木の息吹に負けて持ちあげられる。一冊の本の中に長い年月が過ぎてゆく。県庁所在地に住んでいてさえも、高齢化の波や空き家の増加をヒシヒシと感じて、家が自然の中に飲み込まれることが辛い。本では自然が盛り立てているようだけど、街中に存在する空き家群だとしたら暗すぎる。考えちゃいました。
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Wisteria
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家の周辺を徹底的に管理した父親が去って無人になった家の周りから木が生え伸びて、家自体を持ちあげる。もの悲しいこのお話をどう解釈していいのか迷う。
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スイ
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絵本というより詩画集。 絵画は全く門外漢だが、最後の場面の構図には凄みがあると思った。
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Risa
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子どもが成長し、家を出たあとの父親の気持ちが切ない。*家と庭をきちんと保つことを父は重荷と感じるようになった* 父親にとって、家を守ることが子どもたちを守ることだったのかも。子どもが成長し、父親は守るものがなくなった。ついには家を離れたけど、父親がやってきたことが間違っていたとは思えない。今はきっと、子供達の近くで幸せに暮らしていると思いたい。*最後は、これまで近くで見守ってくれた木々がこの家族の思い出(家)を温かく優しく守ってくれた。すべては「自然に還る」と言われている気もした。心に響く一冊。
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doji
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ひとの手によって開かれた自然が、ひとの手が離れることによってまた自然のすがたに戻っていく。家というモチーフによって描かれてはいるけれど、それはひとそのものの意味についても考えが及ぶ。ひとはどうやって住まいを構えるのがいいのか、静かに「語られない」その空白から、じっと考えるしかない。
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魚京童!
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まーいいのだけれどさ。
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けいこ
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木の上の家ということで、トム・ソーヤの家とか、ラピュタの家みたいなワクワク感があるのかなと思っていたけど、そうでは無く。自然って怖いですね・・・。
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なつき
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クラッセンの絵の印象もあり、終始物悲しい雰囲気だが、最後は自然の力強さを感じた。最後まで情緒的にならず理性的な印象を崩さない絵は見事。日本の作家がこれを書くとだいぶストーリーが変わる気がする。
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