デイゴ・レッド

デイゴ・レッドの感想・レビュー(16)

2月24日:臭笛
子供時代から青年そして大人へと主人公の日々が綴られてゆく。そこにはイタリア系アメリカ人として常にカトリック信仰が絡む。罪深さに憧れる気持ちと告解と聖体拝領は必要だと思う気持ち。悪戯や喧嘩に野球に明け暮れる少年と思っていたら、勉強もしっかりしていた。それが文学として深まっていて読者を離さない。短編を積み重ねた長編を読んだ気分で大満足。未知谷から既刊の他の2作も必読だ。
★3 - コメント(0) - 2016年11月15日

2016年5月20日:たけべ まい
イタリア系アメリカ人による自伝的短編集。移民としてアメリカにやってきた父親の辛苦、受難する母親、兄弟同士の喧嘩、一つ一つのエピソードが生々しく、そして泥臭く綴られる。それぞれの物語は荒削りだけど、家族史という括りで編集された本作には独特な味わい深さが生まれている。それは、たんにある移民の息子の物語としてではなく、両親に反発していた少年が、やがて彼らを受容するようになるという普遍的な物語として読める懐の深さがあるからだ。ちょっと苦いけれど、過ちを多く犯した自分の過去を見ているようだった。
★10 - コメント(0) - 2016年3月29日

1940年代に発表されたこの本には、アメリカで暮らすイタリア系移民の生活ぶりが作者を思わせるアメリカで生を受けた2世の少年の目を通して描かれている。収録されているのは12の短篇と1つの中篇で、両親や祖父母のこと、信仰のこと、学校のことなど、無謀なほどにエネルギッシュで、切なくなるほど情熱的な暮らしぶりが、繊細な文体で綴られている。読み進めるうちに、時に切なく甘酸っぱく、時には息苦しいほど思い詰めて、そしてまた時には半ばやけっぱちになって語られる一つ一つのエピソードが心にじわじわとしみてきた。
★22 - コメント(1) - 2016年2月1日

じっくり堪能しましたw 「犬・黒人・イタリア人お断り」「反カトリック」という風潮の中、少年は生きていく。彼らの生活や、少年から青年にかけての心情も目に浮かべることができる。軽快な笑いもあるが、底辺に流れる「貧」がアクセントとなって笑いの中に移民の悲しさも感じ取れる。『僕らひとり』での最愛のひとり息子を亡くした男の気持ちを読んでちょっと涙ぐみ、頷く。人種が違ってもこういった感情は一緒なのに、なぜくだらない差別があるのかしらん。
★12 - コメント(0) - 2015年12月9日

2015年11月16日:千鳥
ファンテ自身の分身というべき主人公と家族の姿を描く連作短篇集。両親との葛藤、宗教への懐疑と回帰、恋と幻滅、近親者の死、出自への嫌悪、祖父母の思い出など、本書にはおよそ僕たちが少年期から青年期にかけて味わう出来事の、すべてがおさめられている。マラマッドを読んだときにも感じたが、ファンテが描くイタリア移民たちの生活と僕たちの生活とは、たしかにかけ離れている。しかしそうした隔絶を有無を言わさず接続するような文学こそ真の意味で文学というに足る。その意味で本書は、僕にとって真正の文学だった。本書との出会いに感謝。
★25 - コメント(1) - 2015年11月7日

2015年11月5日:Tom親
2015年8月4日:akttkc
2015年5月4日:7kichi
2015年4月5日:半殻肝
2015年2月1日: clp
2014年10月23日:コモン君
少年の日、家族、神…彼は饒舌に語り続ける。言葉の洪水に清冽なイメージを重ねて。これが文学というものか!/選びに選んだ和歌の如き言葉の対極、才能の迸るままに書かれた情景の数々。彼らの清らかさと哀切が胸に迫る。
★1 - コメント(0) - 2014年10月21日

すばらしい。偉大な作家。温かい涙に浸かったような哀しい恍惚感に満たされる。
★4 - コメント(0) - --/--

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デイゴ・レッドの 評価:88 感想・レビュー:7
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