モスクワ妄想倶楽部

モスクワ妄想倶楽部の感想・レビュー(27)

深見弾の友情出演作品。ストルガツキイ兄弟の問題作『滅びの都』を巡る体験を元にした名作のパロディ。十分に鑑賞するためにはパロディ元のブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』は必読。それ以外にも様々なソ連らしい周辺事情(日本に関しても)が織り込まれている。「<原稿は燃えない>なんてことをよくも信じさせようとしたもんだ。原稿は燃えるんだ。それも実際に青い炎をあげて燃えるんだ。いったいどれほどの原稿が世に現れずに朽ち果てていったことか…」「創造的な苦しみには報いはないのです…そのような苦しみはそれ自身が報償なのです」
★37 - コメント(0) - 1月14日

文壇の世界など一般には興味がないところだが、発行部数が文化担当者の裁量による割り当てできまるなどソビエト体制下の仕組みがヘンだし、基本的に文壇の風習や人間関係などを茶化して書いてるので愉快な読み心地。映画で有名な「ストーカー」の作者だとは知らなかったが、この面白さはSF的な資質から来てるのかな?
- コメント(0) - 2016年12月2日

ストルガツキイを読むのはこれが2作目。以前読んだ『月曜日は土曜日に始まる』はとても面白かったし、この作品はブルガーゴフの『巨匠とマルガリータ』へのオマージュにもなっていると聞いたので、かなり期待して読み始めたのだが、これはもう期待以上の面白さだった!万人受けする…というよりは、好きな人にはたまらない…というタイプの作風だとは思うが、決めた!私はストルガツキイ兄弟を追いかけるぞ!と決意を固めさせられた1作だった。
★22 - コメント(1) - 2016年7月6日

昼は普通の人の仮面を被りつつ、日が暮れるとどこからともなくある場所に集まってくる人々がいる。日頃の鬱憤を晴らすがごとくに事件を起こし、奇想天外な発明品を生み出し、夢か現か幻かここはモスクワ妄想倶楽部!……的なのを勝手に想像していたんだけど全然違う話だった。細かい部分がいちいち面白い。終盤の怒涛の長ゼリフには読者にまでぐさぐさ来る。
★3 - コメント(0) - 2016年1月10日

半自伝的な作品。伝記小説と言うには幻想的だが幻想小説と言うには現実的。作者の恐れが舞台のモスクワに幻想的な影を落としているのかもしれない。当時のソ連へを知っているか、作者の作品をどれだけ読んでいるかで作品から受ける印象がかなり変わりそう。ブルガーコフへのオマージュが激しい。直前に『巨匠とマルガリータ』を読んでいたのは正解だった。原稿が燃やされる以上に恐ろしい、恥ずべきことを作者の投影である主人公ではなくブルガーコフに語らせているところが印象的。
★2 - コメント(0) - 2015年11月26日

表現の自由が制限されたソヴィエトで作家活動を行う作者の分身的主人公。彼の下にくる謎めいた指令。物語のラストも皮肉が効いていてかなりいいが、少しだけ幻想的なところや、当時のモスクワの状況をうかがい知れるところや、ブルガーコフへのオマージュなどがよい。
★1 - コメント(0) - 2014年3月4日

初ストルガツキイ。刊行の途が断たれた長編(の極々一部)を作中作として本書の支柱に据えた構成に、著者のバイタリティを見るのは浅薄か。陰謀論めいた秘密によって現実が変容していく様子は妄想か魔術的現実か…という世界観、何となくソ連ならアリなのかも、とリアリティを感じてしまったり。
★1 - コメント(0) - 2013年3月19日

文化的恐怖政治の真っ只中、怪人が跋扈するソヴィエト文壇を舞台にして、作家の運命、作品の運命について思いは巡り、物語はブルガーコフ、そして『巨匠とマルガリータ』にオマージュを捧げながら一種独特な幻想の色合いを呈していく。そのテキストの潜在的な読者数を弾き出す機械をメインに脇の細かなエピソードも多いが、飢えに震えて<最後の審判のラッパ>の楽譜を買って欲しいと頼む自称堕ちた天使の話がとても好きだ。ある程度他の作品も読んでからのほうがより楽しめたような気がしないでもないが、作者の強い思い入れは確かに胸に届いた。
★9 - コメント(0) - 2012年11月11日

図書館から借りて読んだけどこれは買う。
- コメント(0) - 2012年3月25日

ブルガーコフの次に読んで仰天、次世代による『巨匠とマルガリータ』への返歌。本当に「原稿は燃えない」のか?
★1 - コメント(0) - 2011年2月10日

1982年のモスクワを舞台にし作家を主人公にした本書は、訳者によって自伝的小説と捉えられていて、訳者による詳細な注釈がつけられているが、たしかにそれを読むとストルガツキイ(兄のアルカージイの方)の境遇と妙にクロスオーヴァーする感覚に襲われる。実在の作家が時に実名で、あるいは変名を使ってのほのめかしが随所に見られ、ストルガツキイの他作家に対する評価がわかって思わずニヤリとさせられる。特に『運命の卵』『巨匠とマルガリータ』で有名なブルガーコフへの敬意は際立つ。
★1 - コメント(0) - 2010年3月19日

自伝的ヘンテコ小説。微妙な部分もあるが嫌いではない。
- コメント(0) - 2008年12月24日

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