カステラ

カステラ
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カステラはこんな本です

カステラの感想・レビュー(140)

かなり感動
- コメント(0) - 2月7日

綺譚集。前衛的、実験的?なものもあり。切なすぎてクスリと笑える。日本みたいに韓国にも、お客を満員電車にギュウギュウ押し込む係の人がいるんですね。表題作のカステラが楽しい一編。アメリカも中国も冷蔵庫に入れてしまいました(笑)
- コメント(0) - 1月28日

生活に困窮していたり、上手くいってなかったりする主人公たちだけど、最後にはホロリとさせられ読後感は良い。ただ、昨今、このような慎ましやかな幸せも手に入れられない、信じられない世の中なんだよね、と複雑な心境にもなった。
- コメント(0) - 1月24日

第1回日本翻訳大賞、韓国の翻訳本は初めてですが、翻訳本とは思えないぐらい自然に入って行けるのは驚きでした!著者は48歳ですが日本の20代ぐらいの感覚のような、それとも少し違うような、とにかく不思議で新鮮な驚きがある本でした。韓国では日本の本がたくさん売られているのに、日本では韓国の本がほとんどみかけないのが残念です。今の世の閉塞感は、日本も韓国も同じなのかなーと、読むにつけ、人類みな兄弟…というかお隣さんの近さを感じました。後半少し清潔感が感じられない五黄土星らしい短編も。。
- コメント(0) - 2016年11月8日

第1回日本翻訳大賞、BOOK MARKの「英語圏の本が一冊もない」で紹介されていて本屋さんに行ったときに目に留まったので読んでみることに面白い切り口だと思います。韓国の閉塞感をこんなふうに表現しているが面白い、でもついていけないのも何点かあり。でも未知の世界でした。
- コメント(0) - 2016年10月3日

作品の意味がわからないが、喜怒哀楽のどれでもない感情が揺れた。なんだこれ?面白いし面白くない、登場人物たちはどこか世間とずれているけど、なんか生命力は高そうです。近くて遠い韓国の文学は、浅野いにおの漫画みたいな物語でした。この本は本当に買ってよかった!
★7 - コメント(0) - 2016年9月5日

不思議なテイストの本。第一回日本翻訳大賞 大賞受賞作らしい。翻訳は読みやすくはあったのだが、私には全くあわなかった。
★1 - コメント(0) - 2016年8月15日

安部公房だったり、笙野頼子的かつ河上弘美的なのかなって思いつつ案外アーヴィング的だったりする感じでしょうか?というかヴォネガットか。スワンボートの話は好きでした。お笑い経済学の話も試みとしては面白かったかも。
★2 - コメント(0) - 2016年5月24日

 冷蔵庫から始まる。  ヨシモト・バナナかな、そんなことはないだろう。  冷蔵庫は腐敗との闘争の産物だって?  それはちょっとちがうだろう、と専門家づらしたわたしはイチャモンをつける。  ヨーロッパ人、いな、世界にとって腐敗との闘争は、胡椒、香辛料だったのだ。  あのコロンブスだって、出帆の目的のひとつはアジアのより安価な胡椒を求めたことであった、なんて薀蓄をわたしは振り回し始めた。  しかしながら、読み進めているとなんか交されている感じがする、わたしは闘牛場の牛かいな?
★7 - コメント(2) - 2016年5月20日

“冷蔵の世界から見たら、この世はなんと腐りきっていることか。”
★1 - コメント(0) - 2016年5月9日

表題作が良かったです。韓国文学、きてるな〜と思ったのですが、2作目以降アレレ?でいい意味でも?ちょっとくだらなかった(^^;; なんとも言えない文体がユニークです。
★72 - コメント(0) - 2016年4月13日

息ができなくなりそうなほどの閉塞感に満ちた短編たち。表題作カステラとあーんしてみて、ペリカンさんはその中でも救いがあって好きなかんじ。救いがなさすぎるコリアンスタンダードも気に入った。悪夢としか言えない感じがいい。
★5 - コメント(0) - 2016年3月21日

「そして僕はいつも、不愉快なまでに寂しかった」P.11。シュールだけどひどく現実的。地球を飛び出したいほどの閉塞感を感じているのに、寂しくてその場に足をつけてしまっていて、家族や友人への眼差しはとても優しい。完全な弱虫でも隠遁者でもなく、ただ少しだけ異なる次元に自分を置いて不安を紛らわしたいのかな。そういう気持ちはよく分かるけど、全編そんな感じで、ちょっと疲れた。ただ、文章や言葉選びはとても好き。
★5 - コメント(0) - 2016年2月11日

カステラは特に関係ない。七億点。
★9 - コメント(0) - 2016年2月11日

シュールだ・・・。ジャケ&タイトル読み。もろ「カステラ好きだね、お元気で」なノリで読んだが、ぽんぽんと発想を展開しつつの感性読みなので、面白いんだけど続けざまだとちょっと疲れる。(しかもだんだん濃くなる。)コミカルな調子の作品も気を抜けない鋭さがあったりして、面白いんだけど手放しでは笑えない。てなわけで、「面白いんだけど」1冊でけっこう満腹。こうなってくると完全に「面白い」が言い訳がましいが、読み慣れないに尽きる気もする。自分にとっていかにアジアが近くて遠いかを感じた。
★11 - コメント(0) - 2016年2月11日

なにこれめっちゃすき
★10 - コメント(0) - 2016年2月9日

​韓国の文学短編集。明確なストーリーの無い、文学らしい一冊。耐えられない不幸は、自分ではどうしようもない流れから逃れられないこと。息苦しい韓国社会の閉塞感がひしひしと伝わってきた。作品によってわかりやすさに差がある。比喩だけで構成されているようなものは、ちょっとくどいなと感じた。まるで詩を読んでいるかのようで、意味をつかめない話もあった。著者は日本へ留学しているようなので、きっと村上春樹は知っているんだろう。文体が影響を受けているように見えた。韓国の小説はあまり見かけないので、他にも読んでみたくなった
★15 - コメント(0) - 2016年1月23日

韓国の作家パク・ミンギュによる短編集。「カステラ」はこう始まる。”この冷蔵庫は前世で、フーリガンだったのだろう。”この出だしはかなりインパクトが強い。そして、この作品にどう接すればいいのか一瞬戸惑う。その戸惑いを逃さずに、著者は畳み掛けるようにユーモラスで非日常な物語を語りかける。ヨーロッパ的でも、アメリカ的でもない。アジアの空気が匂い立つように湧き上がり、飄々としたユーモラスな風が爽やかに目の前を吹く。物語のテンポが良い、連想の飛躍が良い、しかししっとりとしている。これは良い一冊だった。
★16 - コメント(0) - 2016年1月20日

これはよかった。キリン、タヌキ、甲乙が好み。翻訳がほんとによい。これを読んで、韓国文学いいじゃん!パクミンギュいいじゃん!と思い、『亡き王女のパヴァーヌ』も読んでみてがっかりした。作品の幅が広い人なのかもしれない。彼の実力のほどをもっと知りたいので、パクミンギュさんのほかの小説も出てほしい。
★5 - コメント(0) - 2015年12月1日

中々美味しいカステラでした。「朝の門」が読みやすかったのは、これだけ訳者が日本の方だからなのか。
★5 - コメント(3) - 2015年10月26日

不思議な感じの本でした。受験とか就職とかあるいはもっともっと大変な事に直面してあがいてる登場人物。そしてリアリティーのない彼らの文章がこれまた不思議な区切りで書かれています。絶望的な状況に思えるものもあって、物悲しい作品もありますが、なんたなく救済のようなものもあり。韓国にこんな作家がいるなんて知らなかったけど結構面白かったです。
★3 - コメント(0) - 2015年8月28日

韓国文学には初めて触れた。ナンセンスな発想・アイデアが面白いが、通底するのは現代社会を貫く圧倒的な哀しみ。生きにくい私は、面白く、そして、共感して、読んだ。表題作のアイデア(地球上のありとあらゆるものを冷蔵庫に入れる)がまず度肝を抜かれるくらい面白いけど、文学作品としては、朝の門がずば抜けて素晴らしい。
★5 - コメント(0) - 2015年8月20日

ナンセンスな雰囲気のファンタジー短篇集といった感じだけれど,底に流れる資本主義に対する冷めた感覚が話を地につけさせてくれ,独特の味わいを醸し出している。
★3 - コメント(0) - 2015年8月17日

中下流ではあるが完全なドロップアウトはしない絶妙な立ち位置にいるのに世界を拗ねて見ているようなごく一般的な語り部が、ごく普通のことの様に物事を語っているうちにシレッとけったいな方向に流れて行き、どうすんのこれと思っているうちにタイトルを回収していく見事に変な話。タヌキ、キリン、マンボウ、ペリカン、ヤクルトおばさんにダイオウイカの皆で冷蔵庫の中のカステラ食べようぜ。日本でいうと北野勇作が近いか。「甲乙考試院滞在記」だけはちょっと森見登美彦。
★16 - コメント(0) - 2015年8月16日

すごく久しぶりの小説。振り返ってみたら、「GMO」以来、1年8ヶ月ぶりだった。知り合いはこれを<村上春樹の皮をかぶったプロレタリア文学>と評価。いまの日本にこんな作家はいるんだろうか? そう、高橋源一郎の「さよならギャングたち」って、こんな匂いだったかなぁとと思ったんだけど、読んだのはもう30年以上前の話だなぁ
★4 - コメント(1) - 2015年8月9日

日本翻訳大賞受賞作品。 予想通りという言葉が当てはまるかどうかは疑問ではあるけれど、読書好きの間で話題に上がった日本翻訳大賞の第一回の受賞作品は英語ではない言語で書かれた作品が選ばれた。 これは賛否両論あるだろうが、ある一定の成果を得ることが出来たという見方が出来るのではないだろうかと思える。 韓流ブームという言葉も落ち着いた感は否めないけれど、それはドラマや映画の世界でのブームであって小説まで広がることはなかったけれど、今回本作を手に取る機会を得てとっても斬新な読書体験を経験することが出来た。
★43 - コメント(2) - 2015年8月4日

第一回日本翻訳大賞。今年は短編集を読む機会がなぜか多く、いずれもなかなかの出来で気に入っているのですが、やっぱり今年のベスト『元気で大きいアメリカの赤ちゃん』と比較すると、やや弱いという気がします。 ですが全体的にポップな話が多く、するりと読むことができるのではないでしょうか。いまだに語意があまり掴めない単語なのですが、マジックリアリズムってこういうこと?
★6 - コメント(0) - 2015年8月3日

「人間が人間やめてタヌキになり地下鉄のトンネルに消えていったり、実は人間の横にいたりする話」があって「あー、時折人間やめてタヌキになりたいと思うのは私だけではないのか」と心強く思ってしまった。タヌキ生活も厳しいらしいけど(でもここで描写されてる「タヌキ」、もしかしてアライグマじゃないのかって気もする…)。しかし、一話目の最初の一文が「この冷蔵庫は前世で、フーリガンだったのだろう」なんだからふるってる。しょぼくれた日常にいきなりシュールなものが現れる手際が好き。
★2 - コメント(0) - 2015年7月31日

発表順に並んでるのかな?前半は解釈は拒絶するぜ!、分類もごめんだぜ!、評価も勘弁してくれ、面白きゃいいんじゃねーの、わかる奴だけわかってって感じの昨今流行りのスタイルが、王道ど真ん中好きの自分にはちょっと…だったんだけど、後半に行くにしたがって作品に奥行が増していく感じがして、特に最後の2作品はかなり好みになった。前半の作品とは違った意味で(どうとでも読んでねって言われてるみたいに)腹の座った作品でした。デビュー作が一番いいっていう作家さんも多い中、これは貴重ですな。
★7 - コメント(0) - 2015年7月30日

日本翻訳大賞を受賞したとのことで知った本。私が読んだはじめての韓国文学です。短編集なのですが、収録作はいずれも資本主義社会のなかで押しつぶされかけている青年を主人公にし、その圧迫感や孤独を描きつつ、単なるリアリスティックな物語にはせず、冷蔵庫にアメリカが入ったり、キリンがスーツを着て歩いていたり、何かごりごりっと世界がずれていて、それがまさに小説という奇妙な体験をもたらしています。動物が出てくる話が多いですね。また改行の仕方などが風変わりで、たまに散文詩のような読み心地になるのも特徴的でした。
★8 - コメント(0) - 2015年7月24日

ホラ話が好きな親しい友人の独り語りをのんびりと聞いている様な気持ちにさせてくれるトンデモ短編小説集。独白に近い口語体で綴られる物語は、予想もできない、だけどどこか気が抜ける様な展開と村上春樹風の比喩表現と言葉遊びとがリズミカルに絡み合い、シニカルでありながら暖かい独特の雰囲気を醸し出している。社会に対する風刺だとか皮肉も利いているし楽しい話ばかりでもないのだけれど、それでもなんとなくその語りに引っ張られて、ふっと心が弛んでゆく様な、ちょうど夏の夕暮れをゆっくりと眺めている様な気分になれる癒しの一冊だった。
★38 - コメント(1) - 2015年7月5日

これは読ませる。貧しさ、孤独にすり潰される個人の苦しさを表現するのに、各種動物やUFOのイメージがすごく効いている。「人」であることから、タヌキやキリンに逃避せざるを得ないつらさ。都会だけではなく農村農業に加えられる不条理な攻撃。暗くて冷たい宇宙空間に生み出されるマンボウの三億の卵が、ちっとも希望のタネには見えないのだった。スワンボートのボッチャン ボッチャン ボッチャン・・・・ こんな悲しい場面を想像させる作品はちょっとない。イメージ大賞。
★15 - コメント(0) - 2015年6月28日

第一回日本翻訳大賞受賞作品。決して社会的な成功を手に入れてはいない人々の物語。悲しみと恨みと切なさ、そしてたまにエロ。今年のアカデミー賞作品賞「バードマン」が映画を愛する人々のための映画だとすれば、本作は文学好きがこよなく愛する作品かも。 でも私が楽しく読了できたので文学に詳しくなくても十分楽しめる作品だと思います。 好きなのは「カステラ」「そうですか?キリンです」「乙考試院滞在記」「朝の門」。とくに「「乙~」「「朝の~」にはヒリヒリとした感覚を覚え、心をえぐられました。
★4 - コメント(0) - 2015年6月27日

思っていたのより、ずっとへんな話だった…。行き場のない毎日にふと訪れるのはカステラだったりタヌキだったりキリンだったり空飛ぶスワンボートだったりする。面白いとはおもうのだけれど、どの話も主人公の行き詰まった感が苦しく、個人的に少し読むタイミングを誤ったかも。
★3 - コメント(0) - 2015年6月26日

わー好き好き!日本翻訳大賞授賞で読んだんだけど、確かにこれは翻訳がとてもいいわー。絶望的な状況をトンでもない奇想でを交えてふわりと描いてるところがとても好み。軽いなかに時々ドキッとするような胸をうつ文章が入っているのがまたいい。「人間は結局独りだあるという事実と、人間が一人で生きてあけるわけはないという事実を同時に、身にしみて実感した。」「人間は往々にして、世の中に一人で生きていないからこそ、独りぼっちなのだ。」
★42 - コメント(3) - 2015年6月25日

ニュースやらネットやらでは、相変わらずゲンナリする話題だらけの日韓両国だけど、こういう小説を読んだり、キム・ギドクやパク・チャヌク、ポン・ジュノ、それから「女校怪談」なんかの映画を見たりする限り、少なくても韓国そのものを嫌いにはなれないし、なりたくない。突拍子もない設定やユーモア、軽い文体のフィルターがかかっているけど、その一枚裏側には、かなり抑鬱的で思うにまかせない、逼塞した現実が根ざしている。その息苦しさは、たぶん今の日本にもよく似ていて、共感できるところは多いはず。
★3 - コメント(2) - 2015年6月23日

韓国人作家による短編集。翻訳とは思えないくらいすらすら読めるのは、日本語と韓国語の語順が一緒なせいかな。冷蔵庫の中のキムチとか出てきて、「ああ、そうだ韓国の話だった」と思い出したりした。「どうしよう、マンボウじゃん」「あーんしてみて、ペリカンさん」などのタイトルがピーナッツシリーズみたいでおもしろい。「甲乙考試院 滞在記」がしみじみ良かった。
★6 - コメント(0) - 2015年6月18日

五反田の風俗で一年と三ヶ月働いてきたみたいにすれているのに、今自分が世界最速だと自転車でぶっ飛んでいる小学生並のまっすぐさ。東京ガールズコレクションみたいに着飾っているのに、蒲田の餃子屋みたいに気取らない。小説の中に無理矢理にでも入り込まされる、恐ろしいまでに「今」を感じる文体。グレート。マジックリアリズムがなんぼのもんじゃい!傑作!
★4 - コメント(2) - 2015年6月9日

古い冷蔵庫に思い入れのあるもの腐りそうなものを入れ続けていたら宇宙が出来ていた表題作に、長く服役していた学生運動の元闘士をUFOが襲撃したり、全長150mの大王イカが都市を襲撃したり、資本主義やグローバル化やらで疲弊した人々の元に突拍子もない変なことが起こる軽妙な短編集で所々で笑わせられるが、主人公たちの境遇はそれぞれに大変。腐りそうになる彼らに寄り添う視点は温かい。スワンボートに乗った海外の出稼ぎ労働者が寂れた遊園地を経由して世界各地へ旅立ってゆく「あーんしてみて、ペリカンさん」が好み。
★3 - コメント(0) - 2015年6月1日

評判どおりの味のある短編集だった。特に「カステラ」「そうですか?キリンです」「甲乙孝試院 滞在記」が好きかな。生きる、ってことがテーマの、繊細で着地が心地いい物語たちだった。
★4 - コメント(0) - 2015年5月30日

カステラの 評価:100 感想・レビュー:68
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