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感想・レビュー
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豚肉丸
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物語性は一切無く、時系列もバラバラで読者が 時間を整理することもできない。この物語において、ある一つの大きなイベントが起こるのだが、この場面の出来事ははたしてイベントが起こる前なのか後なのかすらもわからない。 視点は「神の視点」のような第三者の視点であるが、時たまモノローグに私情が現れる。視点自体もどこか覗き込んでいるようにも捉えられるし、タイトルも『嫉妬』である。本文中では一度も姿が現れないが、読んでいる途中でこの視点は誰なのかに気が付ける。 退屈な物語ではあるが、独創的でなかなか面白かった。
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カラシニコフ
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克明に描かれてて、微睡みを催すような小説だった。氏の脚本を担当した『去年マリエンバートで』のようなテイストを感じた。解説を読んで、ビックリしたところがあった。そういうところを考慮して再読したい。
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PukaPuka
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jalousieにブラインドという意味もあると初めて知った。この小説は好きですね。
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舞い降りた解答
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面白い。
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sabosashi
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精緻に描写をつづける意志は、ときとして視線を意味するとかもいわれるが、それ以上にちがいない。 描き出し、描き出すことによって空間を埋め尽くしていくという意志、あるいは衝動といってしまってもいいのだろうか。 いわゆるヌーボーロマンは過去のものとされ、越えられたともいわれる。 歴史的にも多くの関心を引き起こしてきたがゆえに、すでにいろいろなことが言われ、あえて付け加えることもないようにさえ思える。
sabosashi

ただ個人的には、19世紀から21世紀までの小説の動きについて仮説めいたものを考えているところなので、そのなかでどんなふうに位置づければいいのだろうとか思う。 まあ、もったいぶってわざわざ言わなくても、わたしのいうことはすべてたわごとにすぎないのではあるが。

01/23 13:48
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ケイ
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語り方がわかるまでにかかる時間。テーブルを頭に描いて考えてみる必要がある。二人の関係は不確かで、それを目の前で繰り広げられる二人の様子から、それぞれが話す言葉から類推せざるを得ない。読者さえも。果たしてどう? やっぱり? 違うかもしれない。偶然なのかも。やはりそうなのか。ほのめかしてくる黒人のボーイ。彼は誰の味方? 直接聞けばいいのか。でも本当の事は言わないかもしれない。そうならば隠す機会を与えるだけになる。頭をかきむしる。胸が騒ぐ。嫉妬に狂う視線。嫉妬の苦しさ知る者には、喘ぐように苦しい小説。
ケイ

harassさん、言われてみればそんな書き方の気もします。その特異な書き方より、内容が私には面白かったですよ。おすすめです。

04/28 18:38
ヴェネツィア

ヌーヴォーロマン、ことにロブ=グリエは視線の小説とされているようです。つまり、絶対的な(神の視点)から小説を構築するのではなく、あくまでも「私」の視線から眼前の世界をを描いていったのでしょう。

04/28 18:42
7件のコメントを全て見る
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ほりた さき
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夫カメラから見える世界は、ページを捲っていくほどに歪んでいく。少しずつ、少しずつ。そして確実に。
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4じゅうから
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何があったかは明らかにされず、「私」の感情は一切描写されない。しかし、「私」にいつ果てるとなく押し寄せる嫉妬の波を感じる
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ネムル
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なるほど、これがヌーヴォー・ロマンの最初の到達点。その先鋭さ故に文芸シーンはもとより、ある種のミステリのトリックに幾度か援用されてきたのか納得出来る。しかし、俺が好きなのか完成された手法の本作よりも、『消しゴム』や『迷路のなかで』のように偏執狂的カメラ・アイが街並で不可解なゆらめきに溶解・反復していく瞬間なのだ。
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NICK
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その細やかな描写は一瞬自然主義的な手法のように思われるが、語りがあたかも「ビデオカメラ」のようであると感じるはずだ。そう意識を持つと描写の「細やかさ」と思っていたことが「執拗さ」だと気づく。そしてその「執拗さ」は全く作中で言及されない「夫」の嫉妬によるもので……。映画においてカメラレンズは何かを写すが自身はそこに映らない。しかし映像の意味はまさにカメラレンズによって生まれる。この作品はそうした映像の原理を文学に応用し、言語そのものが孕む創出性を明らかにしたものにほかならない
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利一
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執拗な程のカメラアイの描写。一読、単にダラダラ分を連ねてるように思うかもしれないが、描写はキチンとしたリズムを持って読む者を誘惑する。作為的な描写が不自然さを感じさせず、滑らかに紡がれていく傑作。
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HiRaNo
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再読。時空間の点在、「おしゃべり」との比較
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龍國竣/リュウゴク
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奇妙というか、際立っているというか。何度も繰り返される叙述。それは見えざる者の視覚であり、記憶である。このような表面的な仕掛けと裏の仕掛けとを施されたこの中篇は、単純であるのに巧妙であるかのような錯覚を起こさせる。文字で文字のない存在を創出する逆説的作品。
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Kanou  Hikaru
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本棚の整理中・・・ 友人・知人に紹介したい本
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嫉妬 (1959年)評価38感想・レビュー16