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ウェストミンスターアリス

感想・レビュー
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まふ
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WEB公開翻訳にて読む。「不思議の国のアリス」が英国政界に紛れ込んだ、という設定で書かれた、全部で15篇の短編政治風刺小話集。当時の英国はヴィクトリア女王治下、英国が最も華やかに活動した時代であるが、国内では労働運動、社会主義勢力の台頭、海外では南アフリカでボーア戦争の勃発等により物情騒然としていた時代。アリスが紛れ込んだ英国政界では思うように政治的力量の発揮できないチェンバレンなどの政治家が苦しんでおり、チェシャー猫とともに、アリス的な発言が可愛いかった。G655/1000。
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takeakisky
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脱帽の翻訳と解説。今イギリス人は、これを読んでくすっとなるのだろうか?解説みては、当時の社会情勢確認して、分からん、となり、にやりとなる余裕もない。政治の機微というものは、きわめて同時代性の高いものなのだなあ。時代の空気。よくできているということは、挿絵も含めて十二分に味わうことができた。有難い。
0255文字
花乃雪音
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短編の名手サキが書いた『不思議の国のアリス』のパスティーシュの1篇で風刺小説。実在人物がアリスのキャラクターになぞらえて描かれている。ウェストミンスターはイギリス政府があることを指しているので邦訳するなら『政治の国のアリス』か『政治屋の国のアリス』といったところだろうか。時代を越えて通用するような風刺もあったが時代背景がわからないと全く意味も面白味もわからない所も多かった。本作を読んで時代背景を理解していなくても読ませてくれるジョージ・オーウェル『動物農場』をより高く評価することとなった。
花乃雪音

【ガーディアン必読小説】126/1000

01/15 13:00
0255文字
Gannet
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サキの短編。原文を少し読んだら何が風刺か全く分からず(←当然・笑)、丁寧な解説付きのこちらを読みました。1902年のイギリスの政治状況を知らないと読んでも全く意味がないですね。わかりやすい解説に感謝。アリスの世界そのままの、政治風刺小説でした。【ガーディアン必読小説1000冊】
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テイネハイランド
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先日、ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」を読んだので、前から気になっていたこの本(「不思議の国」「鏡の国」のパロディー)を読みました。パロディー元のルイス・キャロルの小説も原文を読まないと語呂合わせなどがわからないのですが、このパロディー本も同様で、なおかつルイス・キャロルの本よりも意味不明な箇所(詩の部分など)も結構あって、かなり難解です。この日本語訳の中での解説は、登場人物がだれを風刺しているかなどの政治的な背景の説明が充実していてとても参考になります(G1000)。
テイネハイランド

原文は、著作権が切れているため、OPEN LIBRARYなどに公開されています。 https://archive.org/details/westminsteralic00sakigoog

08/19 22:46
テイネハイランド

原文を読んで自分なりに文章を解釈してみると、訳者の解釈とは違う箇所が結構ありました。例をあげると、一番読んで面白かった章「パルメル街の出会い」の最後の箇所:"It ought not to take long to see him out of it"は、「あの人が鞍からずっこけるのは時間の問題ね」と私は理解しました。

08/19 22:56
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テンテン(^^♪
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与党の女王オジサン達と、野党の王様達が面白い。アリスの世界の中で、大英帝国の貴族、二大政党を勉強することが出来ました。テニソンを模したF・C・グールドの挿絵が分かり易くて、人物像を掴みやすかった。細かいところの訳も良かった。セシルホテルのお茶会で、二人の閣僚に両脇から支えられる老いた首相ソールズベリー侯の姿が憐れでした。チェスターフィールドの演説で鼻息荒く森を駆け抜ける赤の王様役のローズベリー伯爵に嵌りました_政治世界とアリスのコラボ!大成功です(笑)。
テンテン(^^♪

●ボンクラバカで、ゴルフ好きの白の女王オジサンで、三月兎のバルフォアと、 ハートの王様で、居眠りのヤマネのソールズベリー侯と、 ハートの王妃で、いつだってライオンの側にいる赤の女王オジサンで、気ちがい帽子屋のチェンバレンを見て思った_病気の首相は、ライオン(大英帝国)に例えられても、実は弱弱しい存在で、セシルホテルのお茶会で、二人の閣僚に両脇から支えられても、結局ライオンのようにはなれなかったんだなぁ。

05/02 18:12
テンテン(^^♪

●やっと目覚める赤の王様の強烈な個性に比べ、不安を浮かべた白の王様の性格から、 眠っている時も大鼾(引退しても影響力のある) ローズベリー伯爵と、 野党・自由党現党首でありながら、不安を隠せないキャンベル=バナマンなのだなぁと人物像を理解しやすかった。https://bookmeter.com/mutters/155199605

05/02 18:15
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0255文字
扉のこちら側
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2017年178冊め。【295/G1000】原書を読んでも理解不能だった政治的背景についての訳者解説がありがたい。ボーア戦争における政府や議会に対する批判について感じることができた。しかしやはり政治風刺小説はその時代のナマモノとして楽しむのが一番だと思う。
扉のこちら側

【第86回 月曜から読書会(2017年2月20日)】

02/21 14:52
0255文字
ゆーかり
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短編の名手サキによるpolitical parody(政治風刺)。不思議の国ならぬウェストミンスター、つまり不思議な政界に迷い込んだアリス。原作をうまいことパロディにしているのだが、書かれたのは1902年、テーマはボーア戦争とそれを巡る政治家たち。政治風刺なのに発刊後25年経っても精彩を放っていたらしいが、さすがに現代の日本では難しい。訳者の解説に大いに助けられる。2016年没後100年で著作権保護期間満了し挿絵や序文が追加されているので、それ以前に読んだ方も再度覗いてみては?[ガーディアン必読1000]
ゆーかり

ウェストミンスター・ガゼット誌(これが掲載されていた政治新聞)元編集長スペンダー氏による序文と脚註、本家テニエルに似せたグールドの挿絵があるのが嬉しい。と言うか、これらと翻訳者さんの解説が無いと当時の事情に詳しくない者には誰や何への当てこすりなのか分からないかも。

01/06 20:34
0255文字
アクア
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【サキ誕生日読書会’16】「アリス」のパロディ本としては、非常にうまくいっている部分といまいちの部分が混在している印象。両作共に原書で読めば、もう少し楽しめたかもしれない。訳者の解釈(解説)は丁寧で分かりやすかった。
ジョージ

読了、お疲れ様でした!

01/07 00:01
アクア

ジョージさん、ありがとうございます(^^) 今年の読書会ではもう少しサキらしい作品を読みたいと思います。

01/07 18:54
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ジョージ
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ネタバレ翻訳された着地した鶏さんがとても詳しい解説をしていても、ボーア戦争についてはとんと興味が湧かない。風刺、わけても政治風刺の賞味期限は非常に短いのだな。「聖ステファノ倶楽部にて」のアリスと青虫の掛け合いは面白かった。他に6編のサキ作品がオンラインで読める。http://ncode.syosetu.com/s8009c/
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花ゆず
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【サキ読書会'15(12/12~12/18)】にて。サキは読んだことありませんでしたがイベントに誘っていただき初めて読みました。こちらはヴィクトリア朝時代の国際情勢や政争、議会の様子などを、『アリス』の世界に擬して風刺しパロディに仕立てたもの。歴史的背景はあまりわからないのですが、みごとにアリス世界になっていることに感服。手腕に感嘆しました。歌なども秀逸です。とても楽しかったです。翻訳もおみごと。
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aquamarine
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[ガーディアン1000]小説家になろうサイトにて完訳されている「The Westminster Alice (1902)」をイベントに参加したことで知り、読了しました。サキ作アリスは戦火と政争の渦巻く『大英帝国』に迷い込みます。訳者の解釈や風刺モデルなど、たとえ原書に当たったとしても歴史に疎い私はただのパロディとして読んでしまったと思うのでとても驚き勉強になりました。
aquamarine

覚え書き_イベントサキ読書会’15(12月12日~12月18日)参加http://bookmeter.com/event/event_show.php?id=2707

12/31 18:08
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roco
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「ウェストミンスター」というのは、日本で言えば「永田町」って感じですね。「永田町のアリス」か……。不思議の国と鏡の国のアリスのパロディで、ボーア戦争当時のイギリス政界の風刺になっているそうです。(訳者さんが詳しく解説して下さらなければ、何もわからないままだった……!!)サキが政治新聞に連載したもので、当時の人は笑い転げて読んだに違いない。今でもイギリスの人には、ああこれは誰のことを風刺してるんだってわかるのかな?【サキ読書会'15】【ガーディアンの1000冊】65/1000冊
roco

アクアさん、アリスはわかっても、英国政治の方がわからないので、私には知らない人の物まねを見ているようでした(*_*;

12/17 23:23
アクア

英国政治……私もさっぱりです(>_<)

12/17 23:30
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0255文字
はやしま
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【サキ読書会'15】【G1000】イベントを見かけて、その投稿内容がきっかけで(コメント参照w)サキに初挑戦。なんでもっと早く読まなかったんだろう、と後悔。本作は太陽が沈まなかったイギリス帝国のヴィクトリア女王治世終盤と彼女の死去後の時代、ボーア戦争の戦況と国民感情及び国内の政治対立を、アリスにのせて風刺と遊び心と「皮肉(英国!)」いっぱいに描いた掌編。参照したテキストは翻訳の日本語が巧み、また各編ごとの歴史背景の解説がとても詳細で理解の助けになった。アリスについても再確認できる内容になっている。
Shintaro

サキ・ヴァシュタールいいっすね。読みたくなりました(違?)

12/14 12:04
はやしま

Shintaroさん:サキとアリスと新谷かおる三昧したくなってますw

12/14 12:13
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ケイ
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ネタバレKaizenさんのレビューから、公開訳にたどり着く。ルイス・キャロルのアリスのパロディのようだが、ここでのアリスは体験するだけで、冒険はしない。当時のイギリス、ー南アフリカの地においての戦争ー、に対するイギリス議会や政府についての批判を、アリスの目を通して、している。役者の解説がそのまま正しいのかはわからないが、遠いアフリカの地での苦戦が、イギリスを人々の中に不安を掻き立てていたのだと推察できる
kaizen@名古屋de朝活読書会

ケイさんの感想を拝見し【訳者の解釈】を見ながら、読み直し。アリスを理解してなかったこと発覚。

06/24 14:57
ケイ

Kaizenさん、私もアリスファンではないので 眉唾ものですが(--;) この訳は、私もかなり探したのですが、見つからなかったので、Kaizenさんのレビュー見て、飛び付きました。ありがとうございました。

06/24 15:25
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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ネタバレG1000】「詳細ページへ」から訳文へ飛ぶ。The Westminster Alice,SakiのWEB公開翻訳。「Alice in Downing Street:初出:Westminster Gazette 1900/7/25、ルイス・キャロル『Alice's Adventures in Wonderland』のパロディ」など、原典をすぐに探せる。訳注、【訳者の解釈】が嬉しい。振り仮名を増やしてもらえると嬉しい。小路、無作法、通達書、蝋燭、貴女、間違えて読みそう、2つ以上読み方を思いつきそうな。
kaizen@名古屋de朝活読書会

第2回サキ誕生日読書会(2014年12月18日~21日)に作成したサキの短編の翻訳本一覧はこちらhttps://researchmap.jp/jo1w6gkaa-1879829/?lang=english

06/22 08:21
0255文字
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ウェストミンスターアリス評価100感想・レビュー17