きみといたい、朽ち果てるまで ~絶望の街イタギリにて/坊木椎哉のネタバレ(10件)

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登場人物の言葉には正直、深みが感じられなくて学芸会の棒読みの台詞みたいだ、と感じてしまったのだが、この血と臓物にまみれた、人の命なんてこれっぽっちの価値もない、荒涼とした街の描写には想像力を喚起された。ちょっと絶句するようなあの凄まじい最終章を読んでなお、これは純愛小説なのだと思える自分に驚く。改題したこの標題はやはり秀逸。
★104 - コメント(0) - 2月9日

2017*01*27 (辛口) 新刊で購入して、これほどまでに後悔した作品は人生初でした。一章を読み終えて、読むのやめて売り払おうとまで思いましたが、ラストシーンが秀逸の帯を信じて読みました。が、それも我慢に我慢を重ねた甲斐もない程度の平凡さ。四章を書くために作り上げたハリボテの世界も、中途半端なリアリティーと中途半端なファンタジーのせいで台無し。三章までは会話と説明の一辺倒で退屈極まりない。文章が気取ってばかりで読み難いことこの上ない。ホラー感もなく、ミステリとしても消化不良。恋愛小説…?お手上げだ。
★8 - コメント(0) - 1月27日

涙なくしては読めない!ラスト10ページで号泣!といった煽りの通りにはいかなかったが、大人向けの御伽噺のようで楽しめた。すっかりイタギリの街に連れていかれた感じ。終盤で樹戸が死への探究心を「生と死の分水嶺は果たしてどこにあるのか。」などと語った一節に少しだけ共感してしまい、自己嫌悪に陥った。一方で、晴史がシズクを火葬するシーンでは素直に胸の奥がチリチリした。このような別れは悲しいけれど、二人が出会えて良かった。なんとなく、amazarashiの世界観に似ているように思った。
★13 - コメント(0) - 1月18日

私の中のホラーのカテゴリには入らなかったし、泣けもしなかった。月丸以外の主人公に関わるほぼすべてが殺人者であり、しかも罪悪感という感情が無い世界に生きている少年は、イタギリを離れていったいどんな大人になってしまうのだろう。平和な日本に居たらイタギリのような街は本の中でしかないけれど、紛争地などに行けば、当たり前のように腐敗した死体が転がり、それを回収する仕事もあると言う。晴史には、自分の居場所を見つけてほしい。
★11 - コメント(0) - 1月13日

九龍城砦を思わせる雑然としたディストピア。ゴミ回収を生業とする不幸な主人公の少年。掃き溜めに鶴の白ワンピの美少女。食傷気味のモチーフに寒気を感じる。ホラーよりも、内臓系グロでした。消えた母親分、二組も出てくる双子と気になる要素はあるのに、特に物語上の仕掛け無し。宣伝で「ラスト10ページで号泣必至!」と煽られましたが、無理でした。いい加減こういう煽りはやめた方がいいのではと思うが、釣られる私のような泣きたがりのミーハーがいる限りなくなるはずもありません。
★21 - コメント(0) - 1月11日

思ったよりも主人公とヒロインの交流は印象に残らず、描写の量を割かれているのは街とオカマジジイという。その配分から考えるに、志向しているものはあくまでグロテスクなもので、ラスト10ページの狂気的行動へ辿り着くために恋愛が用いられ、その副産物としてたまたま泣けるにすぎないのかもしれない。これは恋愛小説じゃないのだ。終わり方は確かに美しいです。
★10 - コメント(0) - 1月11日

ホラー小説大賞優秀賞だが、ホラーというよりもディストピア小説である。有象無象の人々が棲む吹き溜まりイタギリ。そこに生きるゴミ屋の少年晴史と似顔絵描きの少女シズク。ほのかな恋愛のほかはイタギリのグロテスクな描写が続く。イタギリというスラムの創造はこの小説の一つの重要なファクターなのだが、陰惨ではあるが類型的。シズクという少女の造形は個人的には良かったと思うのだが、晴史のイタギリからの解放のためのイニシエーションがそういうことであれば、納得しがたいものがある。今までの物語が嘘になる。あ、これ献本当たりました。
★84 - コメント(0) - 1月7日

献本に当選しました。読み始めからどうホラーな感じになっていくのか想像がつきませんでしたが。。。。中盤からのえぐい展開に結末が恐ろしくなりました。たしかにホラーです。イタギリという街に生まれそして暮らし朽ち果てる。明日は今日と同じ事のくり返しの様でまるで地獄のよう。少年は体に少女を取り込み朽ち果てるまで一緒にいたかったのね。「最後10ページで号泣必至」とありましたが私にはこの本を読み解く感性が無いのでそこまでには至りませんでした。でも心に残る本でした。
★19 - コメント(0) - 1月2日

帯に感涙!みたいにかいてたけど、私の読解力じゃあそこまで至れませんでした(--;)でも確かに読み終わって振り替えるとラストは切ないなぁと。予想以上にグロ系だったけど、出来れば多くの人に読んでもらって、それぞれの感性で読み味わってほしい1冊。『ー私のこと、全部聞いてくれる?』《2016年333冊目》
★27 - コメント(0) - 2016年12月13日

★★★☆☆ たぶん、だけど。角川ホラー大賞で優秀賞を受賞した当初のタイトル:『◯◯色の炎と◯◯◯号室の◯』が、『きみといたい、朽ち果てるまで』に改題された理由は、前タイトルが物語の核心的な部分に触れていたからなんだろうなぁって、思った。けど、自分は、改題される前と後の両方のタイトルを、同じくらいに好ましく感じてる。なぜなら、本書を読み終えたあとに、本タイトルを改めて振り返って、「きみといたい」がひらがなで表記されている理由、そして「朽ち果てるまで」の意味理解に、肌を粟立たさせずにはいられなかったから。
★11 - コメント(1) - 2016年12月9日
kirihito@再読キャンペーン実施中
ずーっとずーっと『東京ゴッドファーザーズ』のハナさんの影がチンさんにちらついて仕方なかったのは自分だけ…?
- 12/09 17:50


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