罪の声/塩田武士の感想・レビュー(858件)

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筆者の徹底した取材に脱帽。途中からフィクションとノンフィクションの境がわからなくなった。阿久津と俊也がついに出会うところから、加速度的に物語が進み、涙のエンディングだった。 「聡一郎本人の口から意思を聞けて、阿久津はホッとした。そのまっすぐな気持ちこそが、記者として自分が求めているこの事件の「未来」だった。(p.385)」
★24 - コメント(0) - 2016年9月12日

【ダ・ヴィンチのプラチナ本】グリコ・森永事件でを題材にした話であるが、脅迫テープの声に使われた子供たちがどのような人生を歩んだかをスポットを当てた読みごたえあるエンタメ作品だった。【サイン本】サインには「子どもは未来」と書かれていた。
★45 - コメント(1) - 2016年9月11日
eri
サイン本なんですね!羨ましいです(*^^*)
- 02/13 08:27


「小説現代」電子版2015年10月~2016年1月連載された《最果ての碑》を大幅加筆修正。ノンフィクションであるが1980年代、阪神地区で起きた『グリコ森永事件』を下地にかかれた小説。京都「テーラー曾根」の曽根俊也が自宅で黒革のノートとカセットテープを発見しカセットには企業脅迫に使われた自分の声。大日新聞文化部記者・阿久津英士は未解決特集「ギン萬事件-31年後の真実」の企画を命じられる。接点のない2人がギン萬事件を調査するうちに、次第に周囲を巻き込んで真相に近づいてゆく。(続)⇒
★64 - コメント(1) - 2016年9月11日
ゆりのき
⇒元新聞記者らしい冷静な筆致と心理描写。最初から最後まで、丁寧で誠実な作品。取材も大変な労力だったと思う。今年読んだ作品のうちでもトップクラスの小説。
- 09/12 14:24


400ページを越えるのもあるが、丁寧な文章と特別衝撃的な出来事も起こらず淡々と過去の事件を探って物語が進むので一気に読むことは難しいかもしれない。しかし逆にそれが物語を真実の物語ではないかと錯覚させる。徐々に容疑者に関わった人間が現れると、こちらも記者になったように胸が高まる。「そんなバカな」が一度もなかった。心情もうまく表現され私も一緒に事件を追ってきたかのように阿久津との別れに胸が苦しくなった。素晴らしかったです。残念なところは一点だけ。表紙絵と内容が全くあっていない。それだけ。
★23 - コメント(0) - 2016年9月11日

グリコ森永事、すっかり大人になっていたのにあまり記憶がない。そうだったんだ〜と思うこといっぱいで読みながら事件を知った。読み応え十分の長編作品。フィクションなのにそうだったかもしれないと思わせる。子供の声を使った犯罪。子供達の今が気になる。携帯電話も防犯カメラもいたるところにないような頃の事件、改めて時代は進んだと感じた。
★46 - コメント(0) - 2016年9月10日

☆☆☆
★5 - コメント(0) - 2016年9月9日

★4 時間がかかったが、読み応えのある400頁越えの作品であった。グリコ森永事件をベースに、脅迫にあった「子供の声」に着眼して、ストリーを進める手法はみみごとであった。31年のときをへて、はたしてここまで真実にせまることができるのだろう・・・と訝しぎつつ、当事者にとっては、31年とは(たぶん)つい「さきごろ」なんだろうなーと感じた。追記に、登場する脅迫状/挑戦状は、グリコ森永事件のものを採用となっている、すごっくエグい現実だったことを、いまになってしった。まさに、IT時代への狭間であればこそ、おきた事件で
★28 - コメント(1) - 2016年9月8日
雪野
→(つづき) あることもうなずける。どこぞで、グリコ森永事件が大阪兵庫でおきたがゆえに、未可決になったと聞いたことある、作品に登場するように、関西弁ゆえのおもろさが、事件をちゃかしぎみにしている点と、警察への協力度の差である。この事件が東京で発生だったら、市民の協力は大きかったといえよう。まさに文化の差
- 09/08 21:40


読み応えがありました。恐喝に利用された子供に視点を据えたのが、斬新な切り口だった。これだけ犯人が大胆にちょっかいを出しているのに、一人も捕まえることができなかったという事実には、あらためて衝撃を受けました。、
★16 - コメント(0) - 2016年9月8日

グリコ・森永事件を使い、31年後に事件を掘り起こす新聞記者の行動が 次々とページが進む、面白い。
★17 - コメント(0) - 2016年9月8日

moo
グリコ・森永事件をモデルにしたフィクション、ですがこうだったかもしれないと思いながら読みました。この事件の頃あまり関心を持っていなかったので、犯行に子供の声が使われた事も知りませんでした。でもその子供たちが自分の声が利用された事は知っているわけで、彼らがその後どうしているのかと改めて気にかかります。聡一郎と望の人生を思うと胸がつまります。 事件を追う阿久津が特ダネをものにするために形振り構わない、という記者でなくてよかった。
★68 - コメント(0) - 2016年9月7日

グリコ・森永事件。当時断片的な情報がいくつも報道されましたが、特に印象に残っているのは現金受け渡しを指示する子供の声です。 幼い子供はどのように事件と関わり犯人と繋がっていたのか? 本書はその声の持ち主を主人公にしたフィクション。彼と事件のその後を取材する新聞記者が真実に辿り着くまでを描きます。 重厚な語り口に加えて、虚実を織り交ぜながらの展開は最後まで緊張の糸が緩むことがありません。 面白いだけではなく、極めてクオリティーの高い作品です。 下期直木賞候補になるような予感が・・2016ベスト1更新!★5
★45 - コメント(3) - 2016年9月7日
あっきょ
いつもながら『読みたい〜』と思わせるレビュー。また積読本が増えました^^;罪作りな奴だぜ。
- 09/08 10:19

ひねもすのたり
女性に「罪作り」と言われたのは30年ぶりぐらいですな・・・(笑)
- 09/11 12:09


フィクションとは思えぬ圧倒的なリアリティ 事実関係は踏襲しているとはいえ、実際もこうだったのでは?と思わせられた。
★19 - コメント(0) - 2016年9月7日

グリコ・森永事件をリアルタイムで知らない自分にとっては正直フィクションの域を出なかった。当時を知っている人にとってはもっとリアリティのある物語となるのかもしれない。 しかしながら作者が相当な量の取材を重ねたであろうことは、自分自身も大変馴染みのあるロンドンの街の描写を読んでうかがい知ることができた。
★14 - コメント(0) - 2016年9月6日

グリコ森永事件の真相! 仕立て屋を営む曽根俊也は、入院中の母に頼まれた品を探していて父の遺品を見つける。カセットテープと英語で書かれたノート。テープに録音されていた脅迫に使われた子どもの声が自分の声だった!?父の古い友人と事件について調べてみることに。 一方、新聞社の企画で昭和の未解決事件を手伝わされることになった文芸部記者。上司に怒鳴られながらの取材に。 双方の視点から真相が明らかになってくる。 テープに使われた子どもは三人。この三人の運命が哀しい。 過去の事件から未来につながることを願う。
★33 - コメント(0) - 2016年9月6日

G・M事件を題材にしたフィクション。事件自体はざっくりとしか知らなかったが充分面白かったです。犯行にたずさわった人達の中には「まあ、分からなくはないけど」って人達もいるが、作者は「それでもやったらアカン」としっかり叱りつけてくれていたので最後まで安心して読めました。
★17 - コメント(0) - 2016年9月5日

「グリコ・森永事件」を加害者の家族という視点で追った作品。大人になったある日、記憶も遠いこどもの頃に事件にかかわっていたかもしれないと、気がついた主人公。社命で事件を掘り起こすことになった記者。事件の頃に子供だった2人は一から調べていくのですが、そこに時代や感情が絡み、奥深く心にしみる作品でした。人生が大人によって変えられていく子供、かかわった家族の思い。人は良くも悪くも一人で生きているのではないと、改めて感じました。読み応えがあり、私の今年のベスト小説に入ります。
★94 - コメント(2) - 2016年9月5日
ちょび
恥ずかしながら著者の名前も作品名も全く知らず。でもナミのママさんがそこまで言う作品なら…と興味を持ち、図書館で予約しようとしたら100人以上の予約待ちでした!(◎_◎;)じっくり待つか…いつまでかかるのか…。
- 09/05 20:16

ナミのママ
ちょびさん、こんばんは。塩田さん、デビュー作から追っている作家さんです(^^)この作品は新聞等の宣伝もすごいし、テレビ「王様のブランチ」でもベストテン入りしていました。私も蔵書前に図書館予約を入れて、やっと廻ってきましたよ。他の方の感想も良いようなのでぜひぜひ!
- 09/05 20:34


ノンフィクションのつもりで読んでいました。WOWOWでグリコ、森永をそのまま出していいので、連続ドラマ化してほい。
★96 - コメント(0) - 2016年9月4日

#2016年8月2日第1刷発行 #2016年8月23日3刷発行で読みました #★★★★★ * 逃げ続けることが、人生だった。  家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。 * * #「これは、自分の声だ」  #京都でテーラーを営む曽根俊也は、 #ある日父の遺品の中からカセットテープと #黒革のノートを見つける。 #ノートには英文に混じって製菓メーカーの #「ギンガ」と「萬堂」の文字。 #テープを再生すると、 #自分の幼いころの声が聞こえてくる。 #それは、 #3
★16 - コメント(0) - 2016年9月3日

阿久津が30代半ばという若さでStingのベストアルバムを(選んで)聴くのはなぜだろうと思ったが、ああそうか「set them free」ということなのか……と勝手に解釈。NHKスペシャルを書籍化した『グリコ森永事件~捜査員300人の証言』を本棚から取り出してめくってしまった。
★20 - コメント(0) - 2016年9月3日

作者本人はこのプロットを書くために作家になり、作家になってからもこの本を書くために10年かけて筆力をつけたそうです。それだけの思い入れがあってこその大作であり、きっちりと調べ上げて書かれているんだと思い知った。ところどころ、細かいところで「あれ?」と思うところはあったが、全体的にはきっちり纏められている。ストーリー的にも面白く、終盤の聡一郎くんのくだりでは胸が痛くなった。内容を忘れた頃に再読したい。
★27 - コメント(0) - 2016年9月3日

テレビで流されたグリコ・森永事件のあの脅迫テープは、当時子供だった私の記憶にも残っている。物語序盤、主人公が幼い頃の自分の声が吹き込まれたテープを親の遺品から見つけ、ネットの動画サイトにある「あの大事件の脅迫テープ」と全く同じものであると気付くシーンには鳥肌が立った。また、作者の「キツネ目の男」についての考察はハッとさせられた。「なるほど真相はそうだったのかもしれない」と思え、その謎解きの要素に惹きつけられてイッキに読んでしまった。「事件に利用された子供」についても、考えさせられる。
★42 - コメント(0) - 2016年9月2日

「どくいりきけん・・・」当時、小学生だった僕は出回りだしたワープロのデモ機で印字して遊んでたし、かい人21面相という名乗りを面白がってただけなので、株価操作が主で身代金が従の犯罪だとは今に至るまで思いもしなかった。核心に迫っていると思わせてくれる作品。 作家と阿久津の視点が限りなく優しくて心に残る。
★27 - コメント(0) - 2016年9月1日

力作!とても読みごたえがありました。今年のベスト10に間違いなく入る作品。父の遺品の中に幼い日の自分の声を録音したカセットテープと黒革のノートが。自分が事件に利用されていたことに衝撃を受け悩む曽根俊也。一方では事件から31年を経た今、特集記事を書くために真相を追う新聞記者・阿久津。二人が顔を合わせてからの展開がスピーディーで一気に盛り上がりました。塩田さん、3作品目ですがこれは素晴らしい。
★157 - コメント(11) - 2016年9月1日
ばう
ゆみねこさんのレビューを読んで読みたくなりました。グリコ事件がモデルなのでしょうか?あの事件が懐かしい世代です〜(≧∇≦)
- 09/02 07:08

ゆみねこ
ばうさん、そうです!作中では、ギンガ・萬堂事件となっています。キツネ目の男も登場(*^_^*)
- 09/02 08:07


未だ解決していない、未解決事件をもとに。読み終えた今、あの有名な未解決事件が解決を迎えたような錯覚に陥るほどのめり込んだ。誰もが知っているような大事件に幼き頃の自分が絡んでるかもしれないと知った時、自分などんな気持ちになるのだろうか?いつか解決する日がくるのだろうか?
★30 - コメント(0) - 2016年9月1日

グリコ森永事件。もう30年が過ぎるのか~。あの声の子ども達はどうしてるんやろう。どうすごしてるんやろうと、特集番組なんかを見てて思ったので、この作品はそういう想像を見事に満たしてくれている。生島家族(特に中学生の娘)が哀れ過ぎて読んでて辛かった。 登場人物や情景を想像している中、「キツネ目の男」だけがあの似顔絵の二次元でしか想像出来ず、それがまた不気味やった。 いつか誰かカミングアウトする日が訪れるんやろか。。。
★27 - コメント(0) - 2016年8月31日

電子書籍。グリコ森永事件をベースにしたような物語。フィクションなのか、ドキュメンタリーなのか、戸惑いながらも魅きこまれた。昭和最大の未解決事件を31年後に追う、そこに焦点があるのだと思う。当時子どもだった人たちは大人になり、当時大人だった人たちの中にはすでに鬼籍に入っている人もいる。語り手のひとりである阿久津記者が、特ダネのためには何でもするというスタンスではなかったのも読みやすかった点かもしれない。 ひさしぶりに貪り読む感覚を楽しめました。
★21 - コメント(0) - 2016年8月31日

グリコ森永事件が起きた当時はまだ子供で、お菓子に毒が入れられた程度の理解だったが、まさか株がらみの事件だったとは。無知でした。事件には顔がないけど、そこには犯人や被害者がいて、そしてその家族もいて、捜査した人、事件を追った人、巻き込まれていった人…様々な人がいたこと。そしてその一人一人の人生に重くのしかかっているということ。日々起きている事件の奥にも人がいるんだということ。改めて一つ一つの事件の重みを感じた。
★24 - コメント(0) - 2016年8月31日

塩田武士「罪の声」を読了。評判のよい新刊が図書館から思いのほか早く連絡あり~長編小説は少々苦手だなと思いながら読み進めると「グリコ・森永事件」をモデルにしつつ、脅迫テープに関わった子供達(加害者側かつ被害者)の壮絶な生き様、家族・親子の情を描くラストは涙・涙・後半は一気読みでした。
★15 - コメント(0) - 2016年8月30日

「グリ森」事件についてはなんとなくの知識しかなかったが小説内の「ギン萬」事件、内容は極力史実通りだという。幼少期自分が事件に関わっていたと知った男と、特ダネを狙う新聞記者がそれぞれの視点で事件の関係者の行方を追う。なかなか核心を突く関係者まで行き着かない前半もリアリティがあるが後半がもの凄い。事件に関与することになった子供たちそして母親の、その後の人生が胸を撃つどころではない。何も言えない。そして記者や彼ら関係者の矜持にぐわっと腹が熱くなった。これは事件の記憶が風化しないうちに誰もが読まねばならない本だ。
★47 - コメント(0) - 2016年8月30日

昭和未解決事件の「グリコ森永」を題材にした小説。物語の発端は父親の遺品から、例の脅迫テープを発見した事に始まる。使用された“子供の声”が、テープ発見者である本人のものであったことから、父親に嫌疑を持ち始めるのだが…。預かり知らぬところでの“罪”と罪過と認識した“罪”。クロスオーバーした【罪の声】がラストへ駆け上る坂の上で、陽炎のように儚く得体の知れない姿で見えてくる。【罪の声】のB面には、著者自身の“声”が録音されていた。ノイズの闇から逃れようとする影と、真っ向対峙したかたちで。
★78 - コメント(6) - 2016年8月30日
みっちゃん
ずしん、と心に響きました。B面の作者の声をしっかり受けとめたいです。
- 01/02 20:48

あじ
テープが擦りきれるほどに、心を傾けたいね。
- 01/03 00:59


当時騒がれた、未解決の誘拐事件に幼い頃の自分が関わっていたとしたら、それは驚愕と同時に底知れぬ恐れを抱くだろう。亡き父の友人と共に調べを進める俊也。一方、同じ事件の特集記事のために再度事件を洗い直す新聞記者の阿久津。解明の糸口になるかどうか分からない細い糸を手繰る阿久津と会うべきして出会った俊也。派手さがない分、事件の重みと信憑性が次第に心を疲弊させる。骨太な社会派の小説は気が抜けない。しかし血の通った阿久津の思いが感動を運んでくれる。そこに辿り着くまでの道のりは遠かったが。
★99 - コメント(0) - 2016年8月28日

グリコ・森永事件を題材にしてると聞いて購入。 これが実際の事件の真実だった、というわけじゃないだろうけど、とても読み応えがあって、面白かった。実在の事件を題材にしたフィクションとしても、一人の記者の成長の物語としても。 二つの物語が並行して進み、ぐっと接近したあと、最後に交わってからラストまでの流れがこれまた凄い。
★25 - コメント(0) - 2016年8月27日

0o0
フィクションとは思えない鬼気迫るドキュメント感。昭和最大の未解決事件 「グリコ・森永事件」を題材に、まるでこれが真相であるかのような錯覚を覚えるほどの重量感あるリアリティをもって、その闇に迫る怪作。その源泉は、圧倒的な取材であることは想像に難くない。事件の真相に迫る二軸の視点の構成力、心理描写も素晴らしく、物語としても傑作だと思う。これだけの作品を、事件当時はテープの主の少年少女とおそらく同世代の若い作者が成し遂げたのも、また凄い。松本清張の再来かと思えるほど。読んで損なし。
★22 - コメント(0) - 2016年8月27日

たまたま目にしたレビューが面白そうだったのでDLして読んだが久しぶりのド外れ(笑)。グリコ森永事件に自分の父が関与していたのでは?という衝撃の出だしにやや前のめったが、その後の展開がダレダレでkindleのページ送りボタンを押す指が重い...イギリスまで行って収穫無いあたりから幽体離脱が始まる。結末は知りたかったのでパラパラ最後までは読んだものの。自分には合わず。★1
★12 - コメント(0) - 2016年8月27日

グリコ森永を題材にしたフィクション。ずっと気になっている声の子供のこと。この小説通りだとしたら、なんといっていいのやら…
★14 - コメント(0) - 2016年8月27日

昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフにした長編。真犯人の姿を追いながら、事件の影でひっそりと息を潜めてきた家族や子どもの声にならない悲痛な声を拾い上げる。やり場のない悲しみや複雑な心情を巧みに描き出すことでドラマ性もぐっと高まり、繊細かつ重厚な筆致に引き込まれた。と同時に、実際の事件を詳細になぞることで、まるでノンフィクションのような錯覚に陥るほどの緊迫感を醸し出している点も特筆に値する。元新聞記者だという著者の熱量が伝わる作品。読み応えあり。
★62 - コメント(0) - 2016年8月24日

時々ゾクっとする冷たいもんを感じながら読み進めたんで疲労感。当時子どもで関西に住み身近な事件でありながら不思議と触れることはあらへんかったのにこの本の記事を読んだ時にどっかでもやもやしてたもんがうちの中にもあったんやろな……。益々燻る羽目になったけど><;
★16 - コメント(0) - 2016年8月24日

「グリコ・森永事件」をテーマにしたフィクションは、高村薫さんの「レディ・ジョーカー」を超えるものは難しいと思っていたが、これは全く違う切り口から、事件を詳細に踏まえた上での物語となっていた。誰もにオススメしたいが、グリコ・森永事件について、様々読んだ上でのほうがたのしめると思う。グリコ・森永事件については、どんなものでも読んでいるので「一応読んでおくか」と手にしたが、読んで良かった。これが真相かも? とは思わないが、巻き込まれた子どもがいるのは事実であり、そこに誠実に、優しい眼を向けて描かれていた。
★19 - コメント(0) - 2016年8月24日

昭和のグリコ・森永事件をモチーフにした長編小説。あの未解決事件に対してどんな仮説を立てたのか興味津々で読み始めた。幼い時の自分の声が事件の恐喝に使われていたという衝撃的な設定が興味を惹く。事件に関与していたのではという不安に今の家族に悪影響するのではという不安が加わり、自分が加害者と被害者の両方に成りうるという複雑な心情が巧く描かれていた。さらに中盤以降は、単に仮説を提示するだけではないという思いが色濃く出て来る。著者のこの事件に対する遣り切れない気持ちが強く込められており、読み応えのある作品だった。
★51 - コメント(0) - 2016年8月23日

追う者と追われる者、両者の視点から描かれていて読み応えがありました。ただ、巻き込まれた少女がかわいそうでたまらなかったです。キツネ目の男はどこに消えたのでしょうか?
★21 - コメント(0) - 2016年8月22日

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