夜行/森見登美彦の感想・レビュー(1338件)

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きつねのはなしが好きなので、楽しめました。森見登美彦さんの作品はどれも好きなのですが、休業の手前くらいから、作品のパワーが落ちていっている感じがして以前ほど楽しんで読めなくなっていました。でも、今回はきつねのはなしのようなテイストで、珍妙な世界観ではないのが良かったのかも。森見さんの作品には珍しいと思うのですが、普通に映画化できそうです。書くものが変わっていくのなら、こういうテイストの作品だといいなと思いました。
★21 - コメント(0) - 2016年10月31日

おバカな京大生が出て来ない「キレイな森見登美彦」の作品でした。「きつねのはなし」や「走れメロス」に載ってた作品の路線というかなんというか。読み出すと止まらなくなるので注意しましょう……。
★18 - コメント(0) - 2016年10月31日

中盤以降引き込まれていった。きつねのはなしで感じた空気が戻ってきた感じ。正直ストーリーは一読してよくわからない。でもこの冷えた夜の感じは自分の心をとらえた。たぶんこれは好きな森見作品だと思う。近いうちに再読したい。
★17 - コメント(0) - 2016年10月31日

森見登美彦10年目の集大成。2009年から2010年にかけて「STORY BOX」で連載されていたものを全面加筆修正して手がけた作品。群像劇の構造を取っているためか、登場人物はむしろ無個性に近いものとして描かれており、それがまた淡々とした情景描写・心理描写と相まって深く心に染み入ってくる。結末は読者の想像に任せる手法を採っており、それが消化不良と感じる場合もあれば、何度も読み返したくなる気分にもなるだろう。一つの事象に対する哲学的な小説という側面も持っている。題名通り、夜に読むのがオススメかもしれない。
★40 - コメント(2) - 2016年10月31日
原口 南
気になりますね。読書は夜派なので、読んでみようと思います。
- 10/31 07:21

カーム
ホラーっぽくてゾクッとする部分もありますが、どことなく染み渡る味わい深い作品ですよ。星新一の短編を膨らませたような作品にも感じられました。
- 10/31 08:55


私は夜が好きだ。しかしこの本には、私が(そしておそらく多くの人が)うすら寒いと感じる事柄が見事にちりばめられており… 寒い夜、田舎の祖父母の家でふと目が覚め、時計を見ると丑三つ時。静まり返った古く広い家の和室で何となく心細くなり、布団を頭の上まで被る… そんな心境で読み進めた。早く、あたたかい朝の光に助けてほしいと願いながら…
★16 - コメント(0) - 2016年10月30日

待ちに待った新刊が読み終わってしまった。 読んでいる間ずっと、恐怖まではいかないけれど、何だか不安でどこか心許ないようなふわふわする、そんな不思議な気持ちでした。最期まですべて語らない事の美しさ、けれどもそれがモヤモヤする訳でもなくしっくり納得出来てしまう。 やっぱり森見登美彦が大好きだなー。
★22 - コメント(0) - 2016年10月30日

しっとりとした手触り。朝と夜と。ふとした拍子に向こう側へ行ってしまうことなんて、誰にでもいつでも起こりそうで、薄ら寒くなりました。
★33 - コメント(0) - 2016年10月30日

10年前の鞍馬の火祭で忽然と姿を消した長谷川さん。当時彼女と一緒に火祭に参加した仲間達は、この10年の間に連作絵画「夜行」に出会っていた。いつもの阿呆でオモチロイ森見作品とは違う仄暗い雰囲気に、完全に魅入られた。『きつねのはなし』寄りの不気味で幻想的な作風。仲間が語るそれぞれの「夜行」の物語は、闇の底から冷たい水が迫ってくるようなじわじわとした恐ろしさをはらんでいる。夜か朝か、その境界はどこにあるのか。自分の見ている世界はどちら側なのか。そんなことに思いを馳せてしまう。秋にぴったりの余韻に浸れる一冊。
★39 - コメント(0) - 2016年10月30日

仲間達で訪れた鞍馬の火祭りで姿を消してしまった長谷川さん。それから10年、再び集まった仲間達はそれぞれに起こった不思議な出来事を語り合う。各々に起こった不思議な出来事は何だか怪しく薄気味悪い感じで、何故かみんなの近くに長谷川さんがいるのではないかと思ってしまった。そしてそのみんなの話に共通して出てくる「夜行」という絵。ラストはそこまで深く考えて読んでいなかっただけにそうなるのかと驚きとともに森見さんの新たな一面を見れたような気もして満足。読めてよかった!
★45 - コメント(0) - 2016年10月30日

集大成と名打つだけあって森見さんのエッセンスが凝縮され、とてもいい作品。
★12 - コメント(0) - 2016年10月30日

久しぶりの森見さん。『夜は短し』や『有頂天家族』も好きだけど、『きつねのはなし』や『宵山万華鏡』も好きなので、今作も非常に気になる作品でした!で、楽しみに読んでみると、ある作家の銅版画が奇妙に絡む、不思議な体験をみんなが語る。。読み終えてしまうのがもったいなくも、でも先が気になり、、1日で読み終えてしまいました。。もいっかい、夜にゆっくり読もう。
★18 - コメント(0) - 2016年10月30日

ホラーな話が多くて、中断しながらも読んだ 結局最後まで読んで良かった 真相は闇の中…
★13 - コメント(0) - 2016年10月30日

乙女と狸のエッセンスはあんまし感じませんでした。/怖い話。みんなどこかへ消えていったようで。どうやって帰ってきたのか分からないのが怖いよね。一番近くの人が、得体の知れない物に変わっていくのも怖い。自分が変わっているのかもしれなくて、少しずつ知らない世界に引き摺り込まれるのも怖い。こういう本を読んでいる間は、そんなことが起こりそうで、夜中に1人では読めません。1人じゃなくて良かったです。/世界はつねに夜。そうね。闇が宇宙の元の姿なんだよね。なんだ、じゃあ怖がることないじゃない。見えないものなんて無いもんね?
★20 - コメント(0) - 2016年10月30日

プルーフにて。行方不明になった大学時代の仲間に思いを馳せつつ、自身の奇妙な体験を語り合う。怖いような淋しいような不思議な読後感。かわいい表紙とは裏腹に、特に「尾道」「津軽」がどうにも気持ち悪い展開で怖かった…。曖昧でふわふわしたような気味悪さ。でもやはり怪談は楽しい。最後にうまく世界を反転させて締めているなぁ、と思った。
★34 - コメント(0) - 2016年10月30日

こう森美さんがきゅうっと詰め込まれたような不思議な世界観。京都を軸に4人の不思議な体験がどこか恐怖を感じたり、不安や気味の悪さ、恐ろしさを感じさせながらも、ホラーではなく緩やかな薄暗さをともない、まさしく夜行という言葉にぴったり。最後の締め方もわりと好みでした。森美さんは本当にいろんな種類の世界観を表現されるのが凄いなぁと感じる作品。
★24 - コメント(0) - 2016年10月30日

もりみーが書く小説が好きだなぁと改めて思った。 雰囲気作りが上手い。
★10 - コメント(0) - 2016年10月30日

古都京都で端を発し、新都東京を起点として日本全国へ広がる不思議な世界。何かをきっかけに、かわらぬ日常にポッカリ開く闇の穴。宇宙の無限の闇の中、フワリと浮ぶ光りの地球。「せかいはつねに夜なのよ」そんな世界を旅しながら、光と闇が溶け出して、ほんの少しの交わりを持つ。要した歳月は10年、その先に彼が見たのは。森見さん独特の闇の中をさまよえる作品。淋しさや不安、その中で微妙な温かさも感じる複雑な読後感は、後を引きます。
★88 - コメント(2) - 2016年10月30日
びぃごろ
むむ。楽しみです☆
- 10/31 15:10

けい
びぃごろさん!いい感じです。ぜひご一読を!
- 10/31 20:40


10年前の夜に消えたのは、彼女なのか私なのか。第一夜から第四夜にかけて語られる話の結末はどれも不明瞭なものだが、最終夜にて(一応)種明かし的なものがなされる。各人が語る話は、いずれも可能性の世界の話なのではないかと。ふとした瞬間闇にとらわれ、それぞれの夜を旅し、それぞれの10年を過ごす。「世界はつねに夜なのよ」
★35 - コメント(0) - 2016年10月30日

読んでいる間ずっと夜の底に沈んでいるような心許なさ。「世界はつねに夜なのよ」そう、そうなのかもしれない。今生きているのはつかの間の光の中。いつ くるりと暗転するかもしれない。『きつねのはなし』と同じ空気感のある幻想世界。しばらくは夜の車窓が怖くて見られなくなりそうだ。
★192 - コメント(2) - 2016年10月30日
アリス【春は積読本】
森見ワールド、図書館でのリクエスト待ちなので楽しみです。
- 10/31 06:05

mocha
アリスさん面白かったですよ❣早く回ってくると良いですね(´v`)
- 10/31 06:55


森見作品の中でも「きつねのはなし」の雰囲気は大好きなのでこの感触はかなり好きです。10年前の失踪と、語られる関係者たちの不思議な体験にゾワリとさせられる。各章の終わり方は曖昧だが、そのぶん想像力を掻き立てられる。静かにゆったりと読むほど堪能できる光と闇。そして心に響き渡るのだ。。「世界はつねに夜なのよ」
★31 - コメント(0) - 2016年10月30日

鞍馬の火祭りでの、同級生の失踪。その場にいたメンバーが10年ぶりに集まって話をすると、ひとりの作家による銅版画の連作「夜行」が共通して表れ、それぞれがそのエピソードを語っていくという、なんか百物語的な、ちょっとホラーな話。夜のひっそりとした湿っぽさが伝わってくる文章だった。文中に、川端康成の「雪国」の一文「トンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」と出てきたんだけど、トンネルのくだりより夜の底の表現の方がずっと素敵なのに、なんでトンネル部分が一人歩きしたんだろう、と妙なところが引っかかったw
★10 - コメント(0) - 2016年10月30日

途中まではかなり怖かったけど、途中からは大体先が読める感じ。まとまってはいるけれどもう一捻り欲しかった…
★10 - コメント(0) - 2016年10月30日

第一夜〜第四夜はとにかくぞくっとする怪談。ただ怖いだけではなくて人間の裏をねっとりと暴くような気持ち悪さが残る。明朗愉快な森見作品が好きなので、ここまでオモシロ成分を封印した作品は少し息苦しい感じ。それなのに読む手が止まらないのは流石の洗練された文章のせいか。祭りの夜にまぎれて人が消えてしまうという宵山万華鏡の世界や、お姉さんがある日突然消えてしまうペンギンハイウェイなどとも共通するモチーフあり。自分が現実だと思っている世界が実はパラレルワールドだったら?と考えると、なんとも言えない不安な気持ちになった。
★20 - コメント(0) - 2016年10月30日

読了。最終夜以外の蝋燭の炎がフッと消えてしまったような終わり方が印象的だった。ハッピーエンドなのかどうかは別として、二人の一夜だけの再開は天狗の悪戯なのかなと思った。
★11 - コメント(0) - 2016年10月30日

個人的にキツネ系と呼んでいる森見さんの怪異譚。キツネ系ではモチーフに森見さんの内なるマドンナが常に関わるのだが、本作のヒロインはちょっと違う。「太陽の塔」のあの彼女を思い起こした。タヌキ系とキツネ系が未分離の、明暗併せ持つ存在。世界の二面の曖昧さがこの物語のコアであるからその具現なのだろう。
★12 - コメント(0) - 2016年10月29日

どこからがまやかしでどこからが現実なのか。はたまた現実なんてものは存在しないのか。全ては夢の中なのか。 もりみーの幻想小説?を良いなと思えるようになった自分をちょっと褒めたい。昔は「きつねのはなし」とか苦手だったもんで。 読み終わったとき、ぞわっとした感情と、ほっこりした感情がごちゃまぜになるのが森見さんの作品のすごいところなんだろうなと思ったり。 久々に読み終わった瞬間ぞくぞくっと震えました。
★12 - コメント(0) - 2016年10月29日

『世界はつねに夜なのよ』と、囁く彼女は誰なのか。モリミーの描く夜は、妖しく幻想的。現実と別世界の境界が曖昧で、ぽっかりと暗い穴に吸い込まれる危うさに満ちていて、胸がざわつく。大人になってからの夜の怖さはニュースなどで見る生きている人間からもたらされる怖さだけど、久しぶりに子供の頃に感じた、夜が持つ得体の知れない怖さを味わいました。赤い浴衣の女の子も怖かったけど、今度の冬は赤いコートの女の子に反応してしまいそう。食わず嫌いで長年積んでいた『きつねのはなし』も読みたくなったし、『太陽の塔』も再読したくなった。
★182 - コメント(5) - 2016年10月29日
うぃん
あ、柳画廊って宵山に出てくるんですね。私は「一乗寺の古道具屋」(きつねのはなし)に反応しちゃった。
- 11/27 18:52

ノエル
うぃんさん、コメントありがとうございます。はい~柳画廊は『宵山万華鏡』に出てきますね♪なので、こちらで見た瞬間「おおっ」と思いました~。
- 11/27 19:07


第1夜の終わりで置き去りにされた感覚になるものの、最後にはある道筋が見えてくる。予想はしていても光と闇の反転にぞわっとする。阿呆作品好きだけど、美しい幻想世界も楽しめた。益々内田百閒だな…。
★10 - コメント(0) - 2016年10月29日

10年前の火祭りの日にいなくなった仲間。 それからの10年、それぞれの人生に起こった不思議な出来事とそれぞれが出会う「夜行」という連作絵画…あぁ、もうこの設定だけでもどきどきわくわくしちゃうじゃないか。 あの日、誰に何が起こったのか。多分、ここに書かれてはいないけど、それぞれにとって別の10年が流れているのだろう。それぞれの世界でそれぞれの不在と再会。 何がどうなっているのか、何もわからないまま終わる、この感じ。好きだ。
★21 - コメント(0) - 2016年10月29日

森見登美彦最新刊。得体のしれない。夜の底。この本では、「トンネルを抜けるとそこは雪国であった」の「トンネル」が「夜行」であり「曙光」であったのだと思う。ぼんやりと読んでいたら、なんだか分からなくなった。夜を通して、それぞれの話がつながっている。夢から覚めて目を覚ましたときの、自分が違う世界にいるような感覚を味わった。
★27 - コメント(0) - 2016年10月29日

鞍馬で集まった仲間の1人が失踪した。その10年後、また同じメンバーで集まった時、それぞれが旅先で「夜行」と呼ばれる連作銅版画に出会い、不思議な体験をしていた事を知る。登場人物たちの旅は、夜の闇の穴にはまって輪郭がぼやけていく。どこまでも続くと思われた夜行列車の旅は、やがて濃紺の空が東雲色に変わり、明るい朝が来ると終わりを告げた。「世界はつねに夜なのよ」という台詞があったが、明けない夜はないと信じたい。また阿呆学生とかだったらどうしようと思っていたが、「きつねのはなし」に近い作風でたいへん面白かった。
★36 - コメント(2) - 2016年10月29日
moon
早っ!!面白そうだね。楽しみだぁ~♪
- 10/29 22:11

辛口カレーうどん
モリミーらしい、妖しく幻想的な作品でした(^ ^)暗すぎないラストも良かったよ!
- 10/30 02:07


”あの夜”に囚われているのは貴女なのか、私なのか。読み始めてすぐに、滴る夜に搦め取られる。10年来の友人達と集まった祭の夜。それぞれが体験した奇妙な旅の話が語られる。異形のものが出てくるわけでもないのに、どうしてこんなにゾッとするんだろう。各話そこで止めないでくれっ、という締め方が怖すぎて、その話はまだ終わってないのではないか、目の前で話しているこの人は本当に自分が知っている人なのかとぞわぞわする。鮮やかではてしなく広がる夜の描写。艶やかな語り口。間違いなく登美彦氏の新たな傑作が誕生したのだと確信します。
★33 - コメント(3) - 2016年10月29日
まさにい
森見さんの作品は初期の頃のものしか読んでいません。四畳半ものとか、恋せよ乙女のようなものです。小説の舞台が京都のせいもあり、何か幻想的な感じを受けた印象があります。matsukoさんの感想を読むと、その幻想さが、洗練されてバージョンアップされているようですね。早く文庫化されないかな~ぁ。読んでみたくなりました。
- 10/30 07:11

Matsuko
まさにいさん、小説の舞台を巡る京都旅行に行く位、初期の登美彦氏大好きです(^^)初期の妄想と現実が入り混じる幻想感を、別方向から見事にホラーに仕立てていて、更に読者の幅を広げるんじゃないかなとるんるんです。
- 10/30 08:29


奇妙で不気味な『夜行』を描かれた世界に入り込んでしまう。何かが恐ろしいことが起きているけれども、何が起きているのか夜の闇のように輪郭が無く、掴みどころが無い。既に失われてしまったものへの哀愁も感じる、恐ろしさもあるホラー。森見先生のデビュー10年目の集大成として、この素晴らしい作品を読めたことが何より嬉しい。
★14 - コメント(0) - 2016年10月29日

待ちに待った森見さんの新刊!!『夜は短し~』『有頂天家族』とかとは違って、静かにゾクッとするお話でした。はっきり見えそうになると薄いけどかつ幾重にも靄がかかって見えないもどかしさ、でもそれがお話を静かに不気味で、でもどこか美しいものにしているなと思いました。
★11 - コメント(0) - 2016年10月28日

最近いつもの森見節にも飽きがきていたところなので、きつねのはなしに近いテイストの本作をこのタイミングで投入というのは良いチョイスだなと思いました。比較すべくものでもないのだけれど、恒川光太郎の『夜市』が好きな人はこれも行けそう、逆もまた然り。
★20 - コメント(0) - 2016年10月28日

miu
これは、どこからどうみても疑いようもなく森見氏の紡ぐ『夜行』の世界だった。少しひんやりとした森見ワールド。いつの間にか、とぷんと頭の先まで夜行の世界につかってしまい、不思議な気持ちになった。10周年と3年。こんなにも森見氏らしい作品の中に漂うことができて嬉しい。まだまだここにいたいから、今からもう1回読むつもり。もしかしたらわたしも長谷川さん同様、あの夜から抜け出せないのかもしれない。
★47 - コメント(0) - 2016年10月28日

幾度も不思議に感じたことがある。夜と朝、太陽が昇っている時間と沈んでいる時間では、なぜこんなにも地上の空気は変わるのだろうか。夜は不安を増幅させ、見えないものを見せ、朝は安堵と生命力に満ちている。森見氏の今作、今までにない不思議さと怖さでのみこまれるように読んだ。はたして「夜行」はどこまでが明けない夜なのか。ただの怪談ではない森見式異空間。
★52 - コメント(0) - 2016年10月28日

不気味で美しい。夜の色彩のなかに鮮烈な色が見えたかと思えばすぐに滲んで夜の闇の中に溶けていくような雰囲気を感じる。そこまで長い作品ではないが奥行きがすごいように感じられた。書きたいことはたくさんあるけれどとりあえず、終わりかたもすごく好き。
★12 - コメント(0) - 2016年10月28日

読了。著者のコメント通り『不明朗不愉快』、そして不可解な一冊。四篇、さらにそれらを束ねる最後の篇まで不明瞭な結末ばかりで、その不思議な物語や雰囲気はもちろん、直接には触れられない不透明な部分、さらには時に不快感さえ覚える余韻など、どこを切り取っても不条理といった印象。そんな中、人や時間、世界の歪みすら不安定に巡り出す終盤は、一応の『種明かし』はあるものの、これとてどちらが表で裏か、そもそも件の版画家や女性、登場した人物らの存在まで疑いたくなるほどに不気味で、読む側までいささか不安定な心境に陥れられたよう。
★15 - コメント(0) - 2016年10月28日

はっきりとは語られないことによる不気味な怖さが散りばめられ、ぞくぞくしながは読み進めました。でも最終夜があるから読了感は爽快。秋の夜長にぴったり。
★21 - コメント(0) - 2016年10月27日

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