あこがれ/川上未映子の感想・レビュー(481件)

全員表示 | ネタバレ
詩も書かれるだけあって、描写がとても素敵。そして、少年期、少女期の心の描き方がすばらしい。そこまで考えている子ってまずあんまりいないだろうけど、いやいや、自分も小さいなりに考えていたのか?などと遠い昔に思いを巡らしつつ、甘酸っぱいような気持ちで読了。しかし、麦くんのネーミングセンスは抜群ですね。そのカタカナ文字が一種独特の世界観を生み出している。色とかにおいとか、うーん、とにかく素敵な表現がたくさんあって、もう一度読み返したくなった。というか、手元に置いておきたくなるくらい、お気に入りの本になりました。
★27 - コメント(0) - 2016年8月27日

微妙な年齢設定と不安定さの中で揺れる心情描写。もう忘れてしまったことを思い起こさせるかのような、誰にでも何かしらあるはずの記憶を書いたような一冊。
★14 - コメント(0) - 2016年8月24日

語り手が我が子らと同じ年齢だというだけでも感慨深いのだけれど、眠ってしまった時にふわりと抱き上げられて布団に寝かせてもらった時の淡い記憶やら、どこを走っているかも分からなくなる位がむしゃらに泣きながら走り続けてしまう感情の揺れやら、自分の思い出がすっかり呼び起こされてしまいました。
★8 - コメント(0) - 2016年8月22日

川上さん初めて読んでみました。麦くんとベガティのあこがれ。麦くん優しいな。ベガティの複雑な気持ち分かる気がする。それでは、アルパチーノ。
★6 - コメント(0) - 2016年8月21日

「そして、いなくなっちゃう人も、自分がいなくなるなんてこと、知らないままにいなくなっちゃうんだよ。ぱっていって。それで、みんな会えなくなっちゃうの。だから会いたいときに、会いたい人がいてさ、会えるんだったら、ぜったい会っておいたほうがいいと思うんだよね。」読み返したい一冊。
★20 - コメント(0) - 2016年8月21日

最初あんまりって思ったけど、読んでるうちに面白くなって最終的に自分の姿と重ねて感情移入してしまいました。ミスアイスサンドイッチはもっと破天荒なイメージだったけど、喋り方とか普通の大人でちょっと拍子抜けでした。
★2 - コメント(0) - 2016年8月19日

小4の男の子と小6の女の子のそれぞれの視点のふたつの話、そしてその中に同い年である小4の女の子と小6の男の子が身近に登場する世界が愛しかった。子供にしかわからない葛藤やモヤモヤしたもどかしい気持ち、ほんの少し成長して視界が広がりをみせる感覚、優しさに満ちていてそれでいてすぐに流れていってしまう加速前の時間のゆらぎを感じた。
★7 - コメント(0) - 2016年8月18日

川上さんの小説は初めて。最初読みにくくて合わないかな?と恐る恐る進んでいきましたが、だんだんとそのペースにはまり、あ、好きかもと。4年生の麦くんの心の中だからとりとめがなくあんな文章だったのかぁ〜と。自分の目で見た世界しか持たなかった麦くんがふと耳に挟んだ他人の考えに揺れる様が上手く描かれていると思いました。6年生のヘガティー目線の「苺…」は殻を破るというか、自分中心の世界から、自分だけじゃないんだぁ〜!と一気にパーっと世界が大きく見えるようになる瞬間を鮮やかに切り取ったお話で、突き抜けた感じが好きです。
★64 - コメント(0) - 2016年8月17日

麦君がほんとうによいこだ!
★5 - コメント(0) - 2016年8月16日

久しぶりの満足感を味わえた。麦くんは父親がいなくて、ヘガティーは母親がいなくて、他の子たちより甘えられない健気な二人の懸命さに感情移入して切なくなる。純粋な子供ではいられなくなる小4から小6の成長具合のもどかしさ。自分の境遇に向き合わざるを得ない状況は小学生にはむごいけれど大人になっていく自覚をしっかりと持ち始めた二人なら大丈夫だろう。
★33 - コメント(0) - 2016年8月9日

ymg
人のうわさでミスアイスサンドイッチへの自分の輝いていた気持ちに陰りがでてきちゃうのに共感した。それを小学生だから言葉ではっきりそうとはわからず、けど何か変だぞ、違ゃっちゃったぞとなっている表現も素晴らしいです。ヘガティーが頼もしい。少し言葉違うかもしれませんが、「会うためには会う約束が必要で、約束をするための約束みたいなものも必要になっちゃう」「毎日会えるのは毎日みんなが学校に来ているから」という部分、胸が熱くなりました。書いてくれてありがとうと思いました。
★4 - コメント(0) - 2016年8月6日

なんか、彼女は勉強していない感じがする。インタビューとか、歴史書調べないと書けない物を書いてほしいと思う。
- コメント(0) - 2016年8月1日

家庭環境の似ている小学高学年男子と女子の友情みたいなものと、ありふれた日常。小学生の頃は、それなりに精一杯に頭をはたらかせて自分の気持ちに折り合いをつけながら生きてたんだよな~と思い出した。それでも気持ちを言葉にすることも、うまく行動することも全然できなかったなぁ。だから互いの状況をわかりあえる麦くんみたいな存在は貴重だ。うらやましい限り。
★11 - コメント(0) - 2016年7月29日

ミスアイスサンドイッチにはじまり、ヘガティー、チグリスと。なんだか強烈でびっくりしつつも、読むうちにその名前しかあてはまらないような気がしてくる。子どもの世界も明快ではなく、悩みや迷い、悲しさ、苦しさ、怒りが混ざりあっている。でも、アルパチーノと元気に言えるのは、あの頃だけかもしれない。
★20 - コメント(0) - 2016年7月27日

やはり川上未映子は子供を主人公にするとピカイチです。 直前に読み終わった本が「外道クライマー」で、そのギャップに戸惑いましたが、読み始めたら止まりませんでした。小学生高学年の麦君とヘガティーが主人公のお話です。第一章が麦君が語り、突然終わってしまいおいおいと思っていたら、第二章はヘガティーの語りでしっかり続編が始まります。正直これ程ませた子供はいるかなと思いますが、とても懐かしく読めました。どうやら川上未映子は毎日かあさんにならずに済んだようです。津島佑子が亡くなってからは唯一無条件で読める小説家です。
★6 - コメント(0) - 2016年7月24日

何となく、海外のヤングアダルト小説の翻訳っぽい雰囲気で始まった。でもそれは、麦君のつけたあだ名が「ヘガティー」とか「チグリス」そして「ミスアイスサンドイッチ」とカタカナだからだろうな。母子家庭の麦君と父子家庭のヘガティーの、周囲との関係と心の成長。とてもいい感じだった。途中、映画好きの二人のトム・クルーズについての感想があって、私も大好きなので嬉しかった。
★12 - コメント(0) - 2016年7月22日

小学生二人のお話。繊細で、多感で、子供ながらにいろんなことを考えてるお年頃。文体からなのか、翻訳小説を読んでいるみたいな不思議な錯覚にとらわれながら読んでいた(笑)ヘガティーが語る、「苺ジャムから〜」の方がよかった。
★31 - コメント(0) - 2016年7月21日

★★★★★ よかった。ヘガティーと麦くんの関係がとてもよかった。
★4 - コメント(0) - 2016年7月20日

よかった ヘガティーと麦くんの関係は理想的だな
★4 - コメント(0) - 2016年7月17日

川上未映子が描く子供の視点の語りは感受性豊かで面白い。目がとてつもなく大きく、水色に塗っているサンドイッチ売場の店員を「ミスアイスサンドイッチ」と名付ける小学生の僕。毎日見に行く程惹かれるが、彼女は「顔面改造人間」だとか「失敗」だとか「ああなったら死んじゃう」と言われているらしい。自分の感じる素晴らしさが世間で嘲笑されていることに気づくことで自己が内省されていく。大人の事情でいとも簡単に奪われてしまうもろい関係性の他者に対して「あこがれ」を抱き、壊れやすい関係性に抵抗することでその対象を昇華していく。
★19 - コメント(0) - 2016年7月13日

小4の『 ミス·アイスサンドイッチ』と小6の『 苺ジャムから苺をひけば』の2篇。麦くんとヘガティー。人の成長って、本当にすごい。川上さんの作品で一番好き。
★13 - コメント(0) - 2016年7月12日

麦彦とヘガティー、二人の小学生の物語。麦彦がサンドイッチ屋の店員にほのかな恋心を抱く「ミス・アイスサンドイッチ」、ヘガティーが父に自分以外の娘がいたことを知って悩む「苺ジャムから苺をひけば」。二人は考え、悩み、泣いて、走って次のステップを踏み出した。小6の冬、二人は大きな何かを得たのだと思う。自分のことだけではなく人に思いを馳せるということを。想像するということを。だから、もう大丈夫。それは優しさの原点なのだから。
★11 - コメント(0) - 2016年7月12日

図書館本。すごく良かった。
★3 - コメント(0) - 2016年7月10日

eri
川上さんの小説で1番すきかも。
★4 - コメント(0) - 2016年7月10日

憧れの気持ちの表れ方として一つには近づけずに自分の中で印象を固めてしまうこと、もう一つは現実で会いに行くことという小学生から大人まで共感できる形で書かれていて、何というか、よくできた作品だと思いました。小学生の世界観と感情と語彙の幅を完璧に整えて書かれていて、入り込んで読めました。
★7 - コメント(0) - 2016年7月7日

A
読み終わってしまって寂しい気持ち。。もっと続きが読みたい!
★3 - コメント(0) - 2016年7月4日

現代のお話であるのになぜか自分が小学生だった何十年も前の、例えば誰もいない家の中にいるときの世界の終わりみたいな静けさや土曜の午後に感じた漠然とした寂しさが蘇ってきて、なんとも言えず心許ない気持ちで読んだ。それはこの物語が無邪気な子どものままではいられないという事実を否応なく自覚させられることに対する戸惑いや不安を描いていたからだと思った。世間は厳しい。大人は理不尽だ。でも厳しさや理不尽さの中に隠れた優しさもある。それにいつか気付いたらそれはヘガティーや麦彦が大人になったということかもしれないね。
★19 - コメント(0) - 2016年6月26日

「どんなにたくさんの人がいても、今、わたしがいるここは、ここにしかなくて、そしてそれかわ、ありとあらゆるところで、同時に起きているのだ。」すべての人に。ヘガティー→屁がtea
★1 - コメント(0) - 2016年6月25日

よみなおしたらおもしろかった。恋愛関係じゃない少年と少女、ってとてもすてきだしこの年頃でしか成り立たないのかもね。
★4 - コメント(0) - 2016年6月23日

表紙がかわいくてジャケ借りした。初めて読む川上さん。小学生のこんなお話、最近読んだなーとおもったら、西加奈子のまく子だね。内容は全然ちがうけど。こういうの、好みだな。麦くんとヘガティかわいい。子供いるとどうしても感情移入してしまうな。お約束だけど、お母さんへの手紙に涙腺崩壊、、麦くんちのその後の家庭事情が大変気になります。
★17 - コメント(0) - 2016年6月23日

これは好き!かなり好き。著者の『ヘブン』に近い種類の感銘を受けた一冊。小学生の目線で描く、日常という世界のすべて、そこから生まれる慈しみ、憧れ、興味‥。著者ならではの文章の紡ぎ方にうっとりしながら読了。個人的には、整形している風変わりなパン屋のお姉さんに密やかなあこがれを抱く第1章「ミス・アイスサンドイッチ」の方がお気に入り。表紙とタイトルも素敵。いつか手元に置きたい一冊。
★18 - コメント(1) - 2016年6月21日
星野
“「だから会いたいときに、会いたい人がいてさ、会えるんだったら、ぜったい会っておいたほうがいいと思うんだよね」ぼくは黙ったまま頷いた。「でしょ」ヘガティーはうれしそうにぼくをみた。「わたしはね、『できるだけ今度っていうのがない世界の住人』、になったんだよ。いましかないんだ、ってね、わたしはずうっとまえにそれを決めたの」
- 06/22 00:02


連作中編2編を合わせた長編か。おそらく、実際に掲載されたタイミングに合わせて時間(2年)を空けて読めるなら、その方が2編の繋がりが一層熟成され味わい深くなるに違いない。続けて読むと、炒めている最中の食材と予め作り置きされて出される完成品とが別者なのに同じだと言われる料理番組のようなテイストになってしまう。そこは読書人共通の脳内変換で補うのだけど、当初2年前には考えていなかったストーリーを生み出すことになった著者の思考にも思い至った気になって、独り悦に入る。
★9 - コメント(0) - 2016年6月20日

表紙に惹かれて読みました。 最初の2、3行が未だに謎。 舞台は現代なんだけど独特な世界観が形成されていて、最初は外国のお話かと思っていました。
★2 - コメント(0) - 2016年6月19日

図書館本…。雰囲気は江國香織さんに似ていると思いながら読み始めました。麦くんの一人称で語られる章はなかなかページが進まなかったけれどミス・アイスサンドイッチの絵を描き始めたあたりから引き込まれていきヘガティーの章は女の子の視点だからか小学生にしてはつらく思い内容なのに、すらすらと読めました。大人の都合で起こることを受け止めるにはまだ子どもすぎるけど、それでもいっぱい考えて行動していくうちにだんだん大人になってゆくんですね。「あこがれ」というタイトルがとても合っていて全体的に麦くんの優しさが心にしみました。
★18 - コメント(0) - 2016年6月17日

すばらしい本。繊細で多感で、やさしいやさしい子供たちを、ぎゅーっと抱きしめたくなる。自分ではどうすることもできない大きな、かなしい出来事を、それでもゆっくりと受け入れていくその強さ、伸びやかさに涙がとまらなかった。
★48 - コメント(0) - 2016年6月13日

一人称で語られる、大人の階段を登る前の、子ども時代の心性。自分の子どもの頃のあれこれ、心の揺れなどを思い出しつつ読む。1章よりも2章のほうががぜん読みやすく感じるのは少年から少女のほうへ視点がシフトしたからだろう。少女の亡き母への思いには泣けた。
★18 - コメント(0) - 2016年6月11日

読み難いけど嫌いじゃないけど、何処からか影響を受けたのか、作為的な感じが目に余る作品。だけど、小学生の多感さを描いているのだから、と言われたら返す言葉がありません。
★2 - コメント(0) - 2016年6月8日

★1 - コメント(0) - 2016年6月8日

ミス・アイスサンドイッチとヘガティーの話。自分が小学生の時そんなにセンシティブに暮らしてなかったので、この手の子供が主人公の話に感情移入できないのが本当に残念です。 無味のベビーピンクみたいな感じ
★3 - コメント(0) - 2016年6月4日

良かった面白かった、こんなん好きです。1番楽しかった小学高学年の頃を思い出し心地良く読みました。ミス・アイスサンドイッチやヘガティ、チグリス、ドゥワップ等あだ名のつけ方や別れの言葉をアルパチーノにするあたり、作者のセンスを感じます。
★60 - コメント(0) - 2016年6月3日

全員表示 | ネタバレ
あこがれに戻る
ログイン新規登録(無料)