羊と鋼の森/宮下奈都のネタバレ(319件)

全員表示 | ネタバレ
⭐️⭐️⭐️⭐️フェルトで包んだハンマーが弦を叩く。このピアノの構造からタイトルもストーリーも紡ぎ出されている。音楽の世界を巧みな比喩で表現していること、山育ちの青年が主人公であること、舞台が地方都市であることから、気取った雰囲気がなく、クラシックファンでなくても十分楽しめる。A(ラ)の音は、てっきり音叉を叩けば出る絶対音だと思っていたが、時代とともにヘルツ数が上がっているらしい。音楽に絶対は無いということだろう。才能の自覚が無い青年調律師を通して音楽を支える仕事を疑似体験し、静かな世界に入り込める。
★42 - コメント(0) - 3月21日

aki
★★★☆☆僕には才能がない。そう言ってしまうのは、いっそ楽だった。……才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。もしも、いつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能のなさを認めるのは、きっととても怖いけれど。(図書館)
★37 - コメント(1) - 3月16日
aki
「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思うことにしてるよ」/「どんなことでも一万時間かければ形になるらしいから。悩むなら、一万時間かけてから悩めばいいの」
- 03/16 19:34


音楽は全然携わっていないけど、美しい話だなと思った。演奏者のために調律する。勿論感度の好みもあろうし、自らの癖もあろうし。そこを理解して、調律していく。とても難しいと思いますし、思い悩むことが多々あるでしょう。どんな世界でもひたむきさを持った人が一流という世界に辿り着けるのかもしれない。
★51 - コメント(0) - 3月14日

本屋大賞ということで期待して読みましたが、高評価が多い中申し訳ないのですが、ストーリーに起伏がなく、周りがみないい人ばかり、主人公にあまり魅力がない。すみません。そもそも音を文章で表現するのは難しいのかな、双子もピアニストを目指すのならもっと幼少からコンクールなどに出ているのではないでしょうか、詩のような静謐な文章なのですが、あまり心に響きません。一番人間らしく主人公よりこの人のことを書いた方がいいと感じたのはピアニストをあきらめて調律師になった職場の先輩秋野。後半主人公が調律をキャンセルされるが
★31 - コメント(1) - 3月12日
アルパカ
その理由も明らかにされず。調律という世界にスポットを当てたのはいいと思うのですが・・・すみません。
- 03/13 12:23


図書館本。美しい文体でした。とても素直な主人公で調律師として日々成長していく物語。静かに進む話なのにどんどん引き込まれました。あまり感情を表に出さない主人公が祖母が亡くなり実家の山で弟と泣く場面が好きです。
★50 - コメント(0) - 3月6日

主人公の見ている世界や思考の描写がとても伝わりやすい作品だと思った。 作中にあった、「才能があるかないかなど、今はまだ関係ない。ただ努力するのみ」という趣旨の主人公の考えには非常に共感と好感を持った。
★35 - コメント(0) - 3月4日

ふとしたきっかけで調律師を目指した若者が成長していく物語。音を題材にしているのにそれをうまく文章にしている作品で言葉から音の雰囲気を想像しながら読むと面白い。 最後のところ、調律師に一番必要なものは何かをやり取りするシーンはとても良いシーンだった。 「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。」
★37 - コメント(0) - 3月2日

出だしはどうかなーと思ったけどだんだん面白くなっていきました。読んでいて一瞬小川洋子さんの世界を思い起こしました。音楽の素養が無くても楽しめました。出てくる人が皆んな良い人でした。ちょっと出来過ぎかもとは思います。違う作品も読んでみます。
★138 - コメント(0) - 3月1日

調律師とピアニスト。音の世界で夢を叶えるべく、葛藤する人々が描かれ、熱い想いが伝わりつつも、静謐な雰囲気が漂う作品。ピアニストを影から支える調律師の、技術を磨く研鑽の日々があまりにもストイックで辛かった。「才能とか素質とか考えない、もっと確かなものをこの手で探り当てていくしかない」脇役もキャラ立ちしてて、柳さんや秋野さんのスピンオフで続編希望❣️
★13 - コメント(0) - 2月28日

調律がどうやったらうまくなるのか。正解がなく、言葉にすることも難しく、アドバイスもばらばらやし、まさに森の中を手探りで進むようなもの。音のイメージは人それぞれ。調律師はみんなロマンチスト。
★36 - コメント(0) - 2月26日

調律師は意外と遠い存在ではなかったりする。年に一度は家に来るから。私は弾かないけど。 外村の調律が断られたのは、全力を注いだ結果ハーレーにしてしまったからではないかなぁ?と思う。例えは違うかも知れないが、私は馬に乗る。その馬が国体(想像できる範囲で)クラスのレベルで掴まっててもメートルの飛越が出来る馬だとしても、初心者は怖くて乗れないだろう。初心者が操れるのは、どんな状況でも暴れず、指導者の合図で動くような馬だから。馬=ピアノ、乗り手=弾き手、調教師=調律師と置き換えたら、すんなり腑に落ちた。
★39 - コメント(0) - 2月23日

高校の時に聴いた音に魅せられ、ピアノの調律師を目指す彼の成長物語。只々美しい文章です。プロを目指すと決めた和音さんの「ピアノで食べていこうなんて思ってない」「ピアノを食べて生きていく」って力強い言葉〜印象に残りました。
★62 - コメント(0) - 2月18日

★★★★ 物語を通して、静かな森のイメージがずっと続く。外村君の朴訥で誠実な人柄がとても好ましい。調律の技に魅せられて、毎日ただより良い音を求めて、無心に取り組む姿勢がとてもいい。淡々とした物語だけど、何かをずっと秘めている感じ。森の中の川のせせらぎとか、繁った木々の木漏れ日とかそういうものに包まれているような作品だった。 こんなに没頭できるものに出会えた外村君は幸せ者だ。羨ましい。 本屋大賞なのはこの雰囲気に因るところがおおきいのかな。 好きな世界観だったけど、私的には大賞という程ではなかったなー。
★34 - コメント(0) - 2月18日

TVのインタビューでこの本の感想を聞かれていた人が、「為になるというよりも糧になる本だった」と言っていて、とても印象に残っていた。予約が回ってきてこの本を開いた時、びっくりした。本から音色が響いてきたのは、初めてだった。調律についての知識は全くない。けれど、羊と鋼の森の中で歩みを決して止めない愚直なまでに真っ直ぐな外村や、外村の周りの人々の姿勢だったり思いに触れる度、何度も涙ぐんでいた。《才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ》美しく、善い、物語だった。
★59 - コメント(1) - 2月17日
アルパカ
板鳥さんの目指す音の表現が、とても素敵だった。『明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体*原民喜』
- 02/17 12:56


羊と鋼の森。なるほど、ピアノのことだったのか。宮下さんの描くお話(というか文章かな)は、とても心地いい。なんだか受け入れられてる感じ。外村くん、穏やかで素直な青年で、そこがもどかしいかったりする。でも彼が調律したピアノの音が、森にぽっと明かりを灯す。そんな温かい気持ちになるお話でした。
★41 - コメント(1) - 2月16日
ろっか
他の方のコメントに「Amazonのコメントが辛い」とあったので、覗いて見たら、酷いもんだ。勘違いコメント?文芸であって専門書じゃないのにね。音楽やってたって言っても、読書はかじった程度なのかしら?by黒っかちゃん
- 02/16 21:21


静けさの中に主人公の情熱があり、とてもいい作品でした。主人公が高校の時、板鳥さんの調律に魅せられて、その後、調律師として成長していく物語。調律師として打ち込むだけでなく、引っ込み思案だった主人公の人との関わり方の変化にも成長を感じました。調律師を目指すきっかけは板鳥さんでしたが、柳さんの存在も同じくらい重要だったと思います。
★41 - コメント(0) - 2月9日

とてもよかった。「羊と鋼の森」、音とピアノの世界を、若い山林地区出身の純粋な、一人前の調律師になろうとこつこつこつこつやるべきことを積み上げている若者を通して描かれている。この青年のように少年期にこれまでの世界が変わるほどの出会いを経験したことはないけれど、そんなことがありそこを求めてひたすら進めることは幸せだと思う。憧れの板鳥調律師を筆頭に周りの人物たちもそれぞれ魅力的。最たるはピアノ大好きのキュートなふたご。苦しみを若いしなやかさで突き抜け新たなスタート台に立った彼女らと外村の今後が楽しみでならない。
★63 - コメント(2) - 2月8日
花ゆず
文中の木や山に対する描写などがとても良く、ハッと心にひびいた。板鳥氏が外村に話す理想としている音、原民喜の「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているよう出会いながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のように確かな文体」も。音と自然とが結びつき、一体となっている。音楽も文もなんて美しく奥深いことだろう。そしてそこに分け入って追求するには、なんて気の狂いそうな追求心と修練を要することだろう…!→
- 02/09 07:55

花ゆず
わたしにはこうした文からほのかにその世界を垣間見、想像することしかできないが、人類普遍の喜びと発見とがそこにあるのだと思えた…
- 02/09 08:00


読み終わったのは今日ですが、ほぼ2日前に読んでたかな。表紙が暗かったので手を出してなかったのですが、後輩ちゃんがかしましよって言ってくれたので、読んでみたら、なにこれすきすぎる。言葉がすごくきれいで、透明な世界観と誠実な主人公たちが好きで、読み終わるのがもったいなくて少しずつ、丁寧に読めるときに読んでいました。これ読んでいるときは、めっちゃピアノ弾きたくなった。調律師さん、いつも自分は不在の時に来ていただいているのでリクエストもざっくりですが、今度はちゃんとお話ししてみたいなぁ
★40 - コメント(0) - 2月5日

調律師のお話。調律の世界には標準はあるが正解がない。外村は師と仰ぐ板鳥の言葉を心に刻み調律師の答えを模索しながら日々奮闘し成長する。そして披露宴で微かな光明を導き出す。とても良い読了感のある作品でした。
★78 - コメント(0) - 2月5日

【図書館本】ふとしたきっかけで、高2でピアノの調律師を志した主人公外村。いわゆるお仕事小説でありながら、外村の調律師としての成長を通じて音楽の素晴らしさと奥深さも伝えてくれる。作中に小説家原民喜の引用部分が、本作「羊と鋼の森」の世界を見事に著わしていて、思わず鳥肌が立ちました!途中何度もピアノの演奏が聴こえてくる様に感じ、さすが本屋大賞と思わずにはいられません。宮下奈都さん、最高です!
★75 - コメント(0) - 2月4日

n
ひたすらやる。とにかく努力する。簡単そうだけど実際、難しいよなぁ。これから社会に出て働くうえで勉強になりました。
★31 - コメント(0) - 2月1日

周囲と関わりながら成長してく調律師の話。ストーリー云々よりも、まず文章とその音色の描写が澄んでいて美しい。こんなにきれいな文章は久しぶり。さすが本屋大賞という出来でした。
★19 - コメント(0) - 1月29日

フェルトとハンマーとピアノ。まさしく題名通りの一冊でした。ピアノを森と例えるあたりや、ノスタルジックな雰囲気で現実感はあんまり感じられなかった。ピアノの基準音「ラ」はモーツァルトの時代は422Hzだったのに現在は442Hzに時代とともに高くなっているとか、ピアノの仕組みが知れて面白かった。小さい頃自宅のピアノを調律してもらったことがあったが、全く印象に残ってないので申し訳ない気持ちになった。明るく静かに澄んで、少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛え、夢のように美しいが現実のように確かな音。
★46 - コメント(0) - 1月28日

幸運にも、昨夜偶然テレビで見たのは、宮崎県の路上に置かれたピアノ。吸い寄せられるように鍵盤に向かう人たちと、ピアノを開けて手入れをする男性、そして羊と鋼。ピアノに魅せられ、引き寄せられ、ピアノのそばで生きてゆく人々の物語を読んだあとで、偶然この番組に巡りあう不思議さ。物語は始まりから心地よく、静謐で、男子高校生のそっけなさや熱のなさが、少しずつ動いてゆくさまに、こちらの気持ちも動かされてゆく。主人公外村青年が師と仰ぐ板鳥が目指す音、原民喜の言葉は、この作品そのものの姿に思えてならない。
★58 - コメント(2) - 1月28日
かかさま
とても、魅力的な作品世界と、心地よい文体。ここまでの読後感のよさは久しぶりだ。ただ、最初から気になったのは、外村の経歴。有名な調律師養成学校への入学が叶わなかった人を知っているので。最後の場面も自然でありながら、ほんの少しだけ、展開の早さが気になった。これさえも計算された物語なのかもしれないが。
- 01/28 09:28

麻呂まゆっ!
かかさま 、ナイスありがとうございます。私も、この本を読了した直後に、調律師を追うドキュメンタリー番組を偶然目にしました。 東日本大震災で被災地に放置されたピアノを再生させ、ピアノを失った被災者の方に差し上げるというボランティア活動をされている調律師の方がテーマでした。 特別な心情をピアノに注いでいる姿が、この本の世界と絶妙にリンクした記憶があります。
- 02/11 04:49


タイトルはかっこよくて素敵です。主人公も素直というか、あっさりしているというのか、上手く表現出来ないのですが、変にどろどろしていなくて読みやすかったです。ただ、個人的には、この作品の一つの軸だとは思うのですが、双子は出てこない方がよかったです。主人公のよく分からない感情移入にあまりついていけなかったことと、高校生になっていきなりピアニストになりたいなんて、いくら長年ピアノを習っていても音楽の世界はそんなに甘いものではないんじゃない?ということが気になってしまいました。
★3 - コメント(0) - 1月28日

タイトルと表紙から少し暗い印象をうけて読み始めたけど、穏やかな心地良い物語だった。「調律師」やピアノの事を知らない私にも、わかったような気にさせてくれた作者の文章がとても素敵だった。板鳥さんの言葉や柳さんの言葉、和音ちゃんの決意の言葉、どれも心に沁みた。
★47 - コメント(0) - 1月19日

宮下奈都さん1冊目。 普通の高校生が、一人のピアノ調律師との出会いから、同じ調律師の道に進む。才能がないと悩み迷いながらも地道に努力と経験を重ね成長していく。 展開の早さで引っ張る作品ではなく、魅力的な登場人物たちと豊かな表現でひきつける(時折、深すぎて私の頭にはなかなか入らない場面もありましたが(汗))。 仕事に悩む姿はいつしか自分と重ね合わせており、最後に希望と勇気をもらえました。 我が家に電子ピアノはありますが、実家で長く使っていた、今はない本物のピアノが恋しくなりました。2016年、本屋大賞。
★33 - コメント(0) - 1月18日

心が透明になる感じ。感動させようと押し付ける感じではないけど爽やかに心に響く言葉がいっぱいでした。音楽やピアノが好きな人だけでなく、職人さんの真摯に仕事に向かう姿が描かれていて私も自分の仕事をがんばろうと思えました。
★32 - コメント(0) - 1月18日

最近仕事でものすごいクレーマーに会い、気持ちも体もがたがたなところ、この静かな喜びの小説を読んですこーし安らかになれた。個性的な先輩たちのそれぞれの仕事への姿勢や気持ちも嬉しい。昨年末に読んだ恩田陸の「蜜蜂と遠雷」もピアノだった。最近音楽聴いてないから、ゆっくり聴いてみようかな。反省:実家からもってきてずっと調律してないピアノ。ごめんなさい。なんとかなるのか見てもらうのもこわい。
★82 - コメント(0) - 1月15日

図書館。予約したことすっかり忘れた頃にやってきた。「羊と鋼の森」これがピアノのことを表しているとする、彼のみている景色を味わう本でした。ピアノの蓋をあけると森の匂いがした。秋の、夜の、静かで、あたたかな、深さを含んだ、森。深くうちへ迷い込んで行くようでした。その中で目指す人がいるというのは幸運なことだと思いました。
★41 - コメント(0) - 1月14日

個人の感想です:B+。第154回直木賞候補作で2016年本屋大賞受賞作。図書館10ヶ月待ちで回ってきた。どんな内容かも知らずにリクエストしたが、タイトルに「鋼」とあるので、『鋼の錬金術師』的な冒険物かと勘違いしていたが、ピアノ調律師の卵の話だった。ピアノのハンマーは羊毛フェルト、ピアノ線が鋼、北米の森から切り出された松の響材、そして北海道の山林で育った主人公が迷い込んだ調律の森。登場人物は全て善人。外村という20歳の青年の調律師としての成長が静謐な物語として展開し、彼の内面の成長ぶりに心を打たれた。
★40 - コメント(1) - 1月13日
マカロニ マカロン
重要なモチーフとして原民喜の憧れる文体がある。「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが、現実のようにたしかな文体」これをめざして、「こつこつと守って、こつこつとヒットエンドラン」をめざす「ホームランを狙ってはだめ」という厳しい世界。双子の佐倉姉妹のそれぞれの方向への成長も楽しみで、続編を期待してしまう。
- 01/13 00:58


(図書館本)うーん、私にはちょっと理解し難い話でした。そもそも、調律師という仕事自体を知らない。その上、ピアノの良さもわからない、ましてや、ピアノ演奏など聴いたこともない。と、否定的なことばかり書いてしまいましたが。文章自体は読みやすく、まさに「外村」の調律師としての成長を物語り風に綴っていて静かに時が流れていくように物語が進んでいくような感じがした。それに双子の高校生かワンポイントみたいに登場してくるあたりも興味深い。とにかく、私の無知無能な頭を覚まさせてくれる小説だったと思う。一度調律師に会ってみたい
★46 - コメント(0) - 1月12日

とても綺麗な、澄んだ物がちりばめられているような文章だった。外村くんが高校時代に板鳥さんと、その調律と出会ったことで、羊と鋼の森を歩き始め、成長していく姿も良い。すぐ何かに影響されそうになってしまう私は、もっと若い時にこの本を読んでいたら(まだ書かれていないので無理だけど)うっかり調律師目指してしまっていたかもしれないので、今でよかった気がするwうちの古いピアノも綺麗に響かせてあげないと可哀想だな…。
★41 - コメント(0) - 1月9日

ピアノの調律師を目指す話。表現や比喩、文章がとても綺麗だなって感じたのが第一印象でした。話の中に調律するにあたっての知識が豊富だけどピアノを詳しく知らなくても解りやすく説明があって読みやすかった。家庭用、コンサートホール用、さまざまな状況で音が変わってしまうんだということが、読んでて発見がありました。外村くんや和音ちゃんのこれからの成長を応援したい気持ちになった
★41 - コメント(0) - 1月9日

全編を通して綺麗の一言に尽きる作品だった。文章表現が素晴らしかった。タイトルがピアノを表しているなんて想像もつかないかった。物語は主人公外村の調律師としての成長物語。でも調律師としてだけではない人間としての成長物語でもあるのかなと思った。そして何と言っても魅力は響く言葉がたくさんあること。柳が言った「才能とはものすごく好きだという気持ち」や和音が言った「ピアノで食べていくんじゃなくてピアノを食べて生きていく」ジンときた。何かに迷っていたり何かを頑張り続けている人にお勧めしたい一冊。
★45 - コメント(0) - 1月6日

抽象的な表現とピアノにあまり縁のない人生を歩んできた私にとっては馴染みにくい箇所もあった。でも書かれていることは仕事をしていく上で、調律師だけでなく、どんな職業にも通じるものがあると思う。覚えるのは頭。書き留めるだけではダメ。調律師に必要なもの。根気、度胸、諦め、お客さん。明るく静かに澄んで懐かしい文体。少し甘えているようでありながら、厳しく深いものを堪えている文体。夢のように美しいが現実のように確かな文体。目指すもの。
★40 - コメント(0) - 1月5日

素直に、とても素直に成長していく青年の物語。物語の重要なポイントに「調律」があり、作業の細かい描写が物語に彩を添えています。そういった描写の中で、悩んだ主人公がピアノを純正律で調律しようとする…という場面がありました。純正律のピアノというものを、とても不思議に感じたので動画を検索してみたら、あるんですね~純正律のピアノ。期待して聴いたのですが、残念ながら個人的にはあんまりいい音とは思えなかった(;・∀・)やっぱり演奏者の腕(と言うか思いと言うか…)がピアノを歌わせるんだなぁ~なんて思ってしまいました。
★1 - コメント(0) - 1月3日

誠実で綺麗な物語。定型で、誰でも身につけられる技術力のその先の話が、「外村くんから見た先輩達」という形で垣間見える。自分の仕事の表現スタイル、お客様への提供方法、葛藤、諦めの基準点、様々なことがバランスよくわかる。また、過去に得た山の感覚的な記憶が音楽の知識によって生かされるのを見ていると、脳のすべての記憶は財産になるんだなぁと元気付けられた。これは技術者を志す人に是非読んでいただきたい一冊。
★49 - コメント(0) - 2016年12月31日

読み始めたら一気に読みたい本だった 装画はうきわねこの牧瀬千穂さん やはり羊は黒白のあの種類だよね とても真摯に仕事と向き合う青年の成長物語 そこここに美しいフレーズがあって書き留めたいところがいろいろあった 人は出会ってしまうのだ 自分をひきつけるものに その道でやっていけるのかもわからないまま、確信を持って、いやおうなくそこへ引き込まれていく それが天職なのかもしれない 仕事には限りなど無く常に上を目指そうと思えば、どんな仕事でも工夫や努力の余地はあるのだと背中を押される気がする
★53 - コメント(0) - 2016年12月29日

ピアノの調律に魅せられた一人の青年・戸村。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴る。/①「羊」とは羊の毛を使ったハンマーフェルト、「鋼」とは硬鋼線でできている弦のこと。②若干ことばが不足する分、静かな空間に響く音の世界を想像する。③戸村の純粋・無垢な感じと、足りない才能を訓練と努力で補う姿勢がよく表現されている。④結婚パーティでなく、コンサートホールで演奏する和音と陰で支える戸村もみてみたかった。⑤密林の書評をみると、現役の調律師が酷評していた。現実のお仕事とは違うようだ。
★249 - コメント(6) - 2016年12月27日
迷人
ピアノが弾けなくても調律はできるんでしょうけど、戸村クンは少しぐらいは弾けた方がいいのではないか、なんて思っちゃいました。
- 01/07 16:12

抹茶
ナイスありがとうございます!
- 01/24 22:27


全員表示 | ネタバレ
ログイン新規登録(無料)