羊と鋼の森/宮下奈都のネタバレ(293件)

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タイトルと表紙から少し暗い印象をうけて読み始めたけど、穏やかな心地良い物語だった。「調律師」やピアノの事を知らない私にも、わかったような気にさせてくれた作者の文章がとても素敵だった。板鳥さんの言葉や柳さんの言葉、和音ちゃんの決意の言葉、どれも心に沁みた。
★41 - コメント(0) - 1月19日

宮下奈都さん1冊目。 普通の高校生が、一人のピアノ調律師との出会いから、同じ調律師の道に進む。才能がないと悩み迷いながらも地道に努力と経験を重ね成長していく。 展開の早さで引っ張る作品ではなく、魅力的な登場人物たちと豊かな表現でひきつける(時折、深すぎて私の頭にはなかなか入らない場面もありましたが(汗))。 仕事に悩む姿はいつしか自分と重ね合わせており、最後に希望と勇気をもらえました。 我が家に電子ピアノはありますが、実家で長く使っていた、今はない本物のピアノが恋しくなりました。2016年、本屋大賞。
★31 - コメント(0) - 1月18日

心が透明になる感じ。感動させようと押し付ける感じではないけど爽やかに心に響く言葉がいっぱいでした。音楽やピアノが好きな人だけでなく、職人さんの真摯に仕事に向かう姿が描かれていて私も自分の仕事をがんばろうと思えました。
★29 - コメント(0) - 1月18日

最近仕事でものすごいクレーマーに会い、気持ちも体もがたがたなところ、この静かな喜びの小説を読んですこーし安らかになれた。個性的な先輩たちのそれぞれの仕事への姿勢や気持ちも嬉しい。昨年末に読んだ恩田陸の「蜜蜂と遠雷」もピアノだった。最近音楽聴いてないから、ゆっくり聴いてみようかな。反省:実家からもってきてずっと調律してないピアノ。ごめんなさい。なんとかなるのか見てもらうのもこわい。
★46 - コメント(0) - 1月15日

図書館。予約したことすっかり忘れた頃にやってきた。「羊と鋼の森」これがピアノのことを表しているとする、彼のみている景色を味わう本でした。ピアノの蓋をあけると森の匂いがした。秋の、夜の、静かで、あたたかな、深さを含んだ、森。深くうちへ迷い込んで行くようでした。その中で目指す人がいるというのは幸運なことだと思いました。
★39 - コメント(0) - 1月14日

個人の感想です:B+。第154回直木賞候補作で2016年本屋大賞受賞作。図書館10ヶ月待ちで回ってきた。どんな内容かも知らずにリクエストしたが、タイトルに「鋼」とあるので、『鋼の錬金術師』的な冒険物かと勘違いしていたが、ピアノ調律師の卵の話だった。ピアノのハンマーは羊毛フェルト、ピアノ線が鋼、北米の森から切り出された松の響材、そして北海道の山林で育った主人公が迷い込んだ調律の森。登場人物は全て善人。外村という20歳の青年の調律師としての成長が静謐な物語として展開し、彼の内面の成長ぶりに心を打たれた。
★39 - コメント(1) - 1月13日
マカロニ マカロン
重要なモチーフとして原民喜の憧れる文体がある。「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが、現実のようにたしかな文体」これをめざして、「こつこつと守って、こつこつとヒットエンドラン」をめざす「ホームランを狙ってはだめ」という厳しい世界。双子の佐倉姉妹のそれぞれの方向への成長も楽しみで、続編を期待してしまう。
- 01/13 00:58


(図書館本)うーん、私にはちょっと理解し難い話でした。そもそも、調律師という仕事自体を知らない。その上、ピアノの良さもわからない、ましてや、ピアノ演奏など聴いたこともない。と、否定的なことばかり書いてしまいましたが。文章自体は読みやすく、まさに「外村」の調律師としての成長を物語り風に綴っていて静かに時が流れていくように物語が進んでいくような感じがした。それに双子の高校生かワンポイントみたいに登場してくるあたりも興味深い。とにかく、私の無知無能な頭を覚まさせてくれる小説だったと思う。一度調律師に会ってみたい
★42 - コメント(0) - 1月12日

とても綺麗な、澄んだ物がちりばめられているような文章だった。外村くんが高校時代に板鳥さんと、その調律と出会ったことで、羊と鋼の森を歩き始め、成長していく姿も良い。すぐ何かに影響されそうになってしまう私は、もっと若い時にこの本を読んでいたら(まだ書かれていないので無理だけど)うっかり調律師目指してしまっていたかもしれないので、今でよかった気がするwうちの古いピアノも綺麗に響かせてあげないと可哀想だな…。
★40 - コメント(0) - 1月9日

ピアノの調律師を目指す話。表現や比喩、文章がとても綺麗だなって感じたのが第一印象でした。話の中に調律するにあたっての知識が豊富だけどピアノを詳しく知らなくても解りやすく説明があって読みやすかった。家庭用、コンサートホール用、さまざまな状況で音が変わってしまうんだということが、読んでて発見がありました。外村くんや和音ちゃんのこれからの成長を応援したい気持ちになった
★40 - コメント(0) - 1月9日

全編を通して綺麗の一言に尽きる作品だった。文章表現が素晴らしかった。タイトルがピアノを表しているなんて想像もつかないかった。物語は主人公外村の調律師としての成長物語。でも調律師としてだけではない人間としての成長物語でもあるのかなと思った。そして何と言っても魅力は響く言葉がたくさんあること。柳が言った「才能とはものすごく好きだという気持ち」や和音が言った「ピアノで食べていくんじゃなくてピアノを食べて生きていく」ジンときた。何かに迷っていたり何かを頑張り続けている人にお勧めしたい一冊。
★43 - コメント(0) - 1月6日

抽象的な表現とピアノにあまり縁のない人生を歩んできた私にとっては馴染みにくい箇所もあった。でも書かれていることは仕事をしていく上で、調律師だけでなく、どんな職業にも通じるものがあると思う。覚えるのは頭。書き留めるだけではダメ。調律師に必要なもの。根気、度胸、諦め、お客さん。明るく静かに澄んで懐かしい文体。少し甘えているようでありながら、厳しく深いものを堪えている文体。夢のように美しいが現実のように確かな文体。目指すもの。
★39 - コメント(0) - 1月5日

素直に、とても素直に成長していく青年の物語。物語の重要なポイントに「調律」があり、作業の細かい描写が物語に彩を添えています。そういった描写の中で、悩んだ主人公がピアノを純正律で調律しようとする…という場面がありました。純正律のピアノというものを、とても不思議に感じたので動画を検索してみたら、あるんですね~純正律のピアノ。期待して聴いたのですが、残念ながら個人的にはあんまりいい音とは思えなかった(;・∀・)やっぱり演奏者の腕(と言うか思いと言うか…)がピアノを歌わせるんだなぁ~なんて思ってしまいました。
- コメント(0) - 1月3日

誠実で綺麗な物語。定型で、誰でも身につけられる技術力のその先の話が、「外村くんから見た先輩達」という形で垣間見える。自分の仕事の表現スタイル、お客様への提供方法、葛藤、諦めの基準点、様々なことがバランスよくわかる。また、過去に得た山の感覚的な記憶が音楽の知識によって生かされるのを見ていると、脳のすべての記憶は財産になるんだなぁと元気付けられた。これは技術者を志す人に是非読んでいただきたい一冊。
★49 - コメント(0) - 2016年12月31日

読み始めたら一気に読みたい本だった 装画はうきわねこの牧瀬千穂さん やはり羊は黒白のあの種類だよね とても真摯に仕事と向き合う青年の成長物語 そこここに美しいフレーズがあって書き留めたいところがいろいろあった 人は出会ってしまうのだ 自分をひきつけるものに その道でやっていけるのかもわからないまま、確信を持って、いやおうなくそこへ引き込まれていく それが天職なのかもしれない 仕事には限りなど無く常に上を目指そうと思えば、どんな仕事でも工夫や努力の余地はあるのだと背中を押される気がする
★51 - コメント(0) - 2016年12月29日

ピアノの調律に魅せられた一人の青年・戸村。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴る。/①「羊」とは羊の毛を使ったハンマーフェルト、「鋼」とは硬鋼線でできている弦のこと。②若干ことばが不足する分、静かな空間に響く音の世界を想像する。③戸村の純粋・無垢な感じと、足りない才能を訓練と努力で補う姿勢がよく表現されている。④結婚パーティでなく、コンサートホールで演奏する和音と陰で支える戸村もみてみたかった。⑤密林の書評をみると、現役の調律師が酷評していた。現実のお仕事とは違うようだ。
★199 - コメント(5) - 2016年12月27日
keiトモニ
迷人 さん、ナイスありがとうございます。仰るとおり現実のお仕事とは違うでしょうね…。
- 01/07 15:23

迷人
ピアノが弾けなくても調律はできるんでしょうけど、戸村クンは少しぐらいは弾けた方がいいのではないか、なんて思っちゃいました。
- 01/07 16:12


本を読んでいるつもりで 美しい音楽と美しい森の風景を見せてもらった。『明るく静かに澄んで懐かしい音 すこしは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている音』 久々に 気持ちが澄みきる様な 爽やかな本に会えました。
★67 - コメント(0) - 2016年12月23日

調律されたピアノの音を聴いた瞬間、目の前に森がひろがる。素敵な表現だなと思いました。和音のピアノ、由仁のピアノ。それぞれの音に対する描写もとても美しかったです。自然と頭の中でピアノが音を奏でていました。調律師という仕事の奥深さだけではなく、音楽に対する敬意と愛情が存分に込められている一作だと思います。
★47 - コメント(0) - 2016年12月22日

しっとりした暗い雰囲気の文章がまさに森っぽい。途中で、「ピアノの森」って出てきたけどそういうタイトルの漫画あった気がするから読みたくなったし、最近読んだ「また同じ夢を見ていた」人がここにもいた。
★37 - コメント(0) - 2016年12月20日

この作家さんの本は私にはなかなかいつも読めなかったけど今回は最後まで読めた。表現がとにかく綺麗で景色が目に浮かぶ。場面を浮かべながら読むことができた。調律師になった主人公が成長していく話。物凄く大きな何かが起こるわけではないけど些細な変化とか気持ちの変わりようとかがあって応援したい気持ちになる。最後のシーンはよかったです
★50 - コメント(0) - 2016年12月15日

高校生の時に調律師と出会いその道を志すようになった青年・外村のお話。調律師という職業はあまり知らなかったけど、先輩のもとで修行する姿勢や調律のあるべき形の話などは勉強になった。正しく音が出るよう調整するだけでなく出したい音に合わせてチューニングすることもあり、お客さんの期待を上回るために想像力を働かせる難しさなど、調律師というお仕事の魅力や奥深さが垣間見えた。「知らないっていうのは、興味がないってこと」「目指す所があるとしたら、一つの場所ではなく一つの状態なのではないか」
★109 - コメント(1) - 2016年12月10日
keiトモニ
ふ~@豆板醤、時々しゃん! さん、ナイスありがとうございます。ピアノに造詣も深く無いですが、調律師というお仕事の魅力や奥深さが垣間見えたような気がします…。
- 01/07 15:13


図書館本。初の宮下作品。文章が美しくて、読んでいると優しさがある。クラシック音楽をよく聴くが、音色が美しいとかピアニストの演奏が素晴らしいなどを思ったりする。でも、調律師の方のことは一切考えたことがなかったな…ということをこの作品で気が付かせてくれた。『羊と鋼の森』というタイトルも、読んでいてだんだんと分かってくるものだった。私達は日々「音」の中に生きている。文章が美しいので読んでいてひたすら感動でしたが、最後がもうちょっと盛り上がりを見せても良かったのかなと思った。
★87 - コメント(2) - 2016年12月6日
麻呂まゆっ!
私も、もう少し物語を楽しみたかったですね。続編に期待してます。(^ ^)
- 12/06 15:21

かぢゅ*
まろまゆさん、そうですね(*^-^*)続編を待ちましょう♪
- 12/06 16:21


努力していると思ってする努力は、元を取ろうとするから小さく収まってしまう。自分の頭で考えられる範囲内で回収しようとするから、努力は努力のままなのだ。それを努力と思わずにできるから、想像を越えて可能性が広がってくんだ。
★42 - コメント(10) - 2016年12月5日
yutan
才能がなくたって生きて行けるんだよ。だけど、どこかで信じているんだ。一万時間を越えても見えなかったサ何かが、二万時間をかければ見えるかもしれない。早くに見えることよりも、高く大きく見える事の方が大事なんじゃないか。
- 12/08 16:45

yutan
才能があるからいきていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きて行くんだ。あるのかないのかわからない、そんなものに振り回されるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てて行くしか無い。
- 12/08 16:46


好き。静謐な物語。耳を澄ませて、ひとつずつ大切なことを積み上げていく。「太陽のパスタ…」と本作しか読んでないけど、とても同一人物が書いたとは思えない作風。タイトルの意味、そう、ピアノの森だったんですね。ピアノの調律師って、全員ピアノが弾けるものと思っていたので、そうでない人もいて驚き。好きな場面は、ニートっぽい若者が、子犬のワルツを弾きながら、表情を取り戻すところと、板鳥さんの語る、原民喜の言葉。由仁は何故ピアノが弾けなくなったんだろう?できれば由仁目線の、スピンオフ小説も読んでみたいものだ。
★50 - コメント(2) - 2016年12月4日
ゆるり
明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体。/原民喜
- 12/04 16:21

ゆるり
この本を読んでる間は、とても気持ちが落ち着きます。
- 12/04 16:33


【図書館】存在を知ったときから読みたいと思っていた本。話題になってからの予約で6ヶ月待つ。読みやすい文章。ピアノにも音楽にも無縁だった高校生がある一人の調律師の仕事に魅せられて自分も調律師を目指す。音や音楽をを文字で表現していてそれが脳内で自然と流れている不思議な感覚。器用でもなく才能があるわけでもな朴訥な青年が何が正解かわからないままもがき苦しむ。どんな仕事でも同じ、メモも無駄ではない。人生も同じ、いろんな人がいる。好きという気持ちでいまが支えられてる、そんな気がする。読んでよかったと思える作品。
★89 - コメント(0) - 2016年12月2日

一つの出会いが、1人の少年の人生を左右するとは・・・少年を虜にした音が悩ませ成長させて行く。しかし答えは見付からない。森を彷徨う主人公に双子との出会いがさらなる苦悩と未来の光を導き出していく。自分もコツコツ、コツコツとやれば己の道が見えてくるはずと感じた。
★115 - コメント(0) - 2016年12月1日

穏やかで起伏のない話だけどすごく読まされた。主人公がたくさんのことを、ひとつひとつ気づいていって、それをひとつひとつ味わいたいけど多すぎて時間がないしそれを高速で処理する脳が私にはない。ひとつのことに夢中になってひたすら打ち込むとこが「喜嶋先生の静かな世界」ぽい。『夢のように美しいが現実のように確かな文体』すごく素敵な表現。現実はこんな外村みたいに上手くいかないけど、読む人にやさしいよね、夢を与えてる。たとえ才能がなくてもみたいな。あと柳さんバンドマンかよ!絶対イケメンじゃん。もともと中身イケメンだけど!
★52 - コメント(0) - 2016年12月1日

30ページまで読んで挫折。小川洋子さんのファンで、帯に小川洋子の名前があったので読んでみました。もしかしたら影響を受けてるのかも知れないですね。まあ著者が小川洋子という名前を出したのではないのですが。こうやって名前を出すことによってお手並み拝見、と期待値が上がってしまうのでいかがなものかと。小川洋子の文章は小川洋子にしか書けないのだと当たり前のことを痛感しました。こういう独特の比喩を使うの流行ってるんですか。最近よく眼にする気がします。
★37 - コメント(0) - 2016年12月1日

帯の推薦文でごくあっさりと「村上春樹と小川洋子」と既存の作家の名前を挙げられていたのがむごかった。比喩を多用する書きぶりが村上春樹、比喩のチョイスのお耽美さが小川洋子フォロワーだと言い切っちゃうかーそうかー、でも商業先行作家の名前挙げなくても、この手の文体話のつくり物語の進行、女性の書き手が集まる二次含む同人界隈で死ぬほど見た。ついにこういう文体が商業デビューする時代になったんだなあと思ったら新人じゃないのな?!二十代女性のデビュー作、みたいな思い込みが裏切られたのが一番衝撃だった。そんで文体のあまりの
★25 - コメント(4) - 2016年11月29日
ジュリアン
ナイスレビュー。
- 12/01 05:34


>ジュリアンさん レビューと呼ぶのが憚られる脊髄反射的な感想ですがナイス・コメントありがとうございます。
- 12/01 18:23


淡々と進んでいく美しい本だった。序盤の板鳥さんが学校のピアノを調律している所で引き込まれた。ピアノの蓋を開ける所を黒い翼に例えるなど比喩がとても素敵。濱野さんの昔の柳さんを話すシーンがしっくりくる。他人からは理解されないが、自分の中でこれがあればなんとか立てる、立ち上がれるもの、それがあるから生きていられる。という所外村の僕には才能がない〜柳さんの才能っていうのはものすごい好きだっていう気持ちなんじゃないか。って所がとても好き。こういう真っ直ぐ向き合える物(事)と出会ってみたい。
★87 - コメント(0) - 2016年11月28日

最後の秋野さんの「外村くんみたいな人が、・・・」ってところに同感。結局「うさぎとかめ」の「かめ」のような人にはかなわない。決して歩みを止めない人が勝つしゴールにたどり着く。私は「かめ」にもかかわらず、歩みを止めてしまうから。天才と呼ばれる人は決して歩みを止めない精神と肉体を備えているのだろう。この本を読んでいる途中でNHKの名曲アルバムを見た。聞いた。この本にCDが付いていたらより楽しめるのかも。調律師という知らない世界を楽しめた。
★57 - コメント(0) - 2016年11月23日

高校時代に、板鳥のピアノの調律に「森の匂い」を感じて衝撃を受けた外村が、ピアノの調律の世界に入り、面倒見の良い先輩の柳や、いつも否定的な態度の先輩秋野、柳の調律先の才能のある双子姉妹などとかかわりながら、自分の目指す道を見つけてゆく成長の物語。外村自身が、ピアノを弾くわけではないが、音の世界をイメージで感じられ、素直にそれに共鳴してゆく。彼は穏やかで一見静かだが、裏に強い芯をもっているので、その成長を素直に喜べる後味のよい物語だった。最後の秋野の言葉「外村くんみたいないな人がたどり着くのかも」が印象的。
★49 - コメント(0) - 2016年11月18日

明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体。 原民喜の文章の一節が好きになりました。 誰かのために仕事をする、ということの崇高さ、素晴らしさに感動。
- コメント(0) - 2016年11月17日

私は調律師という職の存在を知らなかった。ピアノの中に羊が住むことも知らなかった。静かな、美しい、ゆったりとした世界。せわしない日々にたちまち埋もれてしまいそうだ。無駄なんてなにもなくすべてがコツコツ、コツコツと私になっていくのだ。自分がこれと決めた、魅せられた道でもがいて目指すところを見つけていく。ものすごく好きっていう執念・闘志が外村を本物にしていった。才能という言葉で紛らわせてしまうのはとても簡単だ。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱で置き換えようと思える外山がかっこいいと思った。
★40 - コメント(0) - 2016年11月16日

(図書館)なんだかすごく優しくて綺麗だった。ピアノ、久しく弾いていなくて申し訳なくなった。久々に弾いてみたくなった。
★48 - コメント(0) - 2016年11月12日

ピアノも他の楽器も演奏していた身からすると。自分でチューニングするのが普通なので、佐倉家での失敗は「さすがにそれは学校卒業してたらあんまりだ」と思ってしまったが。そういえばピアノぐらいだなと、自分で調律しない楽器ってと思いいたる。ピアノは二人三脚の楽器なんだと再認識。ピアノを羊と森で表現するのは面白いかと思ったが、羊と山と森と北海道は一緒にはできず若干無理を感じる。(なお調べると日本の調律師は海外とは違いピアノが弾けない人が多いとのこと。メカニック的に扱う方が多いのだとかでその辺りは後から納得)
★28 - コメント(0) - 2016年11月11日

主人公は、自分の選んだ職業に間違いはなかった!すばらしい。ってか、うらやましいかも(゜-゜)で、ピアノを弾きたくなったし、調律も何十年ぶりに頼むか?って気持ちになった。すぐピアノは、触りだしたが、調律は、お金がいかほどかかるか?!恐ろしや~で、引き気味( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
★23 - コメント(0) - 2016年11月11日

ピアノと羊と森。思いもよらない組み合わせだが、本を読むとこの3つが見事に溶け合う。個人的には南さんというぱっとしない若者の場面がお気に入り。久しぶりに調律されたピアノでショパンの子犬のワルツを、最初はゆっくりとたどたどしく、でもしっかりと弾く。大きくて少し不器用な秋田犬の子犬のようにピアノとたわむれる場面にほっこり。彼の変化を目の当たりにした外村君は調律師として冥利に尽きるのかも。無性に誰かのピアノを、近くに寄り添って森や羊を感じながら聞きたくなった。
★29 - コメント(0) - 2016年11月9日

宮下奈都さんのトークを聞きこの本にサインをして頂いた。特にドラマティックなことが起こるわけではない地味な話とおっしゃっていたけれど、でも、ひたむきに一生懸命調律に取り組むなかで起こる日常のできごとや感じること、祖母の死や、双子の彼女たちがそれぞれの進む道を決めること、…そういったこともドラマティックに感じた。「美しい森へ」と頂いたサインのとおり静謐で美しい森の中にいるような、ここちよく温かい、素晴らしい作品だった。
★60 - コメント(0) - 2016年11月8日

ピアノの弦とハンマーのフェルトで「羊と鋼」か~と納得。ピアノの調律をしているところは、遠くから眺めることが何度かあったけど、調律について知らないことばかりで、そちらの知識も興味深く読んだ。北海道の地名が登場人物の名前に入っているのも嬉しかった。何度も繰り返して読みたい本の一つになりました。
★41 - コメント(0) - 2016年11月3日

いつも弾かれているピアノが、調律によってどれだけ変わるものなのか想像出来ない。一度調律の現場を見てみたい。 僕は違った景色を見るために今日もまた読書をするんだ。 ハンマーがフェルトで出来ていたなんて!あっ羊だ。弦を直接叩いていたとは知らなかった。打弦楽器という分類になるそう。
★38 - コメント(0) - 2016年11月2日

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