華氏451度のTCrbさんの感想

勿論焚書のことのみを取り扱っているのではなく、人類と文化とその媒体となる頭脳とを極端な状況でわかりやすく論じている。次第に自由に鮮やかになる主人公の視線は本の成果だろう。クラリスやビーティ、教授といった魅力的・示唆的な人物も。しかしあくまでお伽噺或いは風刺を旨とす。まるで竹林七賢のような解決法(語り部の有効性というのはわりと大真面目に論じられたりするらしいけど)や戦争の捉え方、人と機構との間に働く悪意の作用が密に描かれてるわけではなく、1984程は揺さ振られなかった。ところで出版不況と結び付けた解説は下ら
★3 - コメント(0) - 2011年6月22日

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