オーウェル評論集のTCrbさんの感想

帝国主義の理不尽を自らの体験を元に縮図的に描いた最初の二編や、ユダヤ人差別やナショナリズムや出版の自由と規制(自粛)をそれを受容する社会や人々の様相から分析した最後の三編が面白かった。正しさを顕示するための建前、自粛が高じた結果の全面的な沈黙などを正面から非難する姿勢は見習いたい。文学知識の不足ゆえ、文学批評系は理解しきれなかったものも多いのが無念。ところで、一年前に買った本を今崩すとか、いよいよつんでる。
★1 - コメント(0) - 2011年8月16日

感想・レビュー投稿者

266冊/92399ページ/118レビュー/男性

TCrbさんの最近の感想・レビュー

子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)
妙なことだが、「あんまし違わないな」と思う。潔癖な社会特有の事なかれ主義は日本と「違わない」し、犯人…続きを読む
機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)
文庫版読んだけどついハードカバー版買ってしまうくらいハマってしまったし読み返したらやっぱり楽しかった…続きを読む
Cinematrix: 伊藤計劃映画時評集2 (ハヤカワ文庫JA)
出版の態度としてどーなんだ、という話は上巻のとこに書いた通り(※ただ、下巻は各レビューのサブタイトル…続きを読む
スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)
ドレスデン大空襲、哀れなダービーの銃殺、数々の死、「山場」になりそうなところを徹底してあっさりと「そ…続きを読む
女王陛下のユリシーズ号 (ハヤカワ文庫 NV (7))
巡洋艦ユリシーズに乗り込む登場人物の多さ、それによって頻繁に飛ぶ視点、艦が征く極寒の北極海の描写、か…続きを読む
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)
終盤、タイポグラフィと文体技巧を駆使して繰り広げられる共感覚のビジョンが特に鮮烈。アイディア詰め込み…続きを読む
ログイン新規登録(無料)