宇宙をぼくの手の上にの半殻肝さんの感想

愛すべき珠玉の古典SF短編集。バラエティ豊かなのはもちろん、どの作品も何かしら心憎い趣向が凝らされていてたまらない。気持ちの良い「してやられた感」を味わえる。特に「ノック」「すべて善きベムたち」「白昼の悪夢」はどれもラストの一節がバシッと決まっていて、思わずポンとひざを叩きたくなった。「さあ、気ちがいに」はサイコホラー作品なのかと最初は思っていたが、ラストまで読むとまた別の意味でゾクリとさせられる圧巻の一編。大いなる意思の存在ってのはやっぱり否応なくワクワクさせられちゃうよね。
★1 - コメント(0) - 2011年9月20日

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