伊藤計劃トリビュートのTCrbさんの感想

故人の小説は一人称で統一されていたが、あえてそれにそっくり従うことなく、「意識とは・フィクションとは・人とは何か」といった主題にメタ視点も交えて切り込む姿勢に好感。どちらかと言えばハーモニー系統の、個人の意識の変容にスポットを当てた作品が多いが、自明さの喪失(C・神林長平)という虐殺器官的な要素も見逃せない。頭の二作と後ろの二作が特に好き。もう少し詳しい感想も書きたい。
★2 - コメント(0) - 2011年12月21日

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