セイレーンの半殻肝さんの感想

一人の歌手が異常な人気と狂気の元に多数の人心を掌握する20世紀の現代と、宇宙の魔女セイレーンの伝説が残る26世紀の未来が交互に入れ替わり展開される表題作は、さすがに30年以上経った今読むとどうしてもベタなネタに感じてしまうのは致し方ない。RAINBOWの同名曲から取られた『Run With The Wolf』は、クラークの『幼年期の終わり』を下敷きにしたと思われる中編。「生まれゆく新人類の姿を目の当たりにして滅び行く旧人類」という構図を通して、人間とは、人類とはという問いかけを原典より強く押し出している。
★2 - コメント(0) - 2012年1月11日

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