猟奇文学館〈2〉人獣怪婚の半殻肝さんの感想

妖しくエロティックな香り漂う、異類婚姻譚ものアンソロジー。お相手は、魚、鯨、宇宙人、蛇、蟻、狸、獏、幻獣、鶴、インコ、豚と、変り種もなかにはチラホラ。赤江瀑「幻鯨」、宇能鴻一郎「心中狸」、椿實「鶴」、皆川博子「獣舎のスキャット」の四編が好み、特に皆川女史の作は至極ゾクゾクさせられた。PINK FLOYDの「デブでよろよろの太陽」を巧みに伏線に織り込みつつ、風通しの悪い雰囲気の中、XXをXXXしてしまうというデロデロな背徳感たっぷりの内容に仕上がっていて、これがデビュー直後の作とは…改めて恐れ入ってしまう。
★9 - コメント(0) - 2012年8月2日

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