聖夜の半殻肝さんの感想

オリヴィエ・メシアンとキース・エマーソンを二本柱に、家族関係によって翳りと屈折を孕んだ18歳の主人公が、音楽への姿勢を自問し葛藤していく音楽小説。音楽的な小ネタも目を引くのだけど、一哉がどのように葛藤を乗り越えてメシアンの楽曲を理解し、そして成長してゆくのか…穏やかな筆致で書かれたストーリー、柔らかな読後感。いい音楽小説です。一哉が苦闘していた「主の降誕」第9曲"神はわれらのうちに"を、ラストシーンで聴きながら読むとより感慨深いものがあります。 http://youtu.be/dsOc1-bR5jc
★4 - コメント(0) - 2013年12月13日

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