新バイブル・ストーリーズのbutapennさんの感想

神ということばが一度も出てこない聖書物語。作者のあとがきには、聖書の人物たちが「なぜ、そうふるまったのか」を書きたかった、とある。むしろ、聖書をモチーフにして想像の翼を働かせた寓話であり美しい散文詩である、と言ったらよいだろうか。他人を暴力で支配し、自分と異なる人に非寛容な生き方と、すべてを受け入れる穏やかな生き方を対比させている。まさしく現代への警鐘である。
★2 - コメント(0) - 2014年4月23日

感想・レビュー投稿者

156冊/50294ページ/女性/主婦

butapennさんの最近の感想・レビュー

図説ケルト
主にガリアとブリタニアにおける考古学研究の見地からケルト文明を解き明かす。文字を持たない民族ではある…続きを読む
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
これまでの連作短編とは違い、一巻まるごと江戸川乱歩に関わるエピソード。それだけに、暗号、開かない金庫…続きを読む
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下
この人の地平は広い。東西の十字路シチリアで育ったゆえか。数か国語を操り、ルネサンス前夜の中世で法治国…続きを読む
ジロンド派の興亡 (小説フランス革命)
ロラン夫人のサロンに集い、勢いを増しつつあるのは、戦争に肯定的なジロンド派。彼らを内閣に引き込むこと…続きを読む
舟を編む
冒頭から結末までに十五年以上の月日が流れている。だからこれは、ひとりの人物に焦点を当てるというより、…続きを読む
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上
12世紀、ルネサンスに直結する近代的な理念の持ち主がすでにいたとは。信仰がすべてを支配する中世にあっ…続きを読む
ログイン新規登録(無料)