ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方にのbutapennさんの感想

キリスト教史において異端者として位置づけられている(らしい)ペラギウスを、彼の友人の視点から描く。ホームズとワトスンを思わせる機知に富んだ会話が軸。「人間は自由意志の力で良いほうに変わりうる」というヒューマニズムの理想をかかげるゆえに、異端論争に敗れていく姿は、古代ローマ滅亡の情景とからめて、胸に迫る。治安が悪化する一方のブリタニアやローマをめぐる危険な旅は、冒険ものとしても上質。原題は「The Pelagius Book」で、生涯一冊の本も書かなかった彼の生き方を暗示している。
★1 - コメント(0) - 2014年5月19日

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156冊/50294ページ/女性/主婦

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