美学への招待の /dʒaˈbrafkjuː/さんの感想

美学の入門書、とはいっても、既存の学説や基礎知識の解説を中心にするのではなく、歴史上で美や藝術についての考え方がどのような役割りを果たしたか(特に脱魔術化・人間中心化する近代における芸術・美学とそれらの終焉)、および現代のわたしたちの生活においてそれらがどう重要性をもってくるかを、明晰に、はっきりとした焦点をもって論じ、語りかけている。
★4 - コメント(1) - 2015年4月25日
/dʒaˈbrafkjuː/
すなわち、美学ってこういう学問ですよという紹介である以上に、美学の面白さってこうなんですよと語って読者を「誘惑」(p. i) するための書物である。その意味では、ある程度、芸術や歴史の知識があり、そこになんらかの問題意識をもっている人向けではあるかもしれない。他にも読みたければ、こちらも概説ではないかもしれないが同著者の『美学辞典』や小田部胤久『西洋美学史』もよい入門書だと思う。
★2 - 04/25 22:01


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