文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術の /dʒaˈbrafkjuː/さんの感想

J・クリフォードは再帰的な人類学の視点を考える上ではずせない論者であり,本作では特に20世紀的な文化観の成立とその権力的な位置を批判的に描き出している。とりわけ興味深かったのは,文化人類学とプリミティヴィスム/シュールレアリスムが共通した(異)文化観にもとづいていることを指摘した「民族誌的シュルレアリスムについて」,西洋に汚染されていない純粋な文化の真正性という観念に基づいて他者を判断することの問題を浮かび上がらせる第九・十・十二章だった。
★2 - コメント(1) - 2015年9月9日
/dʒaˈbrafkjuː/
あまり言われていないような気がする(し,直接参考文献に上がっているのは二書だけだ)が,アイロニー,廃墟,救済,アウラ,布置,などの(一部はキーになる)概念的な道具だてがベンヤミンから援用されていると思われる。バフチンやフーコーなどとあわせて,そうした文化・文学理論の理解を深めてから再読すれば,さらに発見がありそうだ
- 09/09 19:03


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