博物学の欲望―リンネと時代精神の /dʒaˈbrafkjuː/さんの感想

18世紀の科学はいまだ宗教と完全に分離していなかった――にとどまらず,博物学の研究がすなわちリンネらにとっての信仰の実践そのもの(「自然神学」)だったということがわかる。市民社会の発達と啓蒙主義の時代と語られることの多い18世紀のエートスが実感できてたいへんよい読書体験だった。(百科全書派が宗教と科学の分離を始めたがイギリスでは19世紀中頃までかかったとのこと [p. 102])
★1 - コメント(0) - 2015年9月11日

感想・レビュー投稿者

147冊/42138ページ

/dʒaˈbrafkjuː/さんの最近の感想・レビュー

読んでいない本について堂々と語る方法
おそらくテクスト論にもとづき,読むことの創造性に重きを置いた,ポストモダニスティックな読書論・教養論…続きを読む
文学の学び方―付/論文・レポートの書き方
原書は1959年,訳書は1981年に出版された学部生むけ文学研究の入門書。伝統的でオーソドックスな文…続きを読む
「読み」の整理学 (ちくま文庫)
既知に安住するアルファー読みから未知を捉えるベーター読みへ。単に好奇心・向学心だけの問題ではなく,わ…続きを読む
オリエンタリズム〈下〉 (平凡社ライブラリー)
上巻は近代オリエンタリズムの成立あたりまでが論じられたが,下巻は20世紀以降の同時代を扱っている。多…続きを読む
オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)
西欧中心主義批判,反本質主義,ポストコロニアリズムの先駆的著作にして古典。影響の絶大な文献だけに,細…続きを読む
ヌアー族の宗教 (下) (平凡社ライブラリー (84))
下巻は供犠論が中心で,タブーと罪との関係が俎上にあげられる。災の原因を他者の妖術にもとめるアザンデ族…続きを読む
ログイン新規登録(無料)