ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たちの電羊齋さんの感想

興味深かったのは以下の三点。第一に蒋介石が「白団」を正当化するために、孫文の「大アジア主義」を根拠に対日連携を掲げたこと。これは国府軍内部は無論のこと、白団の旧日本軍人、特に「支那通」軍人たちにも受けが良かったのかなと想像した。第二に、白団の一員である戸梶金次郎の日記。白団軍人の心の動きと暮らしぶりは読み応えあり。第三に白団が国府軍の再建と動員体制の構築に大きく関与したという指摘。本書は、膨大な史料と足で稼いだ取材成果を元に手堅く書き上げられており、文章も読みやすかった。良書!
★2 - コメント(1) - 2015年10月18日
電羊齋
感想を一部加筆訂正しました。
- 10/19 01:30


感想・レビュー投稿者

268冊/57481ページ/男性/43/その他

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