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さとうしん
さんの感想・レビュー

さとうしん
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入門とあるが、無論テキストとか参考書的な意味での入門書ではない。漢文とは何か、古代漢語による文献は日本でどうして漢文として、現在のような形式で読まれるようになったのかを解説した書である。本書によって現代漢語がわかれば漢文を読解することができるという意見には問題があるのはもちろんとして、一方で訓読形式で古代漢語による文献を読むという手法にも問題があるのではないかという疑問を抱かされる。
さとうしん

中国の古典を現代漢語の発音で読むのは無意味という意見に対して、本書では、なら現代日本語の発音で万葉集を読むのもおかしいということになると反論している。この反論は確かに理屈が通っている。

12/18 17:11
  • 錢知溫 qiánzhīwēn
  • ひよピパパ
  • Koning
  • 霹靂火 雷公
0255文字
全1件中 1-1 件を表示

さとうしん
さんの最近の感想・レビュー

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読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/19(4090日経過)
記録初日
2014/01/19(4090日経過)
読んだ本
1679冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
484999ページ(1日平均118ページ)
感想・レビュー
1474件(投稿率87.8%)
本棚
8棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/xizhou257/
自己紹介

歴史関係の本を主に読んでます。

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