アンドロギュノスの裔 (渡辺温全集)のまゆみさんの感想

夢のような話が多い。乱歩の諸作を連想させられる作品がいくつかあったけれど、こっちの方が掲載が早かった。ウォルター・ベサントの「島の娘」を黒岩涙香が訳し、それを渡辺が補綴したものが載っている。これが一等おもしろかった。少々ご都合主義の目立つラブロマンスだけど、網守嬢が本当に良いヒロインをしている。強くて清らかな女性。ラストは胸がスッとした。渡辺著の小説だと有名な「可哀想な姉」「兵隊の死」あたりはやっぱり良かった。表題作と「嘘」「勝敗」「悲しきピストル」あたりも好き。
★3 - コメント(0) - 2016年5月6日

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268冊/99121ページ/女性/15/小/中/高校生

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