読書メーター KADOKAWA Group

さとうしん
さんの感想・レビュー

さとうしん
新着
本書ではまず子供用のピアノ教則本としてお馴染みのバイエルがお膝元ドイツはもちろん、日本でも「魔改造」が施されていくことを過程を追っているが、その部分は文献学・版本学的な面白さが味わえる。そして現地での取材により、非実在説すら唱えられていたバイエルの実在を確かめていく過程は、人文学の研究の手法や過程をそのまま描き出しており、その点でも興味深い。人文学的研究法のサンプルの一種として提示するには面白い題材ではないかと思った。
さとうしん

あと、グーグルブックで検索してバイエルの訃報があっさり引っかかったというのも、今日の人文学の実状を象徴していると思うw

05/08 17:17
  • bemoost
0255文字
全1件中 1-1 件を表示

さとうしん
さんの最近の感想・レビュー

蓮花楼 1 (ヴォワリエブックス)

蓮花楼 1 (ヴォワリエブックス)

藤萍
出だしの時点で方多病が李蓮花と既に知り合って6年経過していたりとドラマ版とは随…続きを読む
半生【はんせい】の絆 (ハヤカワepi文庫)

半生【はんせい】の絆 (ハヤカワepi文庫)

張 愛玲
張愛玲作品は今まで翻訳で短編集を読んだことがあるだけだが、短編とはまったく味わ…続きを読む
史学の近代中国  顧頡剛と胡適・傅斯年の思想と行動

史学の近代中国  顧頡剛と胡適・傅斯年の思想と行動

竹元 規人
第2章で議論されている胡適と顧頡剛が崔述を「再発見」したことと顧のいわゆる加上…続きを読む
歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア (岩波新書 新赤版 2057)

歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア (岩波新書 新赤版 2057)

黒田 明伸
貨幣が必ずしも額面通りの価値で流通しなかった時代の話。中国銭が中国本土や日本以…続きを読む
『史記』はいかにして編まれたか: 蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立 (プリミエ・コレクション 135)

『史記』はいかにして編まれたか: 蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立 (プリミエ・コレクション 135)

斎藤 賢
蘇秦列伝、孟嘗君列伝、張儀列伝の分析を通して、蘇秦・張儀と合従連衡策が結びつけ…続きを読む
古代マケドニア全史 フィリッポスとアレクサンドロスの王国 (講談社選書メチエ 822)

古代マケドニア全史 フィリッポスとアレクサンドロスの王国 (講談社選書メチエ 822)

澤田 典子
アレクサンドロス大王以前の状況と、大王の死後の状況をまとめる。マケドニア史には…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/19(4097日経過)
記録初日
2014/01/19(4097日経過)
読んだ本
1681冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
486011ページ(1日平均118ページ)
感想・レビュー
1476件(投稿率87.8%)
本棚
8棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/xizhou257/
自己紹介

歴史関係の本を主に読んでます。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう