「豊臣大名」真田一族の電羊齋さんの感想

個人的に面白かったのは信幸の豊臣大名としての立ち位置と沼田領統治、そして信幸家臣団の実情。信幸は豊臣家(石田三成)、婚姻関係にある徳川家の両方と懇意で、三成も信幸を介して徳川家と連絡を取っている様子が伺える。小田原合戦後は、事実上、父昌幸から独立した大名として沼田領を統治し、内政面での矢沢父子と出浦昌相の活躍も注目に値する。沼田領統治と矢沢父子・出浦昌相ら信幸家臣団は、後の近世大名としての真田家の原型というところか。関ヶ原前後の昌幸、信幸、信繁の動向もきっちり跡付けてあり、非常に参考になる。
★4 - コメント(1) - 2016年5月26日
電羊齋
やはり、徳川との姻戚関係以外に、父昌幸とは別個の領国(沼田領)と独立した家臣団を持ってたのが、関ヶ原前の信幸の選択の背景にあったということらしい。
★2 - 05/26 23:05


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268冊/57481ページ/男性/43/その他

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