下り坂をそろそろと下るの憂愁さんの感想

もはや工業国でも成長社会でも、東アジア唯一の先進国でもなくなったことの「寂しさ」を抱えてしまった日本が、ゆっくりと「後退戦」を「勝たなくても負けない」ためにどうしたらよいのかを考えた著作である。人口減による地方の衰退に対して、「おもしろい」と思われる地域を作ることを提唱している。わかりあえないことを前提として、「対話」の空間としての「広場」をつくること、文化資本の一極集中を回避することへの試みの事例が挙げられている。猜疑心に満ちた社会を、寛容と包摂に満ちた社会へと変えていくための、文化立国宣言と思われた。
★24 - コメント(1) - 2016年7月10日
vip2000
浮草のような日本人が多くなったと想います。移民が流入する政策が施されれば日本民族の存亡こそ危ぶまれる時代を危惧するこの頃です。
- 07/12 00:19


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