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さとうしん
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さとうしん
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『天地明察』で有名となった渋川春海以後の幕府に仕えた天文学者たちの活動や研究の成果をたどる。春海以後渋川家が天文に関わる家として世襲化されたこと、改暦事業には春海以後も常に京の土御門家との関係が鍵となったこと、天保の改革に深くコミットした渋川敬直(渋川家に養子に入った髙橋景保の甥)の運命などを面白く読んだ。
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渋川敬直は、水野忠邦に重用され、鳥居耀蔵らとともに天保の改革に関わる業務に携わり、天文・医学の分野での蘭学を奨励するとともに、市井の蘭学については幕府による取り締まりを強化するよう上申したという、なかなか闇の深そうなお人。

07/17 12:21
さとうしん

そして水野忠邦失脚の後は、渋川敬直も豊後臼杵藩へとお預けという形で配流となり、現地で37歳の若さで没したそうな。「実学」が政治に積極的にコミットするとこうなるという見本みたいな人生である。

07/17 12:21
0255文字
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さとうしん
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プロフィール

登録日
2014/01/19(4097日経過)
記録初日
2014/01/19(4097日経過)
読んだ本
1682冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
486401ページ(1日平均118ページ)
感想・レビュー
1477件(投稿率87.8%)
本棚
8棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/xizhou257/
自己紹介

歴史関係の本を主に読んでます。

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