松本清張傑作短篇コレクション〈上〉のhitomiさんの感想

宮部みゆきが選ぶ松本清張短篇集。えらい久しぶりに無性に清張を読みたくなり手にとる。業が深く渦巻く執拗な人間描写、清張すげーわ!とうなされまくり。宮部の傑作『火車』は清張からの影響大だと確信。どれもこれも面白いけれど日本の古美術界の暗闇を暴く「真贋の森」は圧倒的な読み応え。「或る『小倉日記』伝」(芥川賞受賞作)や「削除の復元」の鴎外ものは純文学好きの心をもくすぐる。サスペンス劇場の作家だと高を括るとバチが当たるよ。はぁ~おもしろかった。
★34 - コメント(2) - 2016年10月4日
natsuko
宮部さんをあまり読んだことがなかった私も、『火車』はとても面白く読みました。そんな私も清張大好きです!確かに影響受けてますよね!そう、執拗なんですよね、描写が。
★2 - 10/04 20:04

hitomi
natsukoさん 中学の時に『球形の荒野』を読んで以来の隠れ?清張ファンです。ねちっこい下調べと考察が下地にあるのでしょう、短篇といえども重量級の内容です。しかもスリリングなのだもの、夢中に読んでしまいます。この文庫はセクションごとに宮部さんの前書きがあってミーハー心まる出し、微笑ましいです。そう、『火車』の特に女性描写は清張を彷彿とさせますよね!
★2 - 10/04 21:37


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1001冊/311072ページ/女性

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