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さとうしん
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ご多分に漏れず火附盗賊改と言えば鬼平というイメージしかなかったが、鬼平以外にも、鬼平とともに名火盗として語り継がれた中山勘解由、盗賊集団の大ボス日本左衛門と渡り合った徳山五兵衛など、印象的な人物が取り上げられている。鬼平についても、松平定信による冷淡な評価、誤認逮捕に対して補償を行ったことなど、意外な面について触れられている。前身の盗賊改が、盗賊集団の殺戮を目的とした実戦部隊の指揮者であったこと、火附盗賊改が基本的に在任期間が短く、幕閣へのポストであったことなど、制度面の解説も面白い。
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鬼平が青年時代に悪い仲間と付き合っていた、父親の死後もしばらく遺産を元手に遊んでいたという話を見ると、中村吉右衛門やさいとうたかをのデザインより、新作のアニメ版のデザイン→ http://eiga.com/news/20160831/4/ の方がしっくりくるなと。

11/13 13:31
  • miicha
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/19(4089日経過)
記録初日
2014/01/19(4089日経過)
読んだ本
1679冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
484999ページ(1日平均118ページ)
感想・レビュー
1474件(投稿率87.8%)
本棚
8棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/xizhou257/
自己紹介

歴史関係の本を主に読んでます。

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