きみといたい、朽ち果てるまで ~絶望の街イタギリにての立風さんの感想

近代かそれより少し昔の時代、世の中のつまはじきものが集まるイタギリと呼ばれる町で、ゴミの回収と死体処理の仕事で日々を生きる晴史が、似顔絵を描きつつ客を引く少女シズクと出会い恋心を募らせていくお話し。彼らが生きる世界が救いようもないくらい残酷さと絶望で彩られているだけに、2人の関係がとても愛しく美しく大切に感じました。君が朽ち果てるまで、そして朽ち果てても君の側で生きよう。ラストで晴史が見せた愛の形は歪んでいるのかもしれないけれど、彼が生きていけるのならばシズクも喜んでくれると思います。
★7 - コメント(0) - 2016年12月21日

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122冊/37750ページ/男性/25

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