ハリネズミ乙女、はじめての恋の戎橋焼き肉さんの感想

モニターに当選しました。/主人公のコノカの一人称のライトな語りと関西弁の台詞で非常にテンポ良く読めた。/ストーリー自体もハリネズミが突然話しだしたりとライトで、その点も物語の読みやすさを増幅させているのだが、一方でこの物語はコノカとその故郷、大阪との相剋を描くものでもある。コノカは所謂大阪の「ノリ」に馴染めずにいた。そうしたものを乗り越えていくコノカの姿に勇気を貰えた。ラストには切なさが残るが、そこには悲哀ではなく過去への訣別による未来への希望が感じられ、自分もこれから何かをしてみようか、と思えた。
★3 - コメント(0) - 2016年12月30日

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