鬼の蔵 よろず建物因縁帳のやまかぶさんの感想

TVドラマ化された『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』作者の新シリーズ。ライトノベルと一般書の中間レーベルらしいタイトルだが、いざ蓋を開けてみると、王道をひた走るかのようなホラーであった。数百年続く因習から曰く因縁付きの家屋をテーマに、シンプルな怖さもありながら、同時に哀しさも感じられる。主人公の高沢春菜(はな)はイマドキの等身大な女性であるが、肝心な部分は素直に受け止める正しい感受性と優しさ、そして自分が行うべきことを全うしようとする強さがあり、好感が持てる。地に足ついたキャラ作りが上手い。次回作も楽しみ。
★18 - コメント(0) - 1月6日

感想・レビュー投稿者

144冊/49174ページ/男性/33/技術系

やまかぶさんの最近の感想・レビュー

女が、さむらい 置きざり国広 (角川文庫)
シリーズ3作目。短編5話収録形式がこの人のスタイルなのか。名刀にまつわる謎を解きつつ、物語の風呂敷が…続きを読む
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫SF)
様々なサブカルチャーから影響を受け、各場面場面に配置されるのが極彩色的で楽しくもあるんだけど、その分…続きを読む
ファウスト〈1〉 (新潮文庫)
戯曲を読むのは初めて。一見、文字数は少なく見えるのでとっつきやすそうに見えるのだが、序盤40~50P…続きを読む
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上 (ハヤカワ文庫SF)
ディックの『高い城の男』21世紀版との惹句で手に取った。第二次世界大戦で日本とドイツが勝利した世界が…続きを読む
星影の女  妻は、くノ一 2 (角川文庫)
氏の作品はシリーズ物が多く、人気が出なかったからなのか、単に筆が止まったからか中断しているものもある…続きを読む
妻は、くノ一 (角川文庫)
立身出世よりも専ら天体に興味を持つ藩士、雙星彦馬と、突如彼と結婚し、一月で謎の失踪を遂げる織江。織姫…続きを読む
ログイン新規登録(無料)